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【kemono-mania】ケモノの子らは寄り添い唄う

ごぶさた!

世の中は相変わらずろくでもないですが皆さま元気にお過ごしでしょうか。
私はめちゃくちゃ元気です!

最近はようやくドールイベントもエアではなく開催されるようになって来ましたね。
しかし私と言えば、コロナや仕事柄もあって全く道外に出ていないどころか、市外にすら出ていないというか。
まあそんな行かない理由をいろいろ探してみるものの、それ以上に行こう!と立ち上がるような情熱がイベント事に対してはわいて来ない…というのが現状としては事実に近い。
ドール系のイベントに最後に参加したのがいつかも思い出せない。
少なくとも7年は経ってるんじゃないかと思う。

なんかもうここまで来ると(最近は通販やってくれるところたくさんあるし)ドールイベントに行く機会なんてこの先ないんじゃないか?って思えて来ていたんだけれど。
その機会、いや全く予想外に突然来ちゃいましたね。
奇跡的にいつも仕事の土日丸ごと休みだったのもあって、4月24日に札幌で開催した「ゆめおと~夢見る乙女な祈り~」に参加、しちゃいました!

まさか約7年以上ぶりのドールイベントが地元北海道になるとは思わなかったわ。
地元と言っても北海道広すぎなので、がっつり本気で参加しようと思うと前日入りのお泊りコースになりますからね。
ぶっちゃけ東京行った方が時間的にも早いもの。
他にもいろいろ久しぶりに行きたい場所はたくさんあるし、どうせ行くなら東京のイベントに行くよね…という気持ち。普通ならね。


でもそんなもの全部吹き飛ばす程の理由が今回あって。
何故ならTwitterを見ていて、とあるアートドールに一目惚れしてしまったからです。

お相手は【kemono-mania】Shiro様(@_kemono_)の子。
斜視の白い狐さんでした。
同じ作家様の作品で素直に可愛いと思う子はたくさんいた。
綺麗な子も格好良い子もいた。

どこが決め手だったのかと聞かれたら、正直言ってわからない。
でも寝ても覚めてもずっとその子の顔が頭から離れなくて。
どうしたって諦める事が出来ないのも、行動せずにはいられないのもその子たちだけで。
きっと理屈じゃ説明出来ないこれが「好き」って気持ちなんだろうってことだけはわかった。

そこまでわかったなら。
じゃあ、もう迎えに行くしかないじゃん!!!!
って思ったもんでね。

仕事が突然入らない事を当日の朝まで祈りながら、
急遽札幌まで飛んでいくことに。

先着勝負の一点物。
いくら私が好きでいても手を取ってくれるかどうかはわからないけれど。
何もせずに終わったら絶対に後悔しちゃうから。


いや~~~~~~~~もうね!
当日までの情緒不安定っぷりって言ったら酷いもんでしたわ!
1日に何回もストーカーか???って勢いで作家様やイベント運営アカのSNSチェックしたり、ライバルがどのくらいいるのかイベント名で検索したり。
会場のサイトを無意味に何回も見に行ったり。
普段夢なんてろくに見ないくせして、数日前には寝る度にイベントの夢を見たかと思えば会計する時に財布をなくしたりするトラブルに見舞われて半泣きで青ざめる悪夢を連続で見たり。

当日も整理券貰っても落ち着かなくて落ち着かなくて。
開場時間まで一度列を離れて別の店舗を見に行っても何にも頭に入らん…って感じでドキドキそわそわしっぱなし。
いよいよ販売開始時間になって整列しても、前の人が何を選ぶのか血走った眼で見てみたり。
もう実物ところか写真見た段階でどの子が人気になるのかは検討が付いていたけど、もしかしてここに来て心変わりしたりしないかな…!!!?とか考えちゃうと心臓がバックンバックン、リズミカルに大暴れ。
普段の生活では何があっても動揺しないし声も出さない動かないマイペース野郎で通ってるのに、ついにお目当ての子たちがショーケースで待っててくれてる状態で自分の番が来た時は思わず「よっし!!!」って言っちゃったし、なんか軽くガッツポーズしちゃうしでただの不審者になってしまって今思い出すとめちゃくちゃ恥ずかしいですね。
完全に情緒がバグってたしテンションが普段より500%くらい高かった。

