戯言。

さっきの記事を書いていてフと目に留まった記事
自分はゲーム制作側なので、こちらの記事で引用されている記事の人の
気持ちのほうが解ってしまった。

けれど、この記事で使われた例えが
凄くわかりやすく制作側とそうでない側の認識の違いを明確にしていたので、少し引用して使わせていただこうと思う

重いコストを払ってフリーゲームを製作した自分はDL数と利用者の感想という報酬で満足しようとしてるのに、そこにタダ乗りした人間が自分を無視して収益を上げていることがどうにも許せない……というお気持ち。
しかし遊んでもらえて嬉しいからフリーにしていたはずで、本来は実況してもらえて感謝、それを見てもらえてよかったで済むはずなのだ。
vtuberどころかそのファンにまでお気持ちをぶつけてしまうのは、農家がレストランの客に野菜の代金を請求するようなもので筋違いもいいところだろう。(同じゲームをプレイしたい、という形で農家の客になることはあるだろうが投げ銭をする義理はない)
明快なルールもなく、「使ったんだからお気持ち分置いていけ」「それを見た奴も考えてくれ」など言われたところで気持ちの額を察しようもない。書いてもない料金を払えというのは言い分だけみればヤクザに等しい。フリーで使って良いと書いてあるからフリーで使ったのに「後付けであれこれ言われるなら使わなかったよ」というのが自然な感情だろう。

この部分を要約すると

農家が「ご自由にどうぞ」と無人販売所に置いた無料野菜を使ってレストランを開いたら儲かった。無料じゃなかったらお前の野菜なんて使わない。
利益を出してるならお心遣いを寄越せと言われても、そんなこと知らない。
”無料野菜を使った料理”を食べに来ているお客に”販売している野菜”を買ったり、募金箱にいくらか入れてもらえたら嬉しい。というのもおこがましい

となるのかなと思う。
しかし、ゲーム制作側の人間である私は

農家が「ご自由にどうぞ」と無人販売所に置いた無料野菜を使ってレストランを始め、結果的にその無料野菜である程度以上の利益が出たのなら、
多少のお心遣いをして欲しい。
無料野菜を気に入ったら100円でも備え付けの募金箱に募金して欲しい。

と思うのは当然だと思う。

もちろん本来の無人販売所は1つ100円など値段設定があるのだが
善意の気持ちで無料で置いてある野菜などもあったりする。

田舎の「タダ」は無料ではない 善意が循環するシステムとは

こちらの記事とか分かりやすいのではないかと思う


無料野菜を使った料理をメインの1つとして出すレストランが出てきて
そのレストランが、無料野菜で利益を発生させているにも関わらず
レストランオーナーは手土産持ってのお礼1つもありゃしない
となれば不快に思うのは当然だろう

しかし「無料野菜」はレストランオーナーのためにしているものではなく、ご近所さん馴染みさんに向けてのものでもあって
そういう人たちに喜んで貰いたいから無料野菜を辞めたいわけではない。

であれば、レストランオーナーに対して
その利益の一部から有料商品を購入(あるいは寄付)することを望んだり
そのレストランで食事した人に対して
野菜自体を気に入ったのであれば是非商品を購入(寄付)して欲しい。
と思うのは、凄く当然だと思う。



勿論全てのゲームを有料にするという手もあるが
それは前述した
そういう人たちに喜んで貰いたいから無料野菜を辞めたいわけではない。
という部分を考えたら最適な手段ではなく、
そうじゃないんだよ!ということが判ると思う

かといって、こちらに寄付をお願いしますと案内するというのは
当然今の状態や元記事の匿名さんと何ら変わらないわけだ。
元記事のお気持ち表明が意図しているところは、そこなのだから。

今後、システムとしてあるいは慣習として
ゲーム制作側に対して収益発生時はバック設定が出来たり必須になる設定が
出来ていくことが一番良いのではないかと思う

※この場合の収益はYoutube側の金額などを差し引いて、配信者の手元に最初に入ってきた金額の意。
企業Vの場合は企業に最初に入ってきた部分

また、前記事でも軽く触れたが
ゲーム実況を見たり配信している人間がリスペクトとは程遠い発言をすることが増えていて、それも相まってのお気持ちなのだろうと思う。



焼肉屋の食べ放題だって昔は
『食べ切れる量を頼んでください』
『大量の食べ残しなどがあった場合は+で料金いただきます』
なんて文字は無かったものだ。
人間としての常識を疑ってなかったからだ。
今は必ず上の2文がある。
その2文が、今回取り上げた匿名フリゲ作者さんの発言なのだと思う。


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