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生死

こんな仕事をしてると


普通の人よりは普段、生き死にを意識しているんだろうなと思う


自分のことも他人のことも

先日、職場で


奥大使の話が出た


イラクの大臣が、日本に来るにあたって

日本滞在スケジュールの中で

謎に1日空けてほしいと言い出したそう


観光でもしたいのかな?と思ったそうですが

その1日は、奥大使のお墓に参ったそうです

私は正直

奥大使て誰??

と思いました。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが

奥大使とは、外務省の参事官だった方で

フセイン政権崩壊後、イラク復興支援のために奔走されておられました


しかし2003年、イラク国内を軽防弾車で移動中に

何者かに銃撃され命を落とされました

殉職されたので階級が大使に上がり


奥大使と言われています

お墓に参られたイラクの大臣は、その当時からのイラク政府職員なので


当然奥大使とも関わりがあり


弔意を示したのでしょう


一昨年まで普通に日本で暮らしていた私は

そのことを全く知らずに生きてきました


なんなら昔ならこういう話を聞いても

なんでワザワザ危険なとこに行くん?


そら死んでもしゃーないし覚悟の上やろ


なんて思ってましたが

今なら

その人には、その人の理由があって

強い信念を持ってその地に赴き


何かを成し遂げようとされている心半ばだったんだろうな


と、思いを馳せるだけの想像力はついたなーと

なんて、ふと思ったことを徒然に書きました

PS:奥大使を検索すると、ホンマかいな的なゴシップも出てきますね

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