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ロヒンギャ問題

昨日、ツイッターのタイムライン上で、ロヒンギャに関する衝撃的な映像が流れてきた

更に、フェイスブックでもCNNオフィシャルアカウントがロヒンギャの記事を掲載していて、その記事にミャンマー人が

「ロヒンギャて何?そんなやつらはミャンマーに存在しないよ。この記事で取り上げられている奴らは、被害者でもなんでもなく、イスラムテロリスト集団であり、駆逐されて当然。もし可哀そうだって言うんなら、喜んでこいつら全員お前の国に送り込んでやるよ。」

とコメントしているのを見た。

一体、ミャンマーでは何が起こってるのか?


日本のメディアは不倫の話にお熱みたいなので
あまり御存知ない方もいらっしゃるかと思いますが


ロヒンギャとは、ミャンマー国内に住むイスラム少数民族です。

このロヒンギャが、ミャンマー政府から正式に国民ではないと発表され
国籍をはく奪されて、無国籍の民となり、政府軍から長い間、虐殺を繰り返されてます。

最近になってSNSで話題になってますが、ロヒンギャへの虐殺行為は、実は今に始まったことじゃないんですよね。

僕自身、あまり本件詳しくないので、調べてみたところ

どうやら構図的には、イスラム教徒VS仏教徒の骨肉の争いになっていて、
ミャンマー政府は仏教徒側についてるようですが

歴史を遡ると、実は日本もこの骨肉の争いに噛んでるようです。

簡単に言うと、

① 第二次世界大戦前、イギリスは植民地にしていたインドから、陸伝いにミャンマー(当時ビルマ)を攻めて、ミャンマーも植民地にした。

② 植民地にした後、インドからミャンマーに渡ったインド人イスラム教徒を優遇し、もともとビルマにいた仏教徒を冷遇したため、イスラムVS仏教の構図が強まった。

③ その後、イギリスに占領されていたビルマを日本軍が占領して、もともといた大多数の仏教徒に武器を配り、インドまで退いたイギリス軍と国境で戦わせた。
イギリスはイギリスで、インド人イスラム教徒に武器を持たせて、これに対抗した。

つまり、イギリスVS日本の代理戦争をやらされて、その骨肉の争いが加速したわけですね。


それ以来ずっと、この争いは続いているんですが、ミャンマー政府が仏教徒に味方し、イスラム教徒(現ロヒンギャ)を徹底的に弾圧しているというのが問題なんです


ミャンマーはずっと軍事政権だったので、同じく弾圧され続けていたミャンマー民主化運動の祖、アウンサンスーチーをロヒンギャは支持していたようですが

彼女は大統領になっても、この問題には一切触れずに黙殺しているので、ロヒンギャは失意に打ちひしがれてバングラデシュに命懸けで亡命している

といったところでしょうか


日本を含む世界各国は、ミャンマー民主化に触れて

**よっしゃー!!!金稼ぐぞ~!!!! **


と、どんどんミャンマーに進出して、商売しまくってますが

本件については、全員が黙殺


そんな中トルコのエルドアン大統領が、国連に向けて

**「何でこんなひどいことが起こってるのに世界は無視してるねん!おかしいやろ!」 **

と言ったことがきっかけで、やっと世界的にも注目を浴び始めたようです

ちなみに、エルドアン大統領は、トルコ国内でクルド人をテロリストと見做して迫害し続けてます。
ホント世の中矛盾だらけですね。

普通に日本に住んでいて、こうした問題に何か出来ることはあるんだろうか

問題意識を持って世界に出て行かれてる国際協力ワーカーさん達は凄いなぁ


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