カメラ持って行かなかったのでスマホ写真で失礼。
左側のニヤリ顔と気弱顔の子がお目当てのニコイチ狐狸コンビでした。
嬉しさのあまり「フヒヒ…この子たちでオナシャス…」みたいなキモオタムーヴしてた気がして本当に申し訳ない。

ケースから出して貰って、ポンチョも選んで、会計して。
ようやくこの子たちを受け取った時はなんか腰が抜けそうでしたね。

あ~~~~いる~~~~~~~~~。
私の手の中に本当にいる~~~~~~~~~~。

って感無量。
もう一目惚れしてからいろいろいろいろ考えたのとか
当日絶対にこの日に仕事入れられないように、積極的に他の日に休み潰して出社したりしてたのが全部全部報われた。
この世の幸福を独り占めしているような気分だった。


そんなこんなでお迎えして現在我が家にいるのがこの子たちです。


帰りのバス内でこっそり(カーテンで他から見えなかったので)撮った時は良いお顔してくれたのに、
カメラを向けるとやだやだ!と人見知りを全開に発揮して隠れる狸ちゃん。

ジッ…

引っ張り出される狸ちゃん。
なんとなくいつも猫背なので悲壮感がすごい。

このもじもじ…っとした雰囲気が最高にキュート。

お名前は【ノンノ】と申します。
同名の雑誌もあるので知ってる人もいるかもしれない。
意味は「お花」
のんちゃん!のんちゃん!って呼んでる。

まだお迎え決まってもいないのに、
イベントの前にはもう名前を決めていたんですが(名前が決まっていたら来てくれるような気がしたので願掛けみたいなもの)
実は一番最初に名前が決まったのはこの子でした。

決まったのは肉球が付きました~!
っていうツイートがあった辺りだったかなと思う。
紫色の菫色の肉球がとっても綺麗だな~って思ったのと。
この子はイメージ的にお花に囲まれた土地のぽかぽかした陽気の中でのんびり、ぽややん…としていたらお鼻に蝶々が止まっていそうな、そういう感じの平和な絵が浮かんだ子だったのと。
あと何より「のんちゃん」ってあだ名が浮かんだのが決定打。
普段は結構自分の中で意味とか願いとか込めて名前付けるタイプなんだけど、この子はもう突然ふっと思い浮かんでしまった「のんちゃん」のあだ名が自分の中で固まってしまって、それ以外のあだ名になるならどんな名前を考えてもどれもしっくり来なくなってしまった。
なのでもうこれはこの子が自分でこう呼ばれたいんだって決めたんだろうなぁって思ったというか。
私が独りよがりに変に凝った名前付けるより素直に付き合っていくのがこの子との距離感として丁度良いんだろうと感じた。
だからこの子から受けたイメージと、あだ名と。
一緒に迎えた子との音のバランスを考慮して
同じアイヌ語で統一したかったので「ノンノ」にしました。
ちょっと怯えたような顔をしがちな子だけれど
それだけじゃない顔をたくさん見せて欲しい。
名前の通りいろんな色、いろんな表情をしてくれるようになればいいなと思うし、花が咲いたように笑って貰えるような、そんな楽しい日々を過ごして欲しいと思う。

ちなみにこの子は私的にスルメタイプの子と言いますか。
噛めば噛むほど味が出る。
一緒にいればいる程良さがわかる。
そういう感じの子ですね。

最初に一目惚れしたのはこの後に紹介する狐さんの方なんだけど、
なんか顔を見る度にすごく可愛くなって来るタイプの子。

昨日より今日、今日よりきっと明日。
私はもっとあなたを好きになる。

気の弱そうなお顔の子なんですけど、
こちら側の顔は口角も上がってるし
なんだかニコニコして見えるんですよね。
のんちゃんはさっそくいろんな表情を見せてくれて可愛い。

そういや家族にも行く前には「この子たち迎えに行って来る!」って紹介しているし、帰って来てからも「この子たち連れて帰って来た!」って紹介しているんですけど、うちのママンはのんちゃん派のようで可愛いね~って言われてました、よかったね…可愛いねのんちゃん…。

ママ…だっこ…。

心細そうな目がたまらんのですわ。
ママになってしまう…よちよち…。
もう甘やかして甘やかしてダメにしたくなってしまう顔をしてる。
のんちゃん可愛いね…。

よっ!次は俺だぜ!

