語学力を活かしたいの罠
先日、こんなツイートをした
するとそこそこ反応あったので、その真意について書いておく
語学コンプレックスな日本人にとって、日本語以外の言葉を話せることは
何かそれ自体がスペシャル能力であるかのように捉えられがちだが
決してそうではない
あくまで自分の戦えるフィールドを広げるだけのものだ
例えば、農家の人間だとしたら
自分の畑を広げることが出来るようになるわけだが
畑を耕す農機具もなければ、そもそも畑の耕し方すら知らないなんてことになると
広げた畑は荒れ放題で、作物も全く取れない
そんな農家と誰が取引してくれるだろうか?
そもそも売るものがない
「あいつ畑ばっかり広げて、全く何も実ってないやん。アホちゃう?」
ということになる
つまり、取り組むべきはまず、畑の耕し方であり、農機具を手に入れることである
しかし、語学能力に長けている若者の中には
「いやいや、俺は畑を広げる能力に凄い長けてるんだ。お前らオジさんは、与えられた畑しか耕されへんくせに偉そうにすんな。そんな狭いとこでしか使えない畑の耕し方なんて、学んでも意味ない!俺はもっと広い場所で畑を耕したいんだ!」
なんてことを言って、基礎を学ぼうとしないお馬鹿さんが一定数存在する
勘違いしないで貰いたいが、いきなり大きい畑に挑戦するなということを言ってるのではない
むしろ若者にはどんどん挑戦してもらいたい
私が言いたいのは、耕し方もまだわかっていない状況で、初めに与えられた畑が小さかったからといって、ふてくされて学ぶことを放棄するなということが言いたい
君に必要なのは何よりもまず、自分の畑に作物を実らせて収穫する能力である
逆に言えば、それさえ身につければ、畑を広げる能力を持つ君は、あっという間にその辺のオジさんの収穫量を超えていけるのである
「いやいや、そうは言っても、小さい畑でしか通用しないようなノウハウや、趣味レベルのテクニックなんか学んでも意味ないし」
という意見が聴こえてきそうだし、大きな大志を抱く君にとっては、それはその通りかもしれない
しかし、そのノウハウの良し悪しを判断するための基礎知識すら残念ながら君にはない
「いや、そんなことはない。自分はもっと出来るんだ!」
というのであれば、グダグダ愚痴ばっかり言って腐ってないで、さっさと転職することをお勧めする
それが出来ないなら、真摯に学ぼう
さもなければ君は、君が嫌う給料泥棒のオジさん達の仲間入りを果たすだけだ
最後に、私自身の話をさせてもらうと
英語を真剣に勉強し始めたのは商社に転職してからであり
ここ3〜4年の話である
入社後すぐに英語が話せないという圧倒的なディスアドバンテージを痛感し
転職前には600台だったTOEICも先日900を超えたが
それでも、まだまだ仕事で思い通りにコミュニケーションが出来ていないと感じる
君がもし、日本語しか話せないのなら今からでも語学に取り組もう
もう日本国内だけで完結できるような時代ではなく、君たちは世界の同世代と戦っていかなくてはいけない
サポートいただいたお金は、こんな僕を育ててくれた母ちゃんに還元したいと思います。