【記録】或阿呆の日常
■2024.08.12 カーニバル
■2024.08.12 行為障害
まず初めにアメリカの精神医学会が発表している診断基準(精神障害の診断・統計マニュアル=DSM / Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)の変遷について示しておく。
①DSM-Ⅰ(1952)
②DSM-Ⅱ(1968)
❷DSM-Ⅱ[第7版](1974)…同性愛を障害から削除
③DSM-Ⅲ(1980)…行為障害の亜種として社会型-非社会型、攻撃型-非攻撃型の2×2の4種類に分類されていた
④DSM-Ⅲ-R(1987)…行為障害は注意欠陥多動性障害と合わせて「崩壊性障害」に含まれていた
⑤DSM-Ⅳ(1994)
⑥DSM-Ⅳ-TR(2000)…広汎性発達障害とアスペルガー障害について大幅に変更
⑦DSM-Ⅴ(2013)…自閉症スペクトラム障害のサブセットであるアスペルガー症候群や広汎性発達障害が削除
酒鬼薔薇が神戸少年鑑別所の精神鑑定で診断された1997年10月2日の基準はDSM-Ⅳ(1994)であり、私が大阪医療刑務所の精神鑑定で診断された2006年2月の基準はDSM-Ⅳ-TR(2000)となるが、この間に『行為障害』について内容の変更はなされていない。
また、DSMの診断基準の他に世界保健機構(WHO)の示すICDが存在するが、ここでは割愛する。
酒鬼薔薇が精神鑑定に係る事件を起こす以前から認められた問題行動
❶❺❽⓯
蛇沼が精神鑑定に係る事件を起こす以前から認められた問題行動
❶❸❹❺❻❽❾❿⓫⓭⓮⓯
酒鬼薔薇が本件犯行(神戸連続児童殺傷事件)によって該当した項目
❸❹❿
蛇沼が本件犯行(強盗致傷事件)によって該当した項目
❸❹❻
※⓬の万引きについて、酒鬼薔薇は中2の頃にビデオ店ビブロスで「バタリアン・リターンズ」というビデオを盗んでいる事は家裁審判の決定論旨にも触れられていて確実なのだが、項目に該当マークが無かった。
おそらく「多少価値のある物」に分類されていない万引きとして除外された可能性がある。そのため私が小学時代に常習的だった万引きも菓子類や漫画本なので除外とした。
※酒鬼薔薇の❽が気になった。連続殺傷事件を起こす前に放火の騒動なんて起こしていたっけ。ダフネ君とかいう同級生を公園に呼び出して拳に腕時計を巻いて殴り、歯を折った傷害事件を起こしていたと記憶する他、SPEEDの上原多香子に似た同級生女を簀巻きにして問題になった噂があったが、ライターで何かしたのだったか。こちらは曖昧で定かではない。
興味深いのは「行為障害」の診断基準に基づくと酒鬼薔薇よりも私の方が「重度」と示される点で、典型的な不良タイプの方が行為障害に当てはまりやすいのは確かではないだろうか。
実際に医療刑務所の精神鑑定が終了して特別少年院で診断結果の告知に際し、「行為障害」の説明として「少年院のそれも特別少年院まで送られて来る者のほぼ全員に当てはまる」と明言されていた。
いわゆる特別少年院の送致基準となる「犯罪傾向が進んだ者」を噛み砕いたようなものである。
その点、酒鬼薔薇は行為障害にも当てはまったものの、性的サディズムのような特異な事情も強く複雑に絡んだ難解さを抱えていた。
大分一家6人殺傷事件の少年も「重度」の行為障害を指摘されていて、当てはまった項目については非常に気になっている。
今月7日に投函した医療刑務所宛の行為障害の診断書請求。
おそらく翌日か翌々日には大阪医療刑務所に届いている筈で、そこからK精神科医に連絡を取って平成18年の鑑定記録の保管について当たっているように思う。
保管されていなければ早くて今週末、保管されていたら遅くても来月には返答が送られてくると予想している。
■2024.08.13 菜園観察
■2024.08.13 文章完成法(SCT)
私は(確か3回目の)大阪少年鑑別所か、医療刑務所の精神鑑定前に特別少年院で行ったのだったか。当時の結果が知りたい。
