中国時代劇の世界（1） 秦時明月2015（54話）

このドラマは杭州玄機会社の授権を受けて撮影された時代劇で、陣容は強いですが、脚本はアニメ原作の一部のストーリーと個別のキャラクターの設定に著しく変化しているため、多くのアニメファンの不満と批判を引き起こし、このドラマはスタートの最初から今まで評判が悪いです。しかしこのドラマは欠点があると思いますが、いくつかの重要なストーリー細部、環境雰囲気の処理においても悪くないと思います。アニメの原作は現在第六部までしか更新されていません。ドラマの脚本家はアニメ原作の中で諸子百家の争いを第二位に置いて、楚漢戦争をもっと重要な位置に置いています。第一話は彼が天明を連れて帝国を裏切ります。最後の話は項羽烏江自刎，覇王別姫です。多くの歴史事件や戦争を再現しました。

Cast：
一、主役：
1，蓋聶 役：陸毅
陸毅は中国大陸では誰も知らない人気ベテラン俳優と言える。しかも冷静な気質も原作の剣聖蓋聶にぴったりです。カッコイイ、冷静、優しい、心の強い30歳の男。アニメ版の中で蓋聶はいつも白衣を身につけています。ドラマの中で陸毅の黒衣蓋聶は人に強烈なコントラストともっと冷酷な剣士気質を与えます。

2，端木蓉 役：陳妍希
台湾の超人気女優、知名度だけでは誰も知らないスターです。ただ彼女の唯一の足りないところは、撮影中に体と顔が少し太めになり、ドラマ版の医仙端木蓉の気質がアニメ版の美人タイプではなく可愛いタイプになったことです。これも多くのアニメファンがこのドラマを批判した原因です。

3，天明 役：蒋劲夫
全物語の主人公。彼は中国大陸の若手芸能人の中で人気がある俳優で、天明のようなそそっかしい男の子のイメージに適しています。

4，高月 役：胡冰卿
天明未来の恋人、清純で可愛い、善良で優しい少女のイメージ、胡冰卿も月児の特徴をよく表現し、視聴者から好評を得ています。

5，項少羽 役：秦俊傑
項羽。中国大陸の若手俳優の中で覇気の高い人の一人だと思います。2015年の秦俊傑の人気はごく普通で、現在は秦俊傑は新世代の俳優の中の人気スターになりました。

6，赤練/虞姫 役：金晨
アニメの原作では、赤練と虞姫は全く違ったキャラクターで、それぞれストーリー、歴史、スタイルがあり、それぞれのファン層が大きい。赤練は衛庄の配下と愛人、虞姫は少羽の妻だが、ドラマの脚本家はこの2つのキャラクターを強引に合併し、多くのファンがドラマに出張していることを評価した。自分では赤練と虞姫を一つにするのはよくないと思いますが、否定できない事実は、ドラマが楚漢戦争の後期に作り上げた項羽と虞姫のストーリーがとても感動的です。
金晨、山東出身で、2015年は知名度の低い女優だけでしたが、今は中国大陸の女優の中でトップ10に近い人気を誇るスーパー女優で、三千万人を超えるファンがいます。

二、主役陣営の他の人
（墨家）高漸離 役：隋詠良
（墨家）雪女 役：龚蓓苾
私は雪女と高漸離のラブストーリーがこのドラマの最大のハイライトだと思います。二人は全部うわべが冷酷で、心が優しい人です。近寄りにくいですが、最後に死生相許の愛人になりました。手を携えて嬴政を暗殺しました，趙高に阻まれ、兵に包囲されて嬴政の前で殺し、涙を流しました。

（墨家）東郭植 役：王彦霖
（墨家巨子）鞠玄 役：劉錫明
（墨家）班大師 役：王春元
（墨家）荊軻 役：耿楽
耿楽，ベテラン俳優，《長歌行》の李世民役。

三、聚散流砂（初期は悪役、中後期は悪役ではなくなりました）
衛庄 役：孫芸洲
コメディアン出身で，20代の若者の中では非常に知名度が高く、喜劇の才能が優れているので、毎回彼を見ても笑いたいです。彼はこのドラマの中ではクールで落ち着いていますが、アニメの中では剣魔衛荘の気質とはかなり違っています。でも彼のバージョンの衛庄が好きです。

赤練/虞姫 役：金晨
白鳳 役：曲哲明
墨玉麒麟 役：小白
中国大陸の超人気COSER

四，帝国势
秦始皇帝嬴政 役：肖栄生
強い覇気、肖栄生さんが本当に似合います。

扶蘇 役：張翔
胡亥 役：姚一奇
李斯 役：于子寛
蒙恬 役：張文俊
章邯 役：李昱孚
公输仇 役：蕭兵
子嬰 役：呉磊
秦の三代目の君主、趙高を殺した美少年奇才です。呉磊は今中国大陸の若手俳優のトップ5、《長歌行》の男性主人公、迪麗熱巴の恋人。（滝沢秀明....）

五、西楚勢
少羽 役：秦俊傑
項梁 役：鄧立民
范増 役：韓振華
項伯 役：張羴
項庄 役：強宇

六、漢
劉邦 役：于波
私がよく知っている俳優。彼は数年前に私の従姉と時代劇に主演したことがあります。

张良 役：丁宇辰
韓信 役：姫暁飛
樊哙 役：左金珠

七、帝国陰陽家
趙高/東皇太一 役：張雷
全劇の最終悪役、策士、野心家。アニメの原作では趙高と東皇太一もまったく違っていますが、ドラマの脚本家は依然として趙高と東皇太一を一つのキャラクターにしています。

