【記録】或阿呆の日常
■2024.09.01 カーニバル
今日は叩きつけるような雨。
イヤホンにThere will be love thereを流して家を出た。
道中、いつも話すおっちゃんが前から歩いてきた。
雨の日は運動を休むのに珍しいと思ったが、どうやら家を出てから降り出したらしい。
二人で話しながら黒らの元へ向かうと、今度は話の長いおばちゃんが歩いてきて、三人でタバコ犯について話し込んだ。
■2024.09.02 雑記
紫式部日記(岩波文庫)を買った。
私は清少納言派だから紫式部の日記を拝読してみたくて。
■2024.09.02 菜園観察
■2024.09.02 死体性愛者❻
■2024.09.02 カーニバル
■2024.09.03 作家の病跡
■2024.09.03 好きな表現
ここ数日、音楽の歌詞や書物の記述、人との会話、思想の討論、政治の演説、怪文書、玉音放送に至るまで、それこそ人道に反する事件から聴こえてくる言葉さえ含めて、私が心を揺さぶられた「表現」は何だろうと思い返していた。
いくら振り返っても私にとって「絶対零度の狂気」こそが最上位だった。
酒鬼薔薇事件の「懲役13年」にこの表現が出てきた時の衝撃は凄まじかった。
神戸事件の君は「絶対零度の狂気」をどこから拝借したというのか。
■2024.09.03 家庭菜園
■2024.09.03 カーニバル
■2024.09.04 死体性愛者❼
■2024.09.04 菜園観察
■2024.09.04 じゃがいもの入ったカレー
久々にじゃがいもを入れたカレーが食べたくなった。
じゃがいもを入れると二日目にはドロドロしてきて、サラサラのカレーが好きな私はここ最近めったに入れなくなっていた。
■2024.09.04 カーニバル
■2024.09.05 コピーキャット
それは金曜日だった。午前中なのか午後であるのか定かでない。
О市内にある銀行に一人の男が押し入り、行員や客を人質に立て籠もった。
31時間が経過した頃、既に死者は6名、重軽傷者は6名にも及んでいた。
「四ツ星銀行前から中継です。現在も膠着状態が続いており、」
パーンという乾いた銃声が鳴り響く。
『おい』
「…もしもし?」
『前のうるさい連中退けんかい』
「…うるさい連中…て中継か?」
『ポリもや』
「…ワシらおらんで」
『やかましい。おるの分かっとんのや』
「…ほんまにおらん」
『もう一人やるぞ』
「…ちょっとよう見とくわ」
『………』
「…ほんでな、」
電話は既に切れていた。
午後7時40分・四ツ星銀行
『おたくら45年前にここで起きた事件知っとるか』
静まり返った銀行内には27名の人質が残っていたが、誰一人として返答はしなかった。
『45年前、竹山いう男が猟銃を持ってここに立て籠もったんや』
『何人死んだか知っとるか』
『7人や、重軽傷の6人合わせて13人が犠牲になった』
『あと1人で済んだらええけどな』
男は静かに笑うと、人質に尋ねる。
『この中に中学が嫌いやったもんおるか?手挙げてみ』
若い女性行員、中年の男性行員、初老の男性客の三人がおそるおそる挙手する。
『なんで嫌いやってん』
「イジメを受けていました」
中年の男性行員が答える。
『なんで嫌いやった』
「偉そうな先生らが多くて締め付けにうんざりでした」
若い女性行員は答える。
『なんでや』
「学校の強権支配的な雰囲気に馴染めんかってね…」
初老の男性客は答える。
男は警察に電話をかけるとこう切り出した。
『そろそろ食事持ってきてくれ』
「あんた合わせて28人分でええんやな」
『2人解放したる。26人分でええ』
午後8時頃、若い女性行員と初老男性客の2名が解放された。
『この中の誰か一人は最後の晩餐や。味わって食え』
午後9時15分、警察から入電
「あのね」
『あい』
「あんたが可愛がってた猫おるやろ」
『…猫?』
「うん、黒い可愛らしい猫」
『…ええ』
「あんたのこと心配して泣くんや」
『…』
「ちょっと声聞いてくれるか」
『あかん切りますわ(プツ)』
「ミャウーン…ミャウーン…」
■2024.09.05 菜園観察
■2024.09.05
■2024.09.05 カーニバル
■2024.09.06 菜園観察
■2024.09.06 カーニバル
■2024.09.07 菜園観察
■2024.09.07
■2024.09.07 カーニバル
夏目漱石 草枕、行人、硝子戸の中、文鳥・夢十夜(すべて新潮文庫)を購入。