ちなみに行ったのは「法務省式文章完成法」だと思われる。
市川一家4人殺害事件(1992年3月5日発生)で死刑となった少年(2017年12月19日執行)の回答例は以下の通り。
「私はよく」短気ですぐに頭に血が昇ると言われていましたし、自分でもその短所には気付いていました。
「私の父」私は物心ついたときから父親がきらいです。幼い時は怖いという気持ちで、小学校高学年からはニクいという気持ちしかありません。
「私が嫌いなのは」父親と、その父親を頼る母親です。
「私の母」はキマジメで、子供と一緒になってTVを見るなどということは小さい頃から一度もなかったです。怒られていたことの方が多いと思います。
■2024.08.13 思春期危機
精神科医が私に示したもう一つの「思春期危機」の予後は以下の3つにほぼ等分されるという。
①やがて精神分裂病(2002年8月より統合失調症に名称変更)を発病するケース
②やがて精神病質の状態に発展し、神経症や性倒錯に発展するケース
③危機が一過性で、やがてほぼ正常な青年、成人に成熟するケース
[思春期危機を指摘された事件]
神奈川県金属バット両親殺人
精神科医の福島章は高校1年時に思春期危機を経過し、その後に大きな人格変化が起こったことは間違いないと指摘。その人格変化を発達的なものと見るべきか、それとも精神病の残遺症状と見て、精神分裂病単一型というべきかは議論の別れるところだとしている。
福島は鑑定人として後者の立場を取ったが、裁判所は前者の立場を採用した。
(殺人者のカルテp104)
元恋人への愛着を第三者に転移させ殺害した27歳女性
一件目はテレクラで知り合った男性とホテルに行き、性交渉の後に眠っている男性をナイフで刺殺(23歳時)、二件目はその8ヶ月後に教会で知り合った同年輩の女性を自宅に招き、ハルシオン入りの紅茶を飲ませて眠らせた後、部屋に目張りをしてガスを放ち中毒死させ逃亡(24歳時)。いずれも殺人をするほどの常識的な動機がなかったという。
(殺人者のカルテp104-107)
元親友宅に侵入してその母親を殺した19歳
心神喪失で無罪らしいが、事件の特定はしておらず。
昔、北海道だったかで友達に頼まれて一緒に親を殺した事件があった事を薄っすら記憶しているが、本件は単独犯ぽいので別だろうか。
(殺人者のカルテp107-109)
西鉄バスジャック
高校受験前の成績不振などから「燃え尽き症候群」に陥り、不登校や引きこもり状態を経て、「自我同一性拡散(自分が何者であるか分からなくなる状態)」に至る中、インターネットを通じて反社会的価値観の影響を受けたという少年の供述との関連を指摘。
(2000年9月15日の鑑定結果)
思春期危機に関しては、その性質的に極々一過性の状態を指し示す上での仮診断という印象が拭えない。
■2024.08.13 カーニバル
今日は無性に暑い。
コンクリートの地面も熱そうだったから隙を見て立ち去った。
黒の事だから肉球を酷使してでも律儀に着いて来そうだから。
■2024.08.13 死体性愛者❶
上のスレッドでは「死体性愛」を装って、死体を探しながら某所一帯を散歩している設定。現在住んでいる街は不審者情報が多発している一帯で、noteでも緊急車両が連日訪れる写真を挙げてきた。すれ違う通行人がもしかして掲示板に現れる死体性愛者ではないかという現実味のある緊張感がいい。
一応、上の死体性愛者には裏設定があり、実は女が男を装って書き込んでいるつもりでいる。
細かな設定を挙げればまだある。
過去に起きたバラバラ殺人に影響を受けている年齢は20代の女。小学校時代は男の子とばかり遊んでいて周りからは少し奇異な目に晒されていた。中学生になると心の変容を覚え保健室登校へ。高校はキリスト系の女子校で一年の二学期にクラスメイトの何気ない一言をきっかけに不登校となり、三学期に自主退学。
それからは図書館で本を読み耽る毎日。
