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他人もまた人也けり

僕は君の全てをわかる事は出来ない。
君も僕の全てを理解する事は出来ない。
その当たり前はとても大切な事だと思う。

人は知った口で人を語る、
知ったように決めつける。
それは思い込みだ、
もし四六時中、一緒にいたとしても、
腹の底まではわからない。

様々な面の顔を持つのも人だろう。
僕の知る君は、僕が見ている君だけど、
僕が見ていない君は、どんな君だろう。

けれど、それがどんな君であれ、
僕にとっての君は、君だ。

僕の君、けれど君は君。
一緒にいなかった時に君が見た景色をどんなに言葉で説明されても、
僕は君が見た景色を知る事は出来ない。

でもそれで良い、
君のことを全て分かってしまったら、
僕は誰だろう、君は誰だろう。

人は誰の全てを知る事は出来ない。
憶測で決めつける事は出来ても憶測だ。
誰も誰を語る事は出来ない、
語れるのは見ているポーズまでか。

と、冷めた話をつらつら綴ったけれど、
ギャップ萌えは素晴らしい、胸が熱くなる。

人を敬う事で見えてくる部分もある。
知らない素敵な部分もきっとあるだろう。
人を侮ればその面しか見えなくなる。
そのまま関係性は崩れていくだろう。

不幸なのはどちらだろう。

失って初めて気付く事があるように、
誰も誰を理解する事は出来ない。

それでいいんだ、大切な事だと思う。

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