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【BLOOD WOOD 妒-DU-】その傷痕は貴方を美しく彩る、この先もずっと

あけてました。
そしておめでとうございました。

「2022年の目標はあまり予定外にドールを増やさない事です」

…って最初に記事書くとしたら言おうと思ったんですけど、
息をするように一人増えちゃいました。
何事も最初が肝心って言うのでたぶん今年もこんな感じです。

まあこれも””””ご縁””””ってやつなんですわってことで(すべてをご縁という言葉で片付けようとする悪いドールオーナーの見本)


突然うちに来てくれることになったのでまだいろいろ模索中。
なので今回はヘッドの写真とお名前の紹介のみを載せる、そんな記事。

くぅちゃんに引き続きホワイト肌の子なので、またちゃんとボディ用意してアイやウィッグ合わせられてから改めて写真撮ってあげたいなと思ってます。


そんなわけで今回我が家に仲間入りしたのはこちら

【BLOODWOOD 妒-DU-】


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BLOODWOODというメーカーさんの知名度がどの程度かわからないが
造形師様が自身でメイクをし、インスタに載せている子なので。
もしかしたら見た事ある方もいるかもしれない。

妒ヘッドがLEGENDDOLLさんに即納で入荷した辺りは
まだ私はメーカー自体を知ったばかりの頃で。
口元のこの特徴的な傷痕の造形に惹かれる気持ちはありつつも、
この子が通常販売ではなく何らかの限定?イベントヘッド?だってことは
全く知らなくてですね…。
当時は今うちにいる「空明(欲)」や「睡蓮(克)」のお迎えを優先的に考えていたところだったのもあり。

「この子も気になる子だな…ちょっと特殊な造形だし、メイクしてくれそうな人がいたらいつかお迎えしたい~!」

くらいに軽く考えてスルーしてしまっていたんですよね…。
そしてしばらく経ってから普通には販売していないってことに気付いてショックを受けるっていう間抜けをやらかしたわけです。

その後もあと一回くらい出会いのチャンスはあったんだけど、そこもうまくマッチングせず。
なんとなくタイミングが合わないままズルズル来ていたので、ご縁がない子なのかもな~と思っていたんですけど。

まさかまさか、絶対に出会う事もないだろうと思っていた(むしろ日本にいるとも考えてもいなかった)造形師様のインスタ越しに見ているだけの憧れの存在だった彼本人がうちに来てくれることになるとは。
事実は小説より奇なりとはこの事。

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横顔。
ゲームやり過ぎたあとの私くらい目が充血してるから目薬さしてあげたい。


めちゃくちゃお迎えしたい!
と思う反面、やっぱちょっと悩みもしました。
まあもちろん突然お迎えのチャンスが巡って来たわけだけどそんなに簡単にお迎えしちゃって良いのかな…的なのが一つと。
パッと見た感じ、他の子と結構メイクもテイストが違うので
うちの子として馴染めるかなぁって不安もあったり…。

実はお迎えするかどうかの最終確認の時に辞退も考えたりして
一度文章として打ち込んでみたりもしたんだけど。
何回打ち直しても、少し時間を置いてみても、どうしても送信ボタンが押せなかったんですよね。

ああ、いろいろ心配事はあるけれど。
私はすごくこの子を迎え入れたいと思ってるんだなぁって感じたので。
腹を括ってお迎えしたい!と返事をしちゃいました。

なにせ返事する前から名前まで決めちゃってたからね。
もう久々にスッと決まっちゃたもの。
いろいろ理由付けて一生懸命諦めようとしていたけど、今思えば内心お迎えする気満々過ぎてそりゃそうなるわなという気持ち。

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我が家に馴染めるかどうか問題はデフォで付いてたアイを変更したら「あ、大丈夫だわ」って思ったので解決