心療内科に通いはじめ、"ある診断"がなされるに至る。
ある日、散歩コースの河川敷にセイタカアワダチソウが咲き乱れていて、鼻をつく異臭に誘われて中に踏み入ると腐乱死体を発見。
人間の終末に暫しの放心状態を経て、人間の肉体も家畜と同様の肉塊に過ぎず、朽ちて腐れば醜くも崩れ去る宿命を知る。
家では親に隠れてグロ動画を貪り漁るに飽き足らず、実物を求めて日夜徘徊を続ける。
そんな女が男のふりをしながら死体美や死体への絶え間ない愛を匿名掲示板に綴り続けている。
という設定。
狂人を演じる上で大事だと感じたのは、聞き手に多少の理解の余地を残さねばならないということ。
その点、①はまだ聞いていられるが、②みたく独自の理論を小賢しく語りだすと不愉快さが極まり、③のように電波度が増すと一気に胡散臭くなる。また本物の電波文は絶妙な“ズレ“を感覚的に捉えさせるのか、装って綴っても違和感に気付かれやすい。
面白いものですよね、文章って。
■2024.08.14 菜園観察
■2024.08.14 カーニバル
■2024.08.15 栃木焼死体事件
最近めっきりTVから消えていたけど、宝島真奈美も殺人罪で起訴出来た様子。
起訴猶予になるか注目していたので後の裁判でどこまで捲れたのか見守りたい。
■2024.08.15 死体性愛者❷
■2024.08.15 菜園観察
■2024.08.15 川端康成とネクロフィリア
最近、まちBBSに死体性愛者を装いながら書き込むという悪ふざけが面白いので、川端康成の眠れる美女(新潮文庫)を購入した。
■2024.08.15 死体性愛者❸
■2024.08.15 カーニバル
■2024.08.16 再訪
■2024.08.16 ある意味、人間より物わかりが良さそうなChatGPT
■2024.08.16 菜園観察
■2024.08.16 カーニバル
筋トレ前のストレッチをしていると…
黒は甘え上手だな。わざわざ会いに来てくれたのが嬉しかった。
だるまさんが転んだみたいに少しずつ近づいて来る黒が面白かった。
■2024.08.17 雑記
■2024.08.17 菜園観察
■2024.08.17 カーニバル
■2024.08.18 死体性愛❹
■2024.08.18 菜園観察
■2024.08.18 久々の❻くん
🤡私、👨❻くん
🤡俺は精神科医や投薬が無意味に感じられてね(※厳密には精神科医や投薬そのものがというより「俺にとって」が的確に思う。精神科医の話に左右される事もなく、投薬されても飲まないと思うので)
👨精神科医の言葉は無意味だと思う。ああいうのは精神の分類やレッテル貼りをする権限を与えられた権力者の一種なので。投薬は脳の動きを物理的に変える効果があるのでそこそこ意味があると思う
🤡酒鬼薔薇は自宅を未だに母方の親族が管理していて奇跡だと思ったよ
👨今の時代だったら犯罪者よりネットで炎上した人々の方が世間の矛先になりやすいと思うので、昔より犯罪者に優しい時代だと思う。
一般人でも犯罪者のように叩かれるという意味で、俺は今のネット社会が大好き。
🤡最近、女医レイカを読み返していたのだけど、❻君が8巻の放火魔を絶賛していたよね
👨前にも話したけど崇高な理由からではなく、俺の性癖にヒットするから。
あの放火魔はレイカがいなければ、もしかするとバレずにいたかもしれない。
しかしレイカに見抜かれ、レイカのトリックにより自白してしまった。
刑期は連続放火の無期で普通ならレイカを恨むだろう。また裁判ではレイカが証人で出てくるため何回か生で見ることになる。
この状況が俺の性癖だと最高だから。
自分のバレずにいた犯行がレイカという女医に見抜かれた事により無期懲役となり、死ぬまで出られず人生が終わった。
留置場とかで暑い中、地獄の日々を送る。
裁判で自分をそんな地獄に送ったレイカを目の当たりにすると超綺麗な女医だった。
俺なら最高だね。一生を刑務所で毎日死ぬまでレイカを思って死ぬ。
[感想]
やっぱり人が性癖を語る時は生き生きしているな。
