5月21日のはなし

今日は早起きできた。昨日の残りの炊き込みご飯を食べ、ちょっと近所を散歩。コミティアの持ち込み用に描いてる漫画がもうすぐ終わるのでモチベーションが高い。暑くなってきたのでさっさと散歩を切り上げて帰宅。デスクの前に座り、作業を開始する。スペースでも開くか、と思い、開いた10秒後にスペースの気分じゃなくなって閉じる。最近は椎名林檎と東京事変ばかり聞いている。この前カラオケで試しに歌ってみたらとても気持ちがよかったから、レパートリーを増やそうとしているのだ。

椎名林檎はとてもいい。かっこいい。歌詞もおしゃれ。かっこよすぎるし、椎名林檎がかっこいいことはもはや自明なので、「好きなアーティストは椎名林檎です」というステータスは、一周まわってありふれてしまっているように感じる。いけない、よくない癖が出た。すぐに人からどう思われるかを考えてしまう。自分で自分を生きづらくしている。誰も他人のことなど気にしていないというのに。

昼は母親が作っていったお好み焼きを食べる。中にカボチャが入っていた。カボチャという野菜はすごい。すごい甘い。なんというか、人間の介在なしにここまで人間が喜ぶ味なのは、都合が良すぎるのではないか?でもそういう進化をしてきたってことだから、何もおかしいことはない。甘いお好み焼きに、ソースとマヨネーズをたっぷりかけて、不思議な味の円盤を喰らう。

今晩はヤドカリ座流星群が西日本を中心に見られるとニュースが告げている。三重は西日本なのか?日本分裂という山田悠介の小説を昔読んだな、東日本と西日本が別の国家になる、みたいな話だった気がする。流星群は見れるのだろうか、今のところかなり晴れているから、曇ってみられないという心配はしなくてよさそうだ。楽しみ。

軽く昼寝をした。大きならせん階段を昇る夢だった気がするが、詳しいことは覚えていない。起きてスマホを手探りで探すと、何か不思議な手触りの塊が枕の下にあった。ロマネスコだ。以前noteでも言及したが、再帰性のある野菜という時点でかなり変な奴だ。じっと見ていると、同じ模様が永遠に続いていて酔いそうになってくる。これ以上見ていると吸い込まれそうで、吸い込まれてしまった。森のようなそこは、遠くの方まで同じ形の木が並んでいて、自然の迷宮といった感じ。どこを見ても同じ風景で吐きそうだ。ふと天を仰ぐと、自分の部屋の天井がある。なるほど、私は小さくなってロマネスコの中に入ってしまったわけだ。とりあえず大きな声をだして誰かを呼んでみる。

「カァ」

まずい、部屋の窓を開けていたからカラスが入ってきてしまった。カラスの大きな嘴が天を覆う。大きな声を出して追っ払おうとするが、どんどん近づいてくる大きな嘴。ぱかっと開くと一飲みにされてしまった。BAD END

エンドナンバー3:カラスの餌

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