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真夜中のシルクド

変貌を繰り返す魂は新しい調べを
罪を抱き罰を待ち神を憎んだ
本能と衝動を羽に乗せ飛ぶ我は蜉蝣
生命は輪廻して原点へと還る

沈んだ太陽の下で
機械仕掛けの神が笑う
沈んだ太陽の下で
銀の煙を撒き散らしながら

幕を開くは真夜中のシルクド

さあ、阿鼻叫喚の痛みが暗闇を踊る
響き渡る銃声
ああ、罪と罰の今が暗闇に飲まれる
響き渡る悲鳴の闇

円を描く獣の群れ
赤いピエロが狂い笑う
生首ジャグラーの鬱蒼
亡霊たちが笑い出す
ああ、赤い血飛沫が
ああ、リング染めてゆく
ああ、人食マネキンのディナータイム

さあ、欲望と狂気の渦が人間の正体を暴き
響き渡る、銃声
正体は暴走する業、痛みのオーケストラを奏で
響き渡る、悲鳴と闇
ああ、真実は暗闇の中ではじめて牙を剥く
奪い合い、傷付け合う世界

太陽が哭いている

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