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🔴フランダースの犬

🔴フランダースの犬

『フランダースの犬』は、フジテレビ系列で毎週日曜(19:30 - 20:00)に放送されたテレビアニメ。『世界名作劇場』の第1作に当たる。

💚スタッフ

◆監督:黒田昌郎
◆シリーズ構成:六鹿英雄、松木功他
◆キャラクターデザイン:森康二
◆音楽:渡辺岳夫
◆アニメ制作:日本アニメーション
◆放送局:フジテレビ系列
◆放送期間:1975年1月5日 - 12月28日
◆話数:全52話

💚概要

原作はイギリス人作家ウィーダの同名小説『フランダースの犬』。オープニングでの原作のクレジットは、ウィーダの本名ルイス・ド・ラ・ラメーとなっている。物語の舞台であるベルギーでは、イギリス文学である原作の知名度がそれほど高くないうえ、内容も評価されていなかったこともあり、本作品が放送されることもなかった。

しかし、本作品の影響で日本から多くの観光客が訪れることもあり、アントワープに記念碑や銅像が建てられた。今日でこそ『世界名作劇場』の第1作として認知されているが、初回放送当時は第26話まで、ズイヨー映像制作のもと『カルピスまんが劇場』のタイトルで放送されていた。

第21話より日本アニメーション制作に切り替わった際にタイトルも『カルピスこども劇場』に変更。後年リリースされたDVDなどでは、日本アニメーション表記のオープニング映像を使用している都合上、全話とも『カルピスこども劇場』に統一の上で収録されている。

最終話の視聴率はビデオリサーチ・関東地区調べで30.1%を記録したが、これは『世界名作劇場』枠内アニメの視聴率で最高記録である。特にラストシーンは悲劇の代表格として現在でも広く知られ『なつかしのアニメ名場面特集』などのテレビ特番では定番シーンとなっている。

他方で、前作『アルプスの少女ハイジ』と次作『母をたずねて三千里』の主要スタッフであり本作品にもわずかながら参加していた宮崎駿は、「視聴率的には成功したんですが、僕はゴミみたいな作品だと思うんですけどね」と本作品を評している。

💚ストーリー

ある村にネロという心の優しい少年がいた。彼は両親を幼くして亡くし、祖父と二人暮らしで一緒に牛乳運びの仕事をしながら暮らしており、ガールフレンドのアロアとは大の仲良しだった。

ある日のこと、ネロは乱暴な飼い主に休ませずこき使われている老犬のパトラッシュと出会った。弱った彼を助けたネロはパトラッシュを飼うことにした。パトラッシュと出会ってから、ネロはアロアや友達と楽しく過ごしていた。

しかし、それもつかの間だった。ある時、優しかった祖父が死に、ネロとパトラッシュは悲しみに暮れる。さらにしばらくたったある晩、アロアの家の風車小屋が火事になってしまった。アロアの父のコゼツは前からネロを嫌っていたせいか、ネロが犯人ではないかと疑いだす。

それ以来、コゼツに逆らえられない村人たちは、ネロに牛乳運びを頼もうともしなくなってしまった。 祖父の死、火事の疑いによって仕事を断念、そして念願の夢だった絵画コンクールの落選、絶望の連続に暮れたネロは生きる気力さえ失う。

そんな時、パトラッシュはコゼツが落とした大金の入った財布を見つけ、ネロはそれをコゼツ家に届ける。アロアと母・エリーナは喜びネロを家に招き入れようとしたが、ネロはそれを拒絶しコゼツ家にパトラッシュを預けて家に戻った後、置き手紙と全財産を残して去ってしまう。

財布を探していたコゼツが家に戻った後、アロアから財布を渡され、それがネロが届けたものだと知らされると、今までネロに辛く当たってきた自分を恥じてネロに償いをすることを決心する。クリスマスの夜、コゼツと村人たちはネロに謝罪するために、ネロの家に向かったがネロは既に姿を消した後だった。

村人たちは何とかネロを必死に探すが、すべてが手遅れだった。 コゼツ家を抜け出したパトラッシュは大聖堂でルーベンスの絵を見ながら行き倒れになっているネロを見つけた。ネロはパトラッシュに「パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだか、とても眠いんだ。」と言う。そして、ネロは両親や祖父のいる天国へと旅立った。もう辛いこともなく、みんな一緒にいつまでも末永く平和に暮らすのだった。

💚主題歌

◆オープニングテーマ

「よあけのみち」

歌 - 大杉久美子
作詞 - 岸田衿子
作曲 - 渡辺岳夫
編曲 - 松山祐士

第1話から第8話まではエンディングテーマとしても使用された。

◆エンディングテーマ

「どこまでもあるこうね」 第9話~最終話

歌:大杉久美子
作詞 - 岸田衿子
作曲 - 渡辺岳夫
編曲 - 松山祐士

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