俺は❻君の歪んだ性癖について耳を傾けている時間が結構好きだ。
❻君は関東医療少年院にいた頃、ある女医の事が無性に好きになり、仮退院後にその恋心のような感情が再燃してストーカーになりかけたところを私が話を聴きながら落ち着かせた事がある。その際、❻君は私が交際していた医療少年院卒の元カノに報酬を支払うからラブホで首を絞めて欲しいと懇願した。
私と元カノで話し合う中、元カノは❻君が可哀想だから私が良いなら応じると言い、私は独占欲が強いため反対した。
結局、❻君はその女医を探し続けている内に熱が冷めていく。
ちなみに、その女医は酒鬼薔薇も関東医療少年院にいた頃に慕っていたらしく、他にも関東医療少年院に収容されていた少年らから人気の女医だった。
隔離されている間は異性と接する機会が少ない中、面前で自分の話を聞いてくれる異性との遭遇だから分からなくもない。
私も大阪医療刑務所の精神鑑定で目にした助手の女に一目惚れしていた話を昔noteでしたことがある。
■2024.08.18 カーニバル
縄跳びが終わった直後、自転車に乗った眼鏡を掛けた警察官が目の前を通過し、私の方を一瞥するとキキッと自転車を停めた。
おそらく二十年ぶりぐらいに職質が始まるのかと少し期待している自分に気付いた。
すると警察官は何やら当てが外れたかのように再び自転車を漕いでその場を立ち去った。
🤡(ああ、スケボーの奴らか)
私には心当たりがあった。
ジムロープの縄跳びを跳んでいる最中、対岸の遥か奥辺りでスケボーの音が鳴り響いていた。
オリンピックの競技に入った直後あたりから、界隈ではやたらとスケボーに乗る人を見かけるようになった。
ここのランニングコースは滑りやすいのだと思うが、民家が立ち並んでいるため音がうるさいとこうしてすぐに通報が入る。
また、犬の散歩や自転車の往来も多いため、嫌がる人が多いのだと感じた。
私もランニング中に一度、ギリギリまで来られて危なかった奴とは遭遇したことがある。
しかし、トンネル下で頻繁に見かけるスケボー乗りはどうやらYouTubeの撮影をしている様子だったが、通行人が通る度に端に避けて申し訳無さそうにしている様子を何度も観ていたため、スケボーが乗りたくても滑るところがないんやろうなと感じながら、お互い共存できたら良いとは感じていた。
だが、民家の横を猛スピードで走った直後に家の人がキレ気味に扉を開ける場面も見たこともあったため、ここらでは正直スケボーは難しそうだと思う。
そして今日、警察官が立ち去ったあとに黒を訪ねると、入れ違いに先ほどの警察官が交番へ帰って行く途中だった。
対岸にはスケボーを持った二人組が座り込んでいるのを発見し、どうやら注意されて辞めたらしい。
■2024.08.19 菜園観察
■2024.08.19 カーニバル
あいにくの雨模様。
道中でよく話すおばちゃんとすれ違い、「二匹揃って居てたよ〜」と教えてもらう。
10分程して黒が突然走り出した。
見ると大型のハスキー犬を散歩させた人が歩いてくる。
ハスキー犬が通り過ぎると草むらから黒が這い出てきた。こういうところも可愛い。
近寄ると「ミャーン」と2回鳴いてトコトコと帰っていった。
黒は私に何か言っているのだろうな。
「今日は帰るよ」「ありがとう」「またね」
そんなところだろう。
言ってしまえば黒にとってわざわざ私の元に来なくても良い筈なのに来てくれて、しっかりと何かしらの意思表示をして去っていく。
その気持ちが嬉しい。
■2024.08.20 菜園観察
■2024.08.20 映画「他人の顔」を視聴して
事故により顔を喪った男は精神科医に仮面を作ってもらい、自らの尊厳回復のために妻を誘惑する。
「他人の顔」を通じて存在の曖昧さを痛感させられた。
これまで幾つものペルソナを使い分けて生きてきた自分にとって、主人公と大して変わらない。