のんちゃんとは正反対でとても堂々とした子、という印象。

今回のイベントの大本命はこちらでした!
この子のお名前は【イコロ】
同じくアイヌ語で意味は「宝物」です。
一目で私を夢中にさせた、この出会いそのものが宝物のような子だから。

チラッと話をすることもあるんですけど。
私がイベントに行こうという気持ちがなくなった理由の一つにパニック障害になったってのがあるんですよ。
まあもうほぼ発作も起こらないんですけど。
どこかにやっぱトラウマ的な物があるのか、ちょっと出かけるのに腰が重くなった感はある。
乗り物も苦手、行列も苦手、人混みも苦手。
なんだかわからないけど動悸息切れ眩暈がしちゃう。
オタクとしてマジで向かない体質になっちゃったからね。
一度でも成功体験があれば良い方向に向かうんだろうけど、その最初の一回の勇気を出すのが一番難しい。

でもこの子を見て、壁を壊せたなって思った。
絶対にこの子にうちに来て欲しい。
そう思ったら怖い物なんて何もなくなったよ。

恐怖心を上回る程の欲望を引き出したこの子は、私にとって間違いなく唯一無二の魅力的な宝物のような存在になるだろうと感じた。

意外と言われるまで気付かなかったと返されるんですけど、この子はちょっと斜視の子です。

ちなみに私は特にそういう子が好き!というような趣向はない。
自分のドールならアイがずれてたら結構気になってしまうのであえてこういう風に付けるとかもない。

でも、不思議とこの子は気にならなかったんですよね。
それどころかこの子はこの顔だから良いんだ!
この目だから可愛いんだ!と思った。
恐らく一番好みが分かれるだろうポイントで理屈なく良いと感じた。
それってなんだかとても幸せ。

こちら側からの顔は少し歪で不気味な感じが大好き。
正面から見ると生意気そうに笑っているような。
横から見るとどこか怒っているような。
剥き出しの牙はなんて愛らしいんだろうと思う。
ただただひたすら非の打ちどころのない美しさより、
私にとってはずっと素晴らしい。

こちら側からは穏やかな表情で本当に美男子。
元々クールな狐顔が大好きなので、大きな耳、スッとした鼻筋、すっきりとした目元に惚れ惚れしちゃう。

お腹撫でるの許してやるぞ!

のんちゃんもイコもお腹可愛くてよく撫でるし吸ってしまう。

今回はこの子が大本命でイベントに行ったんですけど。
憧れの作家様とお話出来たし、
同じ道民だけど会った事がなかったフォロワーさんに初めて会えたし、
現地で出会ってお話してくれた方もいたり、
ケモマニさんはもちろん委託の子たちも拝見して
今まで出会ったことのない作風に圧倒されたりして。
自分の中にすごくすごく大切な思い出が増えた。
名前の通り、この子は私にたくさん宝物を運んで来てくれたなって思います。

最後にご紹介はこちらの真っ赤なボディが目を引く
その名も「前厄」ちゃん!

我が家での名前は【チセ】になりました。
引き続き同じアイヌ語で、意味としては「家」です。
今回はせっかく北海道に生まれた私が、
北海道の作家様の手で生み出されたお子さんを
北海道のイベントで迎えに行けたという。
なかなかない機会なので、北海道に縁のある言葉で統一しようかなと。

足を上げてセクシーポーズ(?)

前厄というと一般的には不吉な響きに聞こえそうですけど。
作家様曰く

「とても静かにやってきて、そっ…といなくなるいきもの。
虫のような生体。
持ち主のお守りとして役割を果たすとか果たさないとか…」
※Shiro様(@_kemono_)Twitterより引用

というコンセプトらしいので不吉な子ではありません。
元々厄年っていうのも悪いと事が起こる歳というより、
「人生のおいて大きな変化が起きる役割の年」
「人生のターニングポイント」
的な意味合いというか。
そういう節目の年だよっていう感じだと思う。

確かに私もちょうど厄年の時にめちゃくちゃそういう節目があったな~(当時は悪い事かと思った部分もあったけど、今となっては良かったと思える物も多々あり)と思っていて。
それもあって名前は「チセ」にしました。

やっぱり私の原点であり、一番安心出来る心の拠り所で、何か大きな節目を迎えた時に大切にしたい場所ってのは「家」なので。
他の誰でもなく、私のお守りとして一緒にお家に帰って来てくれたこの子には、この名前を託そうかなぁって。

