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宇宙空母ブルーノア

🔴宇宙空母ブルーノア

『宇宙空母ブルーノア』は、1979年10月13日より讀賣テレビ系列で放送されたSFアニメ。全24話。第1話が2時間SPだったため、地域によっては全27話。

💚スタッフ

◆原作:西崎義展
◆監督:棚橋一徳、勝間田具治
◆脚本:山本英明、松岡清治、山田隆司
◆キャラクターデザイン:羽根章悦
◆メカニックデザイン:銀映社
◆音楽:平尾昌晃、宮川泰
◆アニメーション制作:アカデミー制作
◆製作:讀賣テレビ・アカデミー制作
◆放送局:讀賣テレビ系列
◆放送期間:1979年10月13日 - 1980年3月
◆話数:全24話

💚概要

大ヒットした『宇宙戦艦ヤマト』を製作したことで知られる、西崎義展が率いた「アカデミー制作」の企画・原案・製作による海洋冒険・戦争SFアニメ。『宇宙戦艦ヤマト』がシリーズとしてまだ展開中だった時期の作品で、ヤマトの成功を追ったポスト・『宇宙戦艦ヤマト』の1作とみなされている。東映の飯島敬以下、東映動画のスタッフが大挙参加している。

『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』の絵コンテ・原画を担当した安彦良和も企画時に参加していたものの、同じ年に放送された『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザインとアニメーションディレクター(総作画監督)に専念すべく降板した。

タイトルの「空母ブルーノア」よりも、主人公が乗艦する「潜水艦シイラ」がクローズアップされる事が多く、ブルーノアはむしろシイラの移動基地といったポジションである。また、空母ブルーノアが宇宙空母となるのは物語終了間際であり、物語のほとんどは地球上の海を舞台にしている。

これはそもそも「今度は海洋ものをやりたい」との西崎義展の希望により『宇宙戦艦ヤマト』のような宇宙ものではなく、田中光二のSF海洋冒険小説『わが赴くは蒼き大地』を企画の出発点にしたからである。海洋冒険SFとしては、科学ライターの金子隆一によるSF考証もありそれなりに良い出来であるとして、いわゆるポスト・ヤマト作品の中では比較的高い評価を受けている。

アニソン歌手の水木一郎が、ブルーノア第二航空隊長・飛鷹翔役で声優に初挑戦している。逆に主題歌にはアニソン歌手でなく、アイドルだった川崎麻世を起用した。第1回の放送は、2時間枠の『土曜スペシャル』の形で放送するという、テレビアニメとしては力の入ったスタートを切ったが、全39話の予定が全24話に短縮され、無理やりまとめるかのような形で放送を終えた。

💚ストーリー

2052年、外宇宙から飛来したゴドム人工惑星の突然の地球周回軌道上への停止による天変地異と、ゴドム人の侵攻によって、地球は占領され人類は総人口の9割を失った。生き残った者達は地球救出組織「マルス」を結成。世界の9箇所に抵抗拠点「ポイント」を置く。

日本・小笠原の海洋開発研究センター(ポイントN1)で密かに建造されていた戦略空母「ブルーノア」は、人類の危機に当たり完成率9割の状態で進水。ゴドムが太平洋各地に建設した基地を破壊し、ゴドムから地球を解放するために出撃する。

その途上、大西洋・バミューダ沖海底の原子物理学研究センター・ポイントN9が無事である事が判明。そこで建造中の反重力エンジンを装備して、宇宙空母となって軌道上の人工惑星ゴドムを撃退するべく、ブルーノアはポイントN9を目指す。

主人公・日下真は、廃墟で知り合った少女・土門慶や、友人の和泉洋らとともに、ゴドムの攻撃で壊滅した首都を脱出し、ポイントN1に辿り着く。密かにブルーノア建造に参加していた真の父が死ぬ間際に「そこに地球の未来がある」と言い残した。

進水のきっかけ(艦橋の音声入力装置から船の名を呼ぶ事が起動キーになっていた)となった彼らは、小型潜水艦シイラの乗員となり、シイラの清水艦長、ケイの父でもあるブルーノアの土門艦長らの厳しい指導を受け、ドメニコ、飛鷹、カピラらの仲間達と共にゴドムと戦う。

💚主題歌

◆オープニングテーマ

「宇宙空母ブルーノア〜大いなる海へ〜」

作詞 - 山上路夫
作曲 - 平尾昌晃
編曲 - 船山基紀
歌 - 川崎麻世

◆エンディングテーマ

「夜間航海(ナイト・クルーズ)」

作詞 - 山上路夫
作曲 - 平尾昌晃
編曲 - 船山基紀
歌 - 川崎麻世

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