ノクターン

なんか最近、好きな曲やラジオがしっくりこない。しかし何かしら聴いていないと耳がお留守で落ち着かないのでクラシックのプレイリストを繰り返し聴いている。そしたら、クラシック好きになっちゃった。すぐ好きになっちゃう。ややこしい女ほど「わたしって簡単な女なんで」と嘯く。そういうところが、いかにもややこしい。おばけの気配がして、「居るのわかってるんだからね!」と一応叫ぶのと似ている。

流行りのあのロマンス映画の真似をして歌ったら、楽しくてちょっとがっかりした。小馬鹿にしてたもののやってみたら案外、なんていうことは、世の中にたくさんあるのだろう。そんなことは知ってる。小馬鹿にしてた、というのも、その映画監督はたぶん、"そういう男女"を皮肉っているのであって、それに気付けない人がいわゆる幸せになりやすいのだと思う。いや、もしかしたらみんな、気付かないふりをしているのかもしれない。

屋上にて、たばこっておいしいの?とか無粋なことを聞いたら、律儀にちょっと悩んでくれたのがうれしかった。サイゼリヤのまちがいさがしの最後のひとつがどうしても見つからない。
「もしかして、まちがいが無いってこと自体がまちがいなんちゃうん。それですべてが完成なんちゃうん。」「人生って…結局まちがいさがしやからなぁ…」
ネットで調べた。なんでこんなことに気が付かなかったんだろう。ほんと、なんでこんなことに気が付かなかったんだろうな。

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