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妖精ずかん

エントリーナンバー1、白べこ


マウスで描いてるのでクオリティはご勘弁。

割といつも私の机の上にいる妖精のうちの一匹。名前の由来は白くて常に首(?)を縦に振り続けているから。全て色ムラなく白い。ゆるキャラ的でありながら微妙に気持ち悪い、体長に合わない大きさの足が二本揃い、腕らしきものはない。足があるにしては歩いているところを見たことがない。白いビーズを連ねたような首の先に、テニスボールより一回り小さい同じく白い球がついている。
振る速度には多分個体差がある。小学四五年生の時に新手の凶器並みのスピードで振ってるやつを見て思わず吹いた。
両手で持てるサイズ感。
鳴かないし、こっちの言葉を聞き取っている様子もない。三日に一度いない瞬間がある他、逆に三匹ぐらい群れて首振ってるときもある。長い間付き合っているが、個体を見分ける術は今のところない。
ただ、その話が通じてないっぽい感じが私的には好き。こいつらに話しかけていると多分話は通じてないけど首を縦に振ってくれるので全肯定されている気がしてきて助かる。ただ見てるだけで怖くなるレベルのスピードで振るのはやめてほしい。いつか折れそう。

エントリーナンバー2、おくびひつじ


常に私の布団に居座っている毛玉。名前の由来は羊毛っぽい毛並みと穴とアホっぽい目つきがおくびしているように見えたから。ちなみにおくびとはゲップのことである。
両腕で抱えられる抱き枕ぐらいのサイズ感。二つある目の色はなんかすごいサイケデリック。寝て起きたら目の前にいるのは本当にやめてほしい。真っ白い毛玉に平均五つの黒い耳、真っ黒で見ていると吸い込まれそうな口をあんぐりと開けている姿形。口の中に手を突っ込むとどこまでも行く。やったときは肘までいってしまい怖くてやめた。
うっすらと口をはくはくするときがある。微妙にこちらの言葉を理解してる……っぽい?「さんぽ」と言うと一瞬だけもちっと伸び縮みする。散歩と称して抱き上げたまに外とかに連れ歩くが定位置から連れ出すと他の妖精と同じく目を話したりぼーっとしているすきにいなくなっている。寝室に戻ると涼しい顔でくつろいでいる。言語はもちろん話さない。調子がいい時はちょっともちもち動いている気がする。
寝返り等して押しつぶしたりすると「ギエー!!!!」
という野鳥でも親近感を覚えないような大音量の奇声を上げる。そして一番困るのがつぶしてもいないのに耳元で叫ばれるのがたまにあること。本当にやめてほしい。

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