大司命役：宋寧
アニメの原作は美熟女で、ドラマの中では男性がデザインされています。

少司命役：尤靖茹
人気若手美人女優の人気は2015年よりずっと高く、先週の彼女の新ドラマの宣伝が始まり、来月から放送される予定です。

特別出演：麗姫（天明の母） 役：張萌
昔から有名な中国超人気美人女優。今回はゲストとして出演，出番が少ない。

まだたくさんのキャラクターがいますので、全部は挙げません。

ドラマの前期の主要なストーリーはアニメと一致しています。蓋聶は天明を連れて秦から逃れ、天明を保護するために重傷を負っています。同時に、帝国と流砂が協力して、衛庄は数名の殺し屋を連れて蓋聶を追撃し始めました。蓋聶と天明は墨家に助けられ、墨家の庇護を受けました，少羽と墨家の人々と知り合いになりました。また、衛荘の流砂衆も帝国軍や公輸家族と合流し、墨家の最後の拠点、墨家機関城を包囲攻撃し始めた。
衛庄と墨家の戦争で、双方は全部の人力を尽くしました。機関城はやはり破れました。墨家は逃げなければなりません。衛庄も重傷を受けました。両足の障害は車椅子に一生座ります。その後、趙高と陰陽家の殺し屋は引き続き天明と月児を追い殺し、天明と月児の特殊な力を得るために。墨家と西楚勢も引き続き反秦活動を行った。最後に、趙高は砂丘で嬴政を毒殺し、偽の遺詔で扶蘇を騙し自殺し、胡亥を擁立して秦二世となり、李斯を殺して、帝国の実際の支配者となりました。項羽と劉邦もこの時義軍に参加して、反秦戦争を始めました。ドラマは少羽と帝国の戦争を詳しく描写しています。巨鹿の戦いの中で章邯が項梁を殺したという話と、少羽が咸陽を破って帝国を滅亡した後、焼城に放火したという伝説があります。この時の少羽はかつての善良な少年から暴君のような西楚覇王になりました。理念や価値観も正義を貫き、庶民を大切にする天明とは全く違ってきます。

蓋聶を核心とする墨家勢は、もともと扶蘇が帝国の新たな皇帝になり、天下の人々を救うことを望んでいましたが、扶蘇が趙高に殺された後、蓋聶は劉邦を選びました。残忍な少羽に比べて、蓋聶はこの率直な劉邦が本当に天下を太平の世に変えることができると思っています。天明も蓋聶と一緒に劉邦勢に参加し，西楚との戦争を始めました。天明と少羽の友情もここで決裂した。范増の死後、衛庄は少羽の新軍師となったが、少羽は魔王のような青年となり、衛庄の正しいアドバイスを受けることは少ない。楚漢戦争の末期、少羽は包囲されて、すでに包囲を突破する望みがありませんでした。彼は衛庄が虞姫を連れて一緒に逃げたいと思っていますが、虞姫は必死になって少羽の前で自殺しました。悲しい衛庄は一人で西楚勢を離れました。翌日、少羽は漢軍に囲まれて、烏江で自殺しました。劉邦の部下である天明は少羽を助けに駆けつけたが、最後は遅ればせながらも、天明が駆けつけた時、少羽はすでに槍で身体を貫いていた。

最終回：天明は少羽の死体の前で涙を流しました。衛庄、蓋聶、端木蓉、天明、月児は共に隠居生活を送りました。山の中で静かに暮らしています。

ドラマ全体はアニメファンには受け入れられませんが、独立した作品として見たらいい作品です。物語の始まりは帝国と墨家の戦争であり、蓋聶と衛庄の戦争でもあった。この戦争は蓋聶と衛庄の運命線を織り交ぜて、天明と少羽の運命線を分けて、これは中期の双線構造で、天明線は天明と月児が一緒に趙高を打ち負かして、少羽線は少羽が西楚の勢いを率いて帝国を滅亡します。ドラマの後期になると、楚漢戦争が始まり、天明線と少羽線が再び交差し、互いに対立する陣営となり、天明が成熟し、少羽が横暴になり、蓋聶と衛庄もそれぞれ対立する陣営（漢，西楚）を選んだ。二つの運命線が交差し、分離し、また交差し、分離していくのがこのドラマのストーリー構成です。物語の最後に、西楚勢は滅亡して、少羽線は終わって、物語の主要な線は天明と蓋聶に帰って、しかも彼らに幸せな隠遁の結末を手配して、アニメと比べて、このような結末は間違いなく最もファンを喜ばせました。（アニメの中では決してハッピーエンドはありません。ほとんどのキャラクターは死の結末を迎えます）

俳優の演技も悪くないと思います。高漸離は雪女と一緒に嬴政の前で死んだ時、衛庄が蓋聶を救うために火海で白髪になった時、少羽は項梁の死体を見た時、白鳳が衛庄を保護するために戦死した時、月神が月児を保護するために趙高に殺された時、霸王別姫の時、少羽が死ぬ前に最後に虞姫の幻覚が現れた時...........俳優たちの演技はみんな人の心を感動させます。そしてこのドラマの主題歌と音楽のレベルは5年以来の時代劇音楽の最高峰とも言われ、物語の壮大さと人物運命の悲劇感をよく引き立てています。