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[回想] 〜虚無感〜

⚠️ はじめに…

これは僕の精神が最も不安定な状態だった頃
の憶え書きです。 今回はほぼ箇条書きみたいな
書き方をしたので文章の稚拙さや表現力の乏しさ
には目を瞑ってください。🖊
内容が内容なので閲覧は自己責任でお願いします。

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過去の嫌な出来事を思い出す機会が増えてきた。
断片的に、されど酷く鮮明に蘇る忘れていたい
記憶の中の景色、いつか見たあの日の忌まわしい
光景が目の奥に映る…いわゆる"フラッシュバック"
というやつだ。

ふとした拍子に何度も繰り返される呪いにも似た
記憶の数々が頭の中から消えてくれない。
それどころか"消したい"、"忘れたい"と思えば
思うほどハッキリと焼き付き、脳に刻まれてしまう。

学生時代、過ごしていたクラスはまるで格差社会を
縮図にしたような場所だった。
周りとほんの少しだけでも食い違うのならば、それは異端的、異常な事である というのがあの教室における当時の常識だった。1度でも粗を見せたら即アウトの
クソゲーである。 加えて、"普通"という肩書きを建前にして一定数の集団で1人を陥れようとするのだから尚のことタチが悪い。

だから他人と話す上では何があってもボロを
出したくなかったし、その化けの皮を剥がそうとして内面を勘ぐるような行動を取る人間の事を心の底
から嫌っていた。

けれど、"相手にしないから"といって飽きて向こうが離れて行くような事はなかった。きっと相手側から
見れば当時は楽しくて仕方なかったのだろう。視界に入る邪魔なものを楽に潰せる上に、暇つぶしにもなるような丁度良い遊び道具があったんだから。
それに、たとえ担任の先生から叱責を受けそうでも
味方と適当に口裏を合わせれば簡単に逃げれるとか思ってるような連中だったし…

"やっぱりお前はそういうヤツだったのか"、"ムリ"
"キモチ悪い"、"ナイわ〜"、"チェンジでw"

いつだって本音を話すこの有様だ。こういった言葉は無視をしていても最終として集積し、いつまでも
根深くこびり付く。纏わり付いてくる。 非常に不快だ。
そんな汚言の数々に耐えきれなくなった挙句、ついに
聞くだけ無駄な問いをしてしまった。
多分ここで仕掛けられた地雷を踏んだのだろう。

ヘラヘラ笑っているのはなんで? 何が面白い? 
どうしてそんな顔ができる? 周りと違うやつが砂利を
食って"普通"とかいう言葉を盾にしてるだけのお前らに合わせて、ただ都合が良いように踏み躙られてればそれでいいのか?

その問いに対してみんな口を揃えて こう言った。
"あんなの軽い冗談じゃん"
帰ってきた答えを聞いて納得した。 話が通じない。
彼らは他人が傷つくことを何とも思っていなかった。
自分には関係のない事だから平然とした顔をして
いられたようだ。 虫唾が走る。

個よりも全が優先されるコミュニティにおいて"自分"
というものが如何に矮小で価値の無い物であるかを
知った。 そもそもが噛み合わなかったのだろう。

だから一個人が何を伝えても理解されない事なんて当たり前で、理解してもらおうなんて考え方は前提
からして何もかもが間違っている。
それが当たり前だと思うようになった途端、何かが
プツリと切れる音がしたような感覚に苛まれた。
 きっとここで大きく歪んだんだ。

そんな出来事があって以降、自分の言動全てに自信を持てなくなった。そんな中、追い打ちをかける形で
失敗ばかりが山のように重なっていき、よく気持ちが落ち込むようになった。
足元を見る機会だけが自然と増えていった。

そして、自分の歩いてきた道を不意に振り返って
みると昔は確かにそこにあったはずの楽しかった
思い出をいつの間にか忘れている。
昔の自分はどういう人間で、何ができて、どんなものが好きで、どうやって今まで生きてきたのか…
もう記憶の約7割の事には深い霧がかかっている状態である。 よく覚えていない、鮮明に思い出せないんだ。

憶えて居たい思い出 全てをどこかに隠して、空っぽになった頭の中に出来た空きスペースにはいつも
自分を陥れる過去の記憶が居座っていて、"幸せ"の
介入を拒むようにこれまでにあった楽しかったこと
嬉しかったことを簡単に消していく。 

随分とまぁ悪趣味で皮肉な嘲笑(わらい)話だ。


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