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1/100 バルバトスルプスレクス 製作記9 〜ツインアイの複製・クリアパーツ化〜

今回は、ツインアイのパーツ複製・クリアパーツ化の様子をお伝えします。

お待たせして申し訳ありませんm(_ _)m



経緯

はじまりはこのつぶやきから。

こちらの内容通り、今回は100均のおゆまるとUVレジンを使って、複製を行いました。


作業にあたり、こちらの動画が非常に参考になったので載せておきます。

僕の作業のやり方はこの動画とほとんど同じなので、ここではその詳細は割愛します。

動画の主である「永遠の蒼」氏は、プラモデルに関する(まさに痒い所に手が届くような)便利なテクを、ご自身で実践しながら数多く紹介されていて、僕も技術的・経済的な面から色々と助かっています。この場で感謝を申し上げます。



そういえば先月中頃に、途中経過をお伝えする記事を書いたことを思い出しました。

こちらと内容が少しかぶるところもありますが、ご了承の上読んでいただけると嬉しいです。


とりあえずやってみる

おゆまるセットの中身はこんな感じ(↓)

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ピンク色のものと、ラメが混じった透明なものとの二本が、ケース付きでセット&貝殻状の「かた」も付属といった内容で、思ったより充実している印象です。

かたの方は今後一生使わないと思いますが、そのままUVレジンを流し込んで、綺麗な貝殻を作ってみるのも面白そう。


そしてこちらが、今回複製するパーツ(↓)

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ツインアイのためだけに作られた、緑色のランナーです。
なんとも贅沢ですね。

もしかしたらランナー状態でそのまま複製するかもと、今までパーツを外すことはなかったのですが、結局パーツを取り外して作業することになりました。
一度顔にはめてみましたが、ハメ合わせは良好で、キツすぎずユルすぎず。
この辺はさすがバンダイの精度の高さです。お見事。


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やり方は先ほど紹介した動画の通りで、片方のおゆまるにパーツを押し付けつつ、ダボやレジンの通り道に注意をしながら上の写真のような感じに。


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(↑)もう片方のおゆまるを被せて・・・

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(↑)輪ゴムで縛り、変なスキマができないようにして準備完了!


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UVレジンを注入後、UVライトを上から照射!

・・・何やら眩しいくらいにおゆまるが発光していますが、実はこのおゆまるには蛍光塗料が練り込まれているらしいので、それがUVライトに反応して驚異的な輝きを見せてくれているようです。

肉眼ではそこそこ光っているのですが、カメラ越しだと白飛びなどの影響で、さらに眩しい感じで写っていますね。

レジンを固める媒体についてですが、初めは太陽光に直接当てることで硬化させようと思いました。しかし、時間の関係で太陽光での硬化は無理と判断。
住んでいる環境的に、レジン硬化に必要な光を十分に得られる時間帯は午前中しかなく、月〜土曜日は学校があるので作業ができる日は1週間で日曜日だけ。
そうなると時間とチャンスが限られてくるので、太陽光と付き合うのは難しいと考えました。

では、僕に残されたもう一つの硬化方法は何かというと、UVライトです。市販のUVライトは高めで、手が出しづらく少し距離を置いていたものの、100円ショップ「Seria」にネイル硬化用のUVライトがあることが発覚したので、速攻でSeriaに急行し、お安く手に入れることができました。

UVライトでの硬化はめちゃめちゃ早いですね。太陽光の5~6倍はあります。
太陽光が足の遅いカメだとすると、UVライトは足の速いウサギさんです。こちらの世界線ではウサギさんが圧勝!
(「太陽」といえば、イソップ寓話「北風と太陽」を思い出します。あちらは太陽が勝ちましたけど。)

そんな感じでいくつか作ってみたのですが・・・

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あれ?


なんじゃこりゃ?


ところどころ虫食いみたいなのがあるのだが・・・


ホントに虫食いか?



〜〜〜(´;Д;`)〜〜〜



虫食い?ではありません…

レジンにとっては一番のライバルとぶち当たってしまいました…

写真のパーツたちですが、一部が欠けたような痕跡が見られると思います。
(一番左の個体に関してはド真ん中を貫通しちゃっていて…)

まるで虫食いみたいですね。田舎の祖母から送られてきたさつまいもを思い出します。


※スクロールを戻すのが大変だと思いますので、虫食い痕をマーキングしたバージョンを、再掲しておきます(↓)

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虫食いの正体は気泡です。

失敗の原因は、レジンを流し込んだ際に入り込んだ空気の泡(=気泡)を、中に取り残したまま硬化をしてしまったことです。
気泡を残したまま硬化させることで、気泡のいた場所が成形されず、虫食いのような状態になってしまったと思われます。

あとは、100均の安いUVレジンを使ったことも原因だと思います。やはりマテリアルに関しては良いものを選ばなければならないのか…

ツールの問題は技術でカバーできることもありますが、マテリアルの問題となると技術ではどうにもならないことなので、投資先の選択は慎重に行う必要があると思います。

では、気泡のないパーツを作り出すにはどうすれば良いか。いくつかやり方があって、、、

一つ目は尖ったもので一つずつ潰すことです。
冒頭で紹介した動画の中でもやっていましたが、出てきた気泡をプチプチと取り除くというやり方です。ただ、今回はおゆまるを挟み込んだ隙間にレジンを注入して成形するので、奥まった位置にある気泡は取りづらいのが難点。

二つ目は熱を加えて気泡を追い出すことです。
「エンボスヒーター」なるものを使って、気泡を強制的に上にあげて、空気に戻すというやり方です。ただ、それなりの初期投資は必要そうですね。
「ドライヤーでええんとちゃいますか?」と思われるかもしませんが、前者はを主な出力としているのに対し、後者はを主な出力としているそうです。ドライヤーの温風はほとんど風なので、この場では使い物になりません。

とりあえず、一つ目のやり方を主軸に、丁寧に複製作業をやっていきます。


そうして完成したパーツがこちら(↓)

画像9

実はこの写真、先月中頃に投稿した進捗報告の記事に貼ってあるものと全く同じ写真なんですよ…

あれから色々試行錯誤したのですが、残念ながらこれを超えるものを作ることはできませんでした。
隙間が少しあり、LEDの光がそこから漏れる懸念があるのですが、目立つ大きな気泡はなく、一番綺麗に成形できたものです。

十分に満足する出来とは言えませんが、ここで止まっていても仕方ないので、これを完成とします。

オルガも死に際にこう言っていました。「止まるんじゃねえぞ…」と



おわりに

今回複製したパーツは、透明さを生かすために塗装はしませんが、もし塗装をお考えの場合は、一度プライマーとかを下地に塗らないと、塗料が定着しないと思います。

さて、次回から電飾の方に入ります。

注文のミスで、チップLEDを単品購入してしまったので、チップLEDと銅線とのハンダ付けから始める必要があります。何やってんだ俺…


最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではこの辺で失礼します。

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記事冒頭の動画内でも注意喚起が行われていましたが、
複製品を営利目的で販売すると、著作権法違反などの法的問題が発生し、
メーカーに多額の賠償金を払う事態となる可能性があるので、
複製品の使用は個人の範囲内にとどめてください。

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