行人は夏目漱石の病跡とも深く関係してくる作品なので楽しみなのですが、「彼岸過迄」も買う予定。
無さん、メールを下さい。
犯罪文学について語りませう。
■2024.09.07 the brilliant green
最近、寝る時にずっと聴いてて起きても流れてるこの曲。
歌詞のどこにも共感する部分がないのに、好きなのが不思議で仕方がない。
当時もこの曲は何故か好きだったが、理由が分からなかった。
改めて聴きながら、何がそんなに良いのかと何度も考えていると幾つかこれかなというのが思い当たる。
①声が耳心地良い
②曲のテンポが好き
③歌詞の語呂が良い
■2024.09.08 𝕏とnote
以前、noteでも触れたが、私にとって𝕏は「擬態」する場所でしかない。
TLにて日々、誰かと誰かが殴り合っているのを尻目に、決して与せず、我関せずの態度を一貫させたまま、料理と読書と植物と黒猫に関する事をひたすらPost続けながら、当たり障りなく存在している。
表面的に他人と合わせているだけの場所でもあるから、ある意味、実社会の態度に近い。そういう意味ではnoteは犯罪者だった自分とも向き合う場所である分には、取り繕う必要がないので気楽でいい。
𝕏や実社会は時々我に返ると「理性という監獄に幽閉されている」ような気分になり、息苦しさを覚える。
そんな時にふと、自分みたいなタイプは法の無い世界の方が却って生きやすいのかもしれないとさえ思えてくる。
大体、無法で困るというのは「不安」が生じるからで、その不安は言うまでもなく「平穏な生活」を阻害されるからだ。
しかし私には「不安」という感覚が鈍麻しているのか生じにくい上、無法でも生きていける自信が湧くことで平気でいられるのだと思う。元々、無法側に生きていた分には対処しやすい事から余裕が芽生えるのかも知れないが、仮にその余裕が虚構に過ぎなければ被害に遭遇して死ぬだけの話だから、心配の余地すら残されていない。
ところで私の住んでいる一帯は治安が悪い方だ。これも以前話した通りであるが、却ってその緊張感が自己を慢心させずに生きさせるので居心地が良かったりする。
だから大嫌いな街に敢えて戻り、今日まで住んできた。この街での思い出がどれもこれも最悪であるから、反骨精神が擽られて自分を強く保っていられる。
そんなクソみたいな街にここ最近めっきり外国人が増えていて、中韓はもちろん、中東、フィリピンら東南アジアの他にロシア語を話している人とも遭遇する。
知人は更なる治安悪化を心配する中、私はむしろ歓迎している自分に気付いた。
治安が悪化するほど、妙な人間が増えれば増えるほど、自分という人間がますますまともに映り、地域社会に溶け込めてラッキーだと感じたからだ。
正直、自分らしいと笑えて仕方がなかった。
■2024.09.08 ここ最近、改めて感じたこと。
①防犯カメラの設置はやはり重要
ここ数日の間、例のタバコ犯に対して何度と殺意が湧いて、頭の中で殺したか知れない。
ふと後頭部を鈍器で殴りつけ、川に鈍器を投げ捨てたままその場を立ち去れば案外バレないのではないか等と脳裏を過ったが、その度に(いや、今はどこに防犯カメラが設置されてるか分からん時代やぞ)と思えるだけ加害者視点からも「防犯カメラ」の効力は「無いよりマシ」ぐらいには働いていると思う。
もちろん過去に窃盗を専門にしていたグループなんかを思い出す限り、奴らは防犯カメラなんて全く気にしていなかったので、防犯カメラがあることで完全な抑止になるとも思わないが。
②銃社会の危険性
最近もアメリカのジョージア州で14歳が銃を乱射する事件が起きた。
はっきり言って、衝動性の強い私らのようなタイプが銃なんて持ったらかなり危ういことになる。
いずれ書く予定の「これまでに接した殺人者の前後状況」に関する記事でも触れるつもりだったが、殺人後に割と見られるケースとして「一人殺すも二人殺すも同じ」という心理が働く殺人者がいる。
私の最後事件の発端となったイジメ報復殺人も少年が一人を殺めた直後、もう一人のイジメ加害者が聞いている面前で同様の発言をしていたし、三菱銀行人質事件の梅川然り、他にも過去にnoteで取り上げたことがあった。
一種の吹っ切れた状態といえ、私自身、これまでの犯罪着手後にも一線を越えた以上は何でもありという心境に至り、この感覚について当時は「何でもありの境地」と呼んでいたと以前noteに書いた。
