🔴魔女っ子メグちゃん
🔴魔女っ子メグちゃん
『魔女っ子メグちゃん』は、1974年4月1日から1975年9月29日まで、NETテレビ(現・テレビ朝日)にて放送されたテレビアニメ。東映「魔女っ子シリーズ」の1つ。
💚スタッフ
◆原作:ひろみプロ、成田マキホ
◆脚本:山浦弘靖、雪室俊一他
◆キャラクターデザイン:荒木伸吾他
◆音楽:渡辺岳夫
◆アニメーション制作:東映動画
◆製作:東映動画(東映表記)、NET
◆放送局:NET系列
◆放送期間:1974年4月1日 - 1975年9月
◆話数:全72話
💚概要
本作の企画案は、前作『ミラクル少女リミットちゃん』と同じひろみプロが作成。これをもとに、魔法使いから発展した魔女の世界観を流入し、魔界の女王候補となるライバルとの駆け引きを描くことを軸とし、従来路線との差別化を図った。
魔法少女作品において、主人公の魔法少女とほぼ同じ能力を使うライバルキャラクターが登場した最初の作品である。また、クールなライバルヒロインのノン、コメディーリリーフの調査官チョーサン、真の悪役として設定された闇の女王サターンは、後の魔法少女物のサブキャラクター像に大きな影響を与えている。
前川陽子の歌唱による、背伸び気味の少女期の気分や魅力を強調した七五調の主題歌も特徴のひとつで、オープニングに描かれた「チラ見え」のエロチシズムも相まって、メグの小悪魔的な魅力を高めるのに一役買った傑作といわれる。
オープニングでも表れているように、本作のコンセプトは「『ハニー』より控えめで綺麗に可愛く小粋にいこう」である。西洋の街並みを思わせる無国籍な世界観、少女マンガやファッショングラビアを彷彿とさせる画面構成やデザインは、これを意識したスタッフの試みの表れである。
感情的かつお転婆でやんちゃなメグのキャラクターは従来の優等生的な魔法少女像を払拭し、これ以降の魔法少女物では、活発かつ活動的な性格付けの主人公が主流となる。さらにコメディーの要素も加味したことで、ドタバタのお笑い、露出度のやや高いサービスシーンも追加された。
それまでの魔法少女アニメの主人公よりも年齢が高めで思春期を迎えた年頃の少女像を伴ったメグの魅力と健康的なお色気を押し出した作風は、少年層に大きく訴求し、結果的に本作は少女のみならず少年の視聴者層からも人気を集めることとなった。
本作の終了後『魔法使いサリー』から10年間放映された東映魔法少女アニメは、3年以上の休息期間を経て、次作『花の子ルンルン』の放映に至る。
💚ストーリー
魔界の次期女王候補でライバル同士のメグとノン。魔界の女王にふさわしい資質を身に着ける修行のため、2人は人間界に送られ、それぞれ先輩魔女である神崎家と郷家の娘として暮らすこととなる。
始めはあくまで他人同士という意識だったために神崎家での暮らしになじめないメグであったが、紆余曲折を経て、神崎家の人々の優しさを知り、人間の温かさと家族の絆の大切さを知る。そして、時にライバルのノンとぶつかり合い、時に様々な騒動を巻き起こしながら、人間界での波乱万丈の日々を過ごしていく。
そして、ついに女王を決定する最終選考の日が訪れ、メグとノンは魔界に帰ることになった。人間と共に暮らすことに安らぎを覚え、試験を放棄して人間界に留まることを望んだメグは、先輩魔女のマミが神崎家の人々の記憶から自分の存在を消してしまったことにショックを受けつつ、自分の果たすべきことを受け入れて魔界に帰っていく。
しかし、無意識の内にメグのことを思い出し、雨の中をメグを探しに出て病気になってしまった妹分のアポのためにメグは再び人間界に戻ろうとし、そんなメグを実力で女王の座を射止めたいノンが引き止めようとする。2人は壮絶な取っ組み合いを繰り広げた末に、女王から共に不合格を言い渡され、再び人間界で修行を積むよう命じられる。
こうして、人間界に戻ってきたメグは再び神崎家に迎え入れられ、楽しく日々を過ごしていくのだった。
💚主題歌
◆オープニングテーマ
「魔女っ子メグちゃん」
歌 - 前川陽子
作詞 - 千家和也
作曲 - 渡辺岳夫
編曲 - 松山祐士
◆エンディングテーマ
「ひとりぼっちのメグ」
歌 - 前川陽子
作詞 - 伊谷亮一郎
作曲 - 渡辺岳夫
編曲 - 松山祐士
エンディングの歌詞は、オープニングのアンサーソングになっている。
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