おじいがアルコール性認知症になった話

80歳になる前に運転免許を返納し、人付き合いや社交性皆無のおじいの様子が急激におかしくなったのは盆休みに入ってから。
元々かなり飲む方だったがここ数年は朝から際限なく飲んだり泥酔して粗相をする回数が増えていたところに加えて通帳や財布、保険証など貴重品を探し回る頻度が上がり、見つけて渡すとまたどこかへ隠し、また探し回る。
酔ってあちこち引き出しを開け、あれがない、これがない、どこにやったとババアさん相手にキレ散らかして探させる。
見つかってもワシはそんなとこに仕舞っとらん‼︎の一点張り。

ビールがない→自分が全部飲んだ=ワシは1本しか飲んでない※飲んだ
貴重品(財布やカード類)→自分が隠して忘れてる=ワシをボケ老人扱いするんか※Exactly(そのとおりでございます)

だいたい昼までにビール350ml缶3本飲むと目が座って貴重品探しを始め、見つからない&ビールがないと窓から物を投げ捨てたり部屋のものを壊したりドアや冷蔵庫をバタンバタン開けたり閉めたり、カードも通帳も取り上げられて(取り上げてない)ビールも飲ませてもらえん(飲んでる)死んだ方がマシだと怒鳴り散らす(ビールごときで死ねるかボケ)
これを1日30分おきにやられるんでそりゃあ一緒にいるババアさんはたまったもんじゃない。
なので盆明け朝飲む前に何も説明せず黙って車に乗せて認知症外来センターへ無理矢理連れて行きました。

血液検査の結果、長年の飲酒で肝臓の数値が悪くなってるのとアルコールによる脳の萎縮が原因で認知症状が急激に早まったんだろうというところに落ち着きました。
アルコール依存症は本人がやめようと確固たる意志を持っていても完治の難しい病気な上に、高齢者ともなると更に継続が難しくアルコールを絶ったストレスで逆に認知症が進むもあるという事で。
①とりあえずアルコール依存症専門の病院を紹介してもらう(予約待ちでかなりかかる上に根本的な解決にはならない)
②飲む量を少しでも減らす(午前中は飲まない)
③何でもいいから食べられるものを少しでも食べる
④デイサービスを利用して外に出る機会を増やす

初診から二週間経過してただいまの経過報告。

①アルコール依存性の病院は本人に断酒(禁酒・減酒でなく今後一切飲まない)の意思がなければ入院や通院は出来ない
②1日6〜7本飲んでいたビールを5本以内に減らす(見えるとこに入れない)
③最低でも朝(食パン半分)と昼飯もしくは夕飯は何か食べさせる(つまみでも可)
④デイケア利用する為の介護保険審査が出るのは約1ヶ月後

※②家に酒置くなと言われそうだけどビールないとコンビニで500ml缶のストロングゼロ2〜3本とか買って来て更にやばい事態になる

まあケアマネの人や病院の先生には予想外に愛想がいいので(実の父親がこんな外ヅラがいい人間だとは思わなかったぜ)デイケア行ってくれそうな気配ではある。
あとなんか本当に気分にムラがあるというか、日に寄ってはすごく大人しかったり人の話素直に聞いたり、夕方まで飲まない日もあるんだよね。
まだらボケってやつか。
とりあえずデイケア行けるようになるまで認知症外来のリハビリ施設見学に行って、週一からでも通わせるようにしたいところ。

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