殺人にしても強盗にしても、一件やってしまえばブレーキなんてかける必要がなくなってくるという心理状態に見舞われる事がある。窃盗や性犯罪もそうなのかも知れない。もうやってしまった以上、あとはどれほど罪が重くなろうとどうでも良いというように、自暴自棄に近くなるというのか、制御する理由に乏しくなる感覚が自分や仲間には見られた。
そんな折に指一本で引き金を引いて相手を殺める拳銃なんて、脆い人間が持つものでは到底ないのに、銃社会が罷り通っているのは正気の沙汰じゃない。
私が他人に致命傷を与えた事件で使用したのはドスや短刀と呼ばれる刃物だった。冷静に考えて他人の身体に刃物を突き刺す事自体が「正常=まとも」なら出来ない訳なのに、状況さえ整えば人間は普段出来ないと考えているような事でも出来てしまう。
■2024.09.08 菜園観察
■2024.09.08 ニホンヤモリ餌やり
■2024.09.08 カーニバル
ジョルジュ・バタイユ 眼球譚:初稿(河出文庫)を購入
■2024.09.09 2020年9月21日に会った方
早いものであれからもう4年になるのですね。
私が貴方に好意的になれた理由として、今までに接した中で一番孤独に感じたからだと思っていましたが、今日改めて気付きました。
貴方も私も被害者がたまたま死ななかったというだけで、最悪の場合に現在も社会から不在だったという共通点があり、そこにも親近感が湧いたのかも知れません。
既遂していたら貴方は死傷者数的に死刑、私は罪状的に無期が堅かった。
故に、貴方と会話していると現在が奇跡的に感じられて、大事に(?)生きなければという感覚が湧いてくるのでしょうか。
もしかすると貴方は既に私の記事を購入して下さっているのではないかと、ふと思いました。
叶うのであればまた貴方とお話がしたいです。
メアドはずっと変えずにいます。
■2024.09.09 雑記
川端康成の東京の人(新潮文庫/絶版)が全3巻セットでタッチの差で売れていた。相場よりも安く。
■2024.09.09 夢日記みたいなもの
顔にモヤがかかった長い黒髪の女が鏡の前に座っていて、しきりに何やら苦悶している様子を俺が俯瞰的に眺めているという夢を見た。
いつも夢を見て目が覚めると夢日記をnoteに書くのにあまりにもストーリー性がなく、その場面だけが強烈に残っているだけなので書かないままだった。
夢の中に出てくる女は死体性愛者の「ナカムラアユミ」かな。
■2024.09.09 菜園観察
■2024.09.09 カーニバル
地域住民ら5人でタバコ犯の情報共有と役割分担の確認。
■2024.09.10 菜園観察
タバコを辞めて3年以上が経過して、二度と吸うことも無いのだが、「タバコを吸いながら読んでみたい本」は何だろうとこの前ふと考えた。
うまい一服を挙げていくと、①肉体労働の小休憩に続けざま吸うくしゃくしゃのタバコ、②性交後に快楽の余韻に浸りながらとことんまで獣性に従順である中を吸うタバコ、③真夜中の人の気配が消えた中で缶コーヒー1本をチビチビと飲みながらボーっと吸うタバコ、④傍聴前後の喫煙所で裁判関係者や傍聴者の会話を聴き流して吸うタバコ、⑤機械的な夕食を終えて一日の義務を果たしてから吸うタバコ。
読書と喫煙を関連付けたとき、上記の③に近くなるような気がした。
「真夜中の人の気配が消えた町」と「読書に没頭しているひととき」は、自分だけの世界に浸っている至福の時間と似ている。
そこで喫煙しながら読んでみたい本とは、心の荒廃に耳を傾けながら読める作品が私には適していて、場所は死刑囚がいる大阪拘置所近くの川沿いがいい。「死」と直面した人間が目と鼻の先にいる近くの川沿いに腰掛けて、缶コーヒーを片手にタバコをくゆらせながら読み耽る本。ときどき川に目を移すと、浮遊したゴミが右往左往して漂うのを認めながら、方丈記に出てくる川の飛沫と重ね、平家物語の祇園精舎の鐘の声を心に響かせる。そんな時間が心地良さそうだ。
永山則夫の「木橋」なんか適している気がする。水上勉の「その橋まで」も良い。
■2024.09.10 大阪市、突然の大雨警報に雷轟
ヴォルテール / カンディード(岩波文庫)を購入。
ドストエフスキーが感銘を受けた作品でもある。
晩年のドストエフスキーはロシア版のカンディードを執筆する意欲に燃え、カラマーゾフの兄弟を完成させた。
■2024.09.10 カーニバル
気温は29℃と30℃を下回っていたものの、湿度が91%の熱帯夜。
地面が乾き始めた頃に家を出たので熱気が凄かった。
