鋼鉄ジーグ
🔴鋼鉄ジーグ
『鋼鉄ジーグ』は、1975年10月5日からNET系で放送されたロボットアニメ。サイボーグ化した主人公が変形した頭部パーツに、磁石の力で合体して巨大ロボット化するというコンセプトが特徴的。
💚スタッフ
◆原作:永井豪・安田達矢
◆監督:明比正行
◆脚本:山浦弘靖、藤川桂介、安藤豊弘
◆キャラクターデザイン:中村一夫
◆音楽:渡辺宙明
◆アニメーション制作:東映動画
◆製作:東映動画、NET、ジャパド
◆放送局:NET(後のテレビ朝日)
◆放送期間:1975年10月 - 1976年8月
◆話数:全46話
💚企画経緯
玩具メーカーのタカラが、磁石を使った合体ロボット「マグネモ」の企画を講談社の児童向け雑誌『テレビマガジン』編集部に持ち込んだところ、ダイナミック企画を紹介され、永井と安田を中心にロボットがデザインされた。
当時、安田はアシスタントとしてのキャリアは2年少々であったが、ライオンをモチーフにした印象的な顔のデザインが採用され、そのまま漫画作品を『テレビマガジン』に連載することとなる。この漫画連載と合わせてジーグの玩具も誌上で推す形で、好調なスタートを切る。
さらにダイナミック企画と当時蜜月の関係であった東映動画への企画プレゼンテーションが行われ、アニメ化が決定された。
ダイナミック企画による作品『デビルマン』や『マジンガーZ』などと異なり、玩具と漫画連載ありきでアニメ化が後に続く手法は、後年の『トランスフォーマー』『ビーダマン』などでも用いられた。
💚玩具類
玩具はタカラから「マグネモシリーズ」として、ポピーの超合金シリーズに対抗する商品として発売された。レギュラーサイズで発売されたのは「鋼鉄ジーグ」「ビッグシューター」「パーンサロイド」に留まり、他の形態は一回り小さい商品でスタンダードとして発売された。
マグネモシリーズは、ライバル商品である超合金や他社の合金商品のようにダイカストは胴体などに使用していなかったが、磁石の球体関節により可動範囲が広く、シリーズ商品ではタカラのオリジナル商品「ミクロマン」など別作品のキャラクターとも互換性があるため、自由度の高いパーツチェンジを楽しめることから人気を博した。売上げはポピーの「超合金」マジンガーシリーズをも上回り、100万個を超すヒット商品となった。
💚作品解説
この時期、東映動画で制作体制の再編成が行われた。横山賢二プロデューサー率いる『マジンガー』系列のスタッフが本作を、勝田稔男プロデューサー率いる『ゲッターロボ』のスタッフが『UFOロボ グレンダイザー』を担当した。
そのため、『グレートマジンガー』の戦闘を重視したハードな空気は本作に受け継がれている。また主人公の宙のサイボーグとしての宿命や敵側の悲劇など、ストーリーもかなり過酷かつ壮烈なものだった。
💚ストーリー
考古学者の司馬遷次郎は古代日本を支配した邪悪な国家「邪魔大王国(じゃまだいおうこく)」と「女王ヒミカ」の復活を察知したが、王国の放った「ハニワ幻人(げんじん)」の襲撃を受ける。
優秀な科学者でもある遷次郎は死の間際、コンピュータに自身の意識と記憶を移し替える。一方、カーレースで大事故を起こしながら無傷であった息子の宙は、すでにサイボーグへと改造されていたことを父に告げられる。宙が頭部に変身する巨大ロボット「鋼鉄ジーグ」は、日本の支配をもくろむ邪魔大王国に立ち向かう。
💚主題歌
◆オープニングテーマ
「鋼鉄ジーグのうた」
作詞 - 林春生
作曲・編曲 - 渡辺宙明
歌 - 水木一郎、こおろぎ'73
◆エンディングテーマ
「ひろしのテーマ」
作詞 - 浦川しのぶ
作曲・編曲 - 渡辺宙明
歌 - 水木一郎、こおろぎ'73
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