余談なんですけど、イコロとノンノはイベント前から名前決めてましたが、チセちゃんだけ名前が決まってませんでした。
前厄ちゃん三人いましたからね。
この子がいいな~って子は決まってたんですけど、実際どの子が来てくれるかはわからなかったから、来てくれた子を見てから名前決めようかなって思て。

結果的に言えば、事前にTwitterを見ていてこの子が良いなと思った子とはご縁がありませんでした。
私のところに来てくれたのは最後の一人。

でも、なんかこれでよかったなと今は思うんですよね。
我が家は不思議と、右腕や右肩がよく動かなかったり外れやすかったりする子が良く来る家なんですけど(本当に左じゃなくて右ばっかり)
この子も右腕を上げた状態で保持するのがちょっと苦手な子で。
その個体差に気付いたときとっても愛おしく感じて。
なんか、なんだろう。
「ああ、うちの子はあの子じゃなくてこの子だったんだ」
って思いました。
私にとって愛しい個性、あんまり無理させずに大事に大事に扱っていきます。

のんちゃんはイコロが一緒だとション…としない、元気。
やっぱニコイチ感が半端ないので一緒にお迎え出来て良かった。

ちなみに今はサンプル写真等で付けていたアクセサリーではなく、
会場で購入したチョーカーを付けさせて貰ってます!
アクセサリーは他のケモマニっ子や
この子らの最初のアクセサリーも制作して頂いている
dépasser ( デパセ )様(@depasse_r)に作って頂きました!

せっかくだからこの子たちにお揃いのアクセサリーもう一種類…と思ったんですけど、ブースに展示してあった希望の物はちょっと長めの物で。
色も肉球に合わせたかったけど合う色味がないかぁ…と思ってましたが、その場で首回りを計って長さ調節して頂き、首元の石のパーツも在庫を出してきて頂いてお揃いの形、希望の色を選んでわざわざ付け替えて頂きまして…。
満足のおそろチョーカーをお迎え出来て私はにっこにこでした…。
圧倒的親切…感謝…。

サイズがミニマム過ぎてチセちゃんにはまだアクセサリープレゼント出来てないので、今度何か合う物見つけたいねぇ…。

イベント中ほとんどショーケースの前にずっといたので
ケモマニっ子の展示ばっかり見ていたんですが
みんなそれぞれ本当に可愛かったです。

特にポスキーちゃんと春の子がお気に入りで…。
ちょっと諦めきれない気持ちもあって、
だから発表された時からギリギリまで本当に揺れて揺れて…っていう感じだったんですけど。
終わってみたら、やっぱりこの三人で帰って来れて良かったんだ、という満足感がとても大きい。
満足感に満たされてる。心に一点の曇りもない。

少しTwitterで触れたんですけど。
何年も前に一度だけ全然違う作家様のアートドールに一目惚れして、でもフラれた事があったんですよね。
なんかその時のショックがすごい苦い思い出になっちゃって、ずっと引きずっていて、びっくりするくらい落ち込んでしまって、未練がましくその子の顔も覚えていて、その作家様もフォローし続けていて。
そのうちいろんな作家様もフォローするようになって。
忘れられないあの子の面影を探すように彷徨っていた私、という過去の亡霊みたいなのがずっと心の中にいたんですけど。

あの子と全然似ていないイコロが私の心を奪って行ってくれて、イコロをきっかけにのんちゃんとチセにも出会えて。
他の誰でもなく今の三人が目の前にいることが自分の中ですごくしっくり来ていて。
いつの間にか心の中でドロドロと消化出来ないまま固まって詰まっていた何かが吸い取られてどこかに消えていった。
あの日手を掴み損ねた子の事は少しほろ苦い失恋の思い出、くらいの感じで。
良い思い出の一つとして綺麗で大事な物に変わって心のアルバムにようやくしまう事が出来たかなと思う。
黒い未練や執着が薄らいで、素直に幸せを願う気持ちになって。
今はとてもサラサラとした穏やかな気持ちが自分の中に流れている。

私は彼らに出会って救われたんだなぁと思った。

好きだった子の事を忘れはしないけれど。
私はこれから、私の手を取ってくれた子の方を真っ直ぐ見つめて、精一杯大事にして、これからも一緒に楽しく生きていきたい。
今は、心からそう思うんです。

ありがとう、私の手を取ってくれて。
ありがとう、私の可愛いケモノのこどもたち。

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