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一筆にまつわる無知と責任

入院する際に
「個室しか空いてないため個室金額の差額了承するサインしてください」
と言われたら
「厚労省から病院都合の個室の場合は大部屋料金で良いと聞いています」
言えば、
個室でも大部屋料金になるという話を聞いた。

さて、この焦点。

差額ベッド代は
「患者が特別室の利用を希望し、同意書にサインした」
その際に発生する。

例えば夜間の急な腹痛などでの入院。
ベッドが空いておらず
個室に入るよう言われた場合。

ベッドに空きが無いという
「病院側の都合」のため、
同意書にサインをしなければ
差額ベッド代を払う必要はない。

紛らわしく書いたが、ここに落とし穴がある。

病院側がこのシステムを知らない事と、
促されるまま同意書にサインしてしまう事。

急患で運ばれてきた
→個室しか空いてない(病院都合)
→【「個室を希望のサイン」をしない。】

サインが差額ベッド代の発生の有無を分ける。

非常にマヌケな話だ。
同意書だとか、サインだとか、
それどころじゃない状況下で、
同意書だとかサインだとか。

冷静に書類に目を通し判断できるだろうか。


個室しか空いてない状況なら、
「ベッドが空いてないので個室にご案内します、
個室費用が掛かってしまうのでコチラにはサインしないでください、
あ、やはり私が持っておきます。」
くらい分かりやすくするべきじゃないのか?

「いや、絶対個室がいいんだ。
もし他の部屋に移ることになったら困る。
個室が希望なんだ、絶対に個室だ。」

と、激しく望む患者にだけ
同意書を書かせるくらいが丁度いいだろう。

保険適用外の一日八千円ほどかかる個室。
病院のvipルームとでも言おうか。

望んでないのに有料vipルームに入れられる、
そんな馬鹿げた話があって良いのだろうか。

良いわけがない。

また例として、

ガンの手術後、
「免疫力が低下し、感染症に罹患するおそれのある患者」が個室を利用するのは、
「治療上の都合」になるため、
本来ならこのケースで差額ベッド料を徴収してはいけない。

けれど病院側が厚生労働省の通知を知らず、
個室を使ったという理由で
差額ベッド代を請求する事もあるという。

これに関しては
同意書にサインをしても無効になるが、
病院側が知らないというのが馬鹿げた話だ。

僕らは専門家に任せるしかない。
専門家が適切に処理してくれる。
そう思うのは当然に近い事だろう。
けれど、この様だ。

僕個人の諸事情で税金に苛つきを覚える昨今、
ますます社会が嫌いになる話だ。

脱税は罪だというが、
無知税は自業自得か。

安息するにも一苦労ってか。
クソ喰らえだな。

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