My Change story

まず、激動の半年を振り返るにあたり、長岡ゼミのみんな、そして長岡先生に心からのお礼を伝えたい。今回のコロナというピンチを乗り越え、そして変化のチャンスを見逃すことなく掴めたのは、長岡ゼミという環境のお陰だと常々感じている。

間違いなく、この半年は私にとって、人生の転機の一つだった。

ただ、自分自身変化を感じた一年であるものの、文章スキルの成長は今一つだった。私の書きたいと思っている、読む人に感動を与える様な文章は、現時点では正直まったく書けていない。今は単なる読み物、備忘録としての働きしか出来ていないかもしれないこの文章ではあるが、コロナが忘れ去られた時代に、この文章が学術的価値を持つことを妄想しつつ、書き記していきたいと思う。

コロナ渦がくれた様々なもの

今回コロナという未曽有の危機に対して、失ったものを数えるのは容易いだろう。それだけコロナは様々な事態を引き起こしたし、今も引き起こし続けている。吉野家は、グループの全店舗の内5％にあたる150店舗の閉鎖を決め、コロナ関連の解雇や雇止めの人数は7/29時点で見込みを含め4万人を超えている。様々なリアルイベントは中止を余儀なくされ、長岡ゼミのカフェゼミも、勿論リアルでの開催は無くなった。損失を数えれば、A4用紙10枚じゃ到底足りないだろう。
だからこそ、ここでは私がコロナ渦で受け取った恩恵に注目していきたい。前向きな方が書いていて楽しいし、実際悪くない経験をわたしは持っている。決して、A４で１０枚描くと、腱鞘炎の危険が否めないからという理由ではないという事を先に伝えておきたい。

運動に対する意識

コロナが与えてくれたものの一つに、運動への関心がある。
学校に通っている時も、運動と呼べるものは基本電車に乗るまでの徒歩、くらいだった。そう考えれば、コロナのせいで家から出られなくなった…といってもそれほど運動量には変わりがない。しかし、コロナによって嫌でも出られない状況が作り出されると、運動への意欲は倍増した。散歩に行きたいなんて、生まれてこの方思った事のない感情まで生まれた。

まあ、散歩は数回で飽きてしまったのだが、自分に合った運動を探す中で出会ったのが“２週間で10キロ痩せるダンス”だ。飽き性の私が、1ヶ月、しかも毎日続けることが出来た。
続けられた理由には、家族みんなが“運動しなきゃ”という不思議な圧を感じていたからというのもある。毎晩、母親と二人で、そして時には姉や父入れて、一緒にダンシングしていた。

そして、初めは“試験前に掃除したくなる症候群”によるダンスへの欲も、途中から単に楽しいという理由でするように変わっていた。初めは健康であったり、痩せることを目的にしたダンスが、楽しいからするものに変わっていた。正直、二週間を超えた時点で、さほど痩せない事には気づいていたが、それでもやめなかったのは、ダンスをしている時間が楽しかったからだと思う。運動＝辛いものという従来の意識をアップデートできたのは、外出を制限されるというピンチのお陰だと思っている。また、もう社会人になった姉と、大学生の私と、父と母。そんな家族４人で並んでダンスするという、可笑しくも楽しい経験は、きっとこれからも私の記憶に残り続けるだろう。もし忘れたとしても、父が参加せず動画を回している時もあったので、普通に残ってしまうだろうが。

ダンスやりたくなった方はこちらから→https://youtu.be/QPgHgE1jgBc

つながりへの意識

また、運動への意識とも同様、自身の“つながり”への意識もコロナ前とは大きく変わった。

まずは、浅いつながりに対しての認識の変化だ。春学期中、私は一度も学校に行くことがなく、全ての講義がオンラインだった。その恩恵も色々と言いたくはなるが、それはさておき。
オンライン講義の中で考えると、殆どの授業は、必ずどこかで集中力が途切れたのに対し、長岡先生の授業は集中して取り組めていた。先生によく思われたいから頑張るという思いが初めの内あったことは否定できない。しかし、それよりも受講生同士のtwitter上でのつながりが、私のやる気を底上げしてくれていたように思うのだ。youtubeで一度先生の授業を視聴したが、かなりやる気が削がれていたし、実際頑張ってはいたが、ツイート数も下がった。皆のコメントが流れてこないと、寂しかったのだ。
その日その時間だけの、しかも一方的にお互いコメントを見合うという浅いつながりでも、あると無いのじゃ授業のやる気が大幅に左右され、それが自分の中でかなり革命的だった。

また、春学期のゼミ生とのつながりも、今までとは全く違ったものになったように思う。リアルであったのは２，３回（中には０回の子もいる）という段階からのスタートだったが、、半年間、オンラインで活動することを通じて、見違えるほど仲良くなった。リアルでも一度会い、しっかり“友人”として遊ぶことが出来たので、脳の勘違いじゃないと断言できる。
オンラインでもつながりは深められるというのが、私のつながり認識の二つ目の革命だ。

ただ、元々仲の良い友人同士では、オンラインで仲が一層強く深まるという事はなく、リアルで会いたい欲を湧き立てるだけだった。オンライン飲み会でも、どこか物足りなさを感じずにはいられなかった。思ったより、リアルのつながりが与えている物も多いらしい…それが革命とまでは言わないまでも、コロナが与えてくれた三つ目のつながりの気付きだったように思う。

Thanks to・・・

これまでは、コロナの中起こった２つの意識の変化の話をしたが、これらの変化は「変わることが出来る」という自分自身の中のゆるぎない感覚があったからこそのものだった。どの体験においても、その感覚が無ければ、私は何も行動をしていなかっただろうし、そして恐らく何の変化も起こす事が出来なかった。
その感覚が染みついた時期は覚えていない、しかし、そのきっかけは間違いなく、長岡ゼミに入ったことだった。

初めの変化は、自身が変わらない事の危機感を長岡先生によって植え付けられたことによって生まれたように思う。言い方は、あえて誇張しているが、それくらいに、何度も何度も、それこそ初めの頃は会うたびに言われていた。この時期に普通に過ごしていたら乗り遅れる。驚くほど差がつく。受け身じゃだめだ、と。
それによって危機感を感じた私は、先生の言う事を忠実に守り、行動するようになった。効率性を重視するなと言われたら、重視しないように心掛け、イベント積極的に参加しろと言われたら、とりあえず適当に参加していった。
そんな受け身の行動が積極的なものに変わったのは、かなり前だったような気もするし、最近な気もする。とりあえず気付いた時には、先生に言われたからじゃなく、自分がやりたいからという理由で行動していた。
 “変わることが出来る”という実体験は、私に次の行動を起こす勇気を、今も与え続けてくれている。

終わりに

因みに、驚く事でもないと思うが、実はnoteを書くというのも、初めは言われたからだった。けれども、４回目の今回は自分自身の文章のスキルアップの為に書きたい、という気持ちの方がはるかに強い。
その気持ちの源泉は、より多くの人と、言語を介して繋がりたいという思いだろう。文字を介して繋がったことはこの半年数度あった。それは同じコミュニュティのメンバーだったり、同じ授業の参加者だったり。つながる為に最低限必要な事が、自分の体験や考えなどの情報を外部に発信することだと、その経験を通し、今強く感じている。

正直、自分の体験を語るのは慣れないし、これからも模索の連続だと思う。しかし、自分自身の”変化”を”記録されるたびに変わる文章”で記録していくというのも悪くないと思い、これからも迷いなく両方とも変化させていきたい。

まだ変化は始まったばかりだ。