■2024.09.11 菜園観察
■2024.09.11 カーニバル
■2024.09.12 菜園観察
■2024.09.12 カーニバル
家を出ると雨。今日は黒と散歩が出来なそうだと感じながら、傘も差さずに向かった。
すると珍しくビビも黒も留守。
筋トレを終えたらもう一度寄ろうと戻ると、ウンチの後始末をしている黒にバッタリと出会った。
■2024.09.13 菜園観察
■2024.09.13 大阪矯正管区に対する保有個人情報開示請求の回答
中に3通入っており、端的に述べると以下の通り。
①保有個人情報の保存期間満了により記録等が廃棄されている。(特別少年院(奈良)と医療刑務所(大阪)には確認済)
②その上で、このままでは「保有開示情報の不存在」を理由とした「不開示決定」となる事が考えられるが、本件開示請求を維持するかの確認を求める。
③いずれにせよ、他にも開示請求事案の量が多いため「60日」の「期限延長」を決定した旨を通知する。
前回の開示請求に際し、noteで予想した通りの結果だった。
今回の開示請求の意義として、過去に特別少年院から医療刑務所で精神鑑定を受けた詳しい日時、精神科医の名前、診断結果として反社会性パーソナリティ障害を言い渡すべきところを行為障害とした事情などが簡略的に説示されている事で、これから行う予定的にも公的機関からの回答が得られた事が重要であり、第三者機関が判断する上での証拠を作る目的を達した。
それでもせっかくだから延長期限のぎりぎりまで粘ってみようと思う。
■2024.09.13 カーニバル
■2024.09.14 菜園観察
■2024.09.14 カーニバル
■2024.09.15 深夜巡回のお時間
今日は俺が当番なので巡回がてらコンビニでブルーベリーを買いに行く。
■2024.09.15 白樺派
倫理や人道という私の人生においてはどうだってよいものを重んじる「白樺派」が書いた作品について、もっと読んでみたい。
私はトルストイの人生論を執行猶予中に読み、つまらなくて仕方がなかった。
"善"というものが私にとって哀れなほどに無価値で、善人になりたいと微塵も感じたことがなく、かといって私は露悪的で在りたい訳でもなければ、本音と建前を使い分けて生きているに過ぎない。本音を押し出せば悪人が強調され、建前を取り繕えば善人にならずとも幾ばくか悪人を忘れさせる事が出来た。
白樺派の作風は自分に合わない予感ばかりが漂うけれども、今一度読んでみたい。
武者小路実篤だけは数冊持っていて、酒鬼薔薇が関東医療少年院で読んでいた『友情』に興味が湧いて購入したのが初だったのではないだろうか。
白樺派で読む予定の作品。
①志賀直哉 城の崎にて
②志賀直哉 暗夜行路
③有島武郎 カインの末裔
④有島武郎 生れ出づる悩み
⑤有島武郎 或る女
⑥高村光太郎 智恵子抄
志賀直哉 肺炎(老衰)
有島武郎 首吊り
高村光太郎 結核
白樺派とは別に読みたいと考えている作品。
❶尾崎紅葉 金色夜叉(執筆中に死亡のため門下の小栗風葉が継筆)
❷泉鏡花 高野聖
❸徳冨蘆花 不如帰
❹永井荷風 未定
❺谷崎潤一郎 卍、細雪
❻曲亭馬琴 南総里見八犬伝
❼十返舎一九 東海道中膝栗毛
❽幸田露伴 五重塔
❾堀辰雄 風立ちぬ
❿水上勉 飢餓海峡
尾崎紅葉 胃癌
泉鏡花 肺腫瘍
徳冨蘆花 狭心症による心臓発作
永井荷風 胃潰瘍の吐血による心臓発作
谷崎潤一郎 心不全
曲亭馬琴 一説には喘息の発作
十返舎一九 一説には脳卒中
幸田露伴 肺炎と狭心症
堀辰雄 結核
水上勉 肺炎
■2024.09.15 菜園観察
とうとうタバコ犯が泣き入りだした。
こんなもんで終わらせるつもりはないけど、最初からするなと思う。
この手のタイプに多い特徴として、自分が形勢不利と察して身を引く口実に「適当な理由」を作って逃げようとする。
ちんけなプライドが許さないのか、自分の非を認めると状況が更に悪くなると怯えるのか、それまで相手側にかけた迷惑に関しては無かったことのようにして逃げたがる。
まるでガキの立ち回りや。
■2024.09.15 カーニバル
昨夜より幾分マシなものの暑い夜。
忘れ物をしたので一度自宅へ戻る。
再び家を出てから向かうまでの道中、先ほど撮影した写真(上)を見つめながら可笑しくて、クスクス笑いながら歩いた。
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