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逆鱗とは八十一枚ある龍の鱗の

たった一枚、許されない鱗、逆鱗。
誰にでもあるだろう、
何を置いても許せない何か。

僕にとってそれは「死」だ。

軽々しく死を語られる事を嫌う。
嫌悪どころか憎しみさえ抱く。

さて、しかし
今回は死について綴りたいわけではない。

誰にでも大切なものがあるという事。

好きなアーティストをコケにされたら
誰だって怒るだろう。
激怒さえするだろう。

大切なもの、なんだろう。

誰かにとって価値の無いものでも、
自分にとってとても大切な物もある。
それを分かり合う事はとても難しい。
自分にとって大切であっても、
他人からしたら価値が無く見えるのだから。

けれどどうだろう、
大切な事は何だろう。
着眼点はどこだろうか。

それは、
自分から見て無価値でも、
当人にとってはとても大切である事だろう。

当人が大切だと思っている、
それを尊重できずとも
侵害する権利は誰にも無いだろう。

形あるもの全て滅びると言う。
どんな高価なものも例外ではない。

高値だから大切だなんて下らない、
なんて言い切れない。

どんな思いで買ったのか、受け取ったのか。
それがたまたま高値であっただけだ。

翻せば安いもの、
それが小さな手紙であっても同じだ。

どんな思いが込められているか。


物に限らず、人は分かり合えない。
分かり合う事はとても難しい。
ストレス社会の現代、
疲れに沸いた頭でもそれを忘れてはいけない。

それを忘れてしまえば、
誰かの逆鱗に触れかねない。
逆鱗に触れてしまえば
関係性を修復するのは難しい事もある。

人を敬う、気持ちを尊重する。

その当たり前は、とても大切な事だ。

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