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赤錆びスプー
一人凍える窓辺の調べ
ああ、手を伸ばせば
ほらまた離れてしまうよ
ほら、独り
2人震える、僕を横目に
ああ、呼びかけれど全て幻
忘れじの花言葉
沈む陽の絵を見ていた
面影を残したまま
沈む陽の絵を見ていた
鼠の惑星、硝子の流星
願いを描き閉じ込めて
真昼の銃声、家族の剥製
見慣れた窓から飛び立ってゆく
賛美歌と祈り子は吊るされて
冒涜の血の雨が
ざぶざぶに降り注ぎ、ほら見て僕ら
骨まで赤錆びてしまう
さあ、ほら行くよ、姫百合の丘へ
忘れじの花言葉を
抱きしめていく、赤い涙を
拭い去りこの手に、僕に、ねえ
忘れじの花言葉
沈む陽の絵を見ていた
面影を残したまま
沈む陽の絵を見ていた
忘れじの花言葉を
抱きしめて
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