特に犯罪者として全うしていた頃の私や仲間は、警察の職質や初対面に対して偽名を用いて他人を演じる事が日常化していたため、自分が一体何者だったのかも定かでなくなってくる。
「世の中は化かしあい」と感じて生きる根底についても、人間は「本性」を隠しながら本音と建前を使い分ける生き物として映るからなのだろうか。
■2024.08.20 カーニバル
■2024.08.20 人生の分岐点
人生は至る所に分岐点が潜んでいるとつくづく思う。
筋トレ前にふと思い出していたのが、最後の事件で少年が私にかけてきた電話。
いつも必ず出ていた少年からの電話をその一度だけ出なかった。
その日、少年は人を殺した。
私がその関連で逮捕後、ある日の取調べでずっと気になっていた事を刑事に尋ねた。
「○○(少年)が俺に電話をかけてきたのは殺す前ですか?殺した後ですか?」
後日、T刑事が取調べにやって来て私に告げた。
「あれ、ヤッたあとやったわ」
「お前に電話かけたのヤッたあとや」
正直、このときに少しホッとしたのを覚えている。
日頃、悩んでいた少年の電話をどんな状況でも必ず出るようにしていた。それほど思い詰めている事が伝わっていたからだ。
たった一度だけ出なかった電話がかかって来たときも、私は電話に気付いていつものように出ようとしていた。
応答を押そうとしたとき、私は葛藤した。
(いつもすぐに出て話を聞いてたけど、本当に本人のためになっているのか…?結局、自分で現状を打破するしかない。少し電話に出るのを控えた方がいいかも知れない)
その日、初めて電話に出なかった。
すると一度着信が切れてからまたかかってきた。長かった。妙に気になった。よっぽど出ようか迷った。だけど出なかった。
数時間後、当時所有していたdocomoの携帯電話のiチャネル(2005年9月9日より開始)に「1※歳少年 友人を○○○○○で殺害 大阪」という速報が流れた。
本当に妙な話だと感じるかもしれないが、瞬時に少年ではないかと胸騒ぎがした。
しかし、私が初めて逮捕された夜も無性に胸騒ぎがして帰るのを躊躇ったり、その日だけ自宅付近を何度もバイクで周回して異変がないかを確認するなどということもあったため、この手の胸騒ぎは初めてではなかった。
何かしら条件が一致する状況が整った事でこうした胸騒ぎが起きたのかも知れない。
すぐさま少年の自宅がある熊取町を管轄する警察署を調べ、泉佐野警察署だと分かると電話を入れ、カマをかけてみた。
「今朝、殺人で逮捕された○○○○○(少年)の親族の者です。差入れをしたいのですが勾留先はそちらでよろしいね?」
すると「…ああ、△△(熊取町の地名)の。泉大津警察署に行ってやってください」
この瞬間、「やっぱりか」と鼓動が激しく高鳴った。
事件以来、少年がかけてきた電話が殺害前なのか殺害後なのかずっと気になっていた。
もし、電話が殺害前であった場合、本人だけでは制御がつかないまでに追い込まれていて、藁にもすがる思いの中を必死に電話をかけていたのではないか。
そんな事を想像していると、自分自身を責めそうにもなった。
結局、少年からの最後の電話が殺した直後だと分かりホッとした反面、もし電話に出ていた場合に今度は死体遺棄と損壊の共犯になっていた可能性が拭えない状況に立たされる。
何故なら少年は殺害後、実際に死体を布団でくるみ運搬しようとしていたが、外に人がいたために出るに出られなかった事で中断している。
そこで私に電話をして相談した場合に、当時の私の考え方や行動パターンからどう動いていたかを想像すると、「自首」を促していたかは正直分からない。
現場には他にも二人いて、内一人はイジメグループの加害者でもある。もう一人のいじめ関与度合いについても当時、共通の友人らを捕まえて聞き込むなどかなり調べたが正直微妙だった。そこで少年は「一人殺すも二人殺すも一緒や」という殺人犯にありがちな発言を行っていたため、もう一人についても最悪の場合には殺害していた可能性は少なからずあった。
そこへきて一人目殺害後に私が介入していた場合に予想されるのは、残り二人の口封じが重要と考えていただろうから、遺体の処理を手伝わせる事で共犯関係にして逃げられないようにしていたと思う。別件にて共犯関係に仕立て上げて操作していた事がこれまでにもあったから尚更言える。
そうした場合に私が万が一に捕まっても死体遺棄と同損壊の共謀のみ問われるため、二人目の殺害にも関与せずに済み、せいぜい執行猶予で終わるという算段でいたのではないか。
その後に予想されるのは、共犯関係に仕立て上げられた一人(イジメ加害者)が自暴自棄に陥り何でもありになった結果、別の事件を起こして捕まっていたように思う。
これも実際にそうなったからだ。
そこで自白していたかは分からないが、捕まるのは時間の問題だったのは確かだ。
[追記]
人生の分岐点で一歩間違えば悪い結果に繋がっていた場面を振り返ると結構出てくるのが複雑になる。
❶虐待時に寝込みを包丁で刺すシミュレーションを繰り返していた小学時代。
→最悪の場合は殺していたとしても触法少年だから「教護院送致」が限界。現在でいう児童自立支援施設送致。国立の武蔵野学院に数年の収容となっていた。
❷別記の放火殺人事件の共犯として捕まっていた場合
→中3だから初等少年院送致は確実。相当長期処遇の勧告が付いて3年が目安。宇治少年院に送られていたと思う。
❸16歳時の自宅シンナー集団吸引で1個上の先輩を撲殺していた場合
→何度か触れているが自宅の窓を黒いラッカースプレーで塗りつぶしていたところ、1個上の先輩にラッカースプレーが臭いと突然キレられて顔面左を思いっきり殴られ流血した。顔を傷つけられた事に怒り狂い、玄関先の傘立てに差していた木刀を逆手に持ち部屋に戻ると先輩の頭目掛けて振り下ろそうとしたところを後輩らに止められた。このときは真剣に殺すつもりで頭をカチ割ろうとしている。
殺人罪で立件後に殺意を否定していたと思うかつシンナーの影響も考慮され傷害致死罪に変更後、中等少年院送致が濃厚。相当長期処遇で3年が目安。浪速少年院か奈良少年院だったと思う。
❹19歳時の敵対暴走族を崖から落としていた場合
→別記の共犯が落とそうとした話を参照。共謀共同正犯の認定を受けて殺人罪が適用され逆送後、4年以上8年以下もしくは5年以上10年以下の不定期刑あたりが確定。奈良少年刑務所に服役していたかも知れない。
❺19歳時の事件で被害者が亡くなっていた場合
→何度も振り返ってきたが「強盗殺人罪」もしく「強盗致死罪」の適用は免れない。逆走後にほぼ間違いなく無期懲役。犯行形態的に強盗致死罪が適用されるのは難しいかも知れない。強盗致死罪が適用される上で「殺意の有無」が争点となるが、凶器が刃物という点はかなり不利。また被害者に致命傷を与えた部位と使用方法を考慮しても強盗致死罪は難しかった筈。
少年で逆送後に無期懲役の場合、少年刑務所に26歳まで服役してから一般刑務所に移送が通例らしい。奈良少年刑務所に服役してから岡山刑務所あたりに移送されていたと思う。
❻23歳時の最後事件で死体遺棄と損壊の共謀に至っていた場合
→内容的に実刑は免れると思われ、懲役3年執行猶予5年保護観察5年だろうか。そもそもの発端が被害者にも落ち度が大きい上に、加害少年の悩みを親身に聞いていた点から、殺害後に頼られた末の状況は十分に考慮されると思う。仮に実刑の場合、懲役2年から懲役3年半までだと思う。当時、周りが次々に送られていた松本少年刑務所に服役していただろうか。奈良少年刑務所(初犯刑務所)が潰れた関係から松本に送られていたのだが、私ら特少あがりは姫路少年刑務所(累犯刑務所)に送られると聞いていたところ、特少の同期が再犯後に姫路に送られずに松本に送られていた。個人的に松本は遠いので姫路がいい。
■2024.08.21 菜園観察
■2024.08.21 大阪医療刑務所からの返信
筋トレ帰宅後に取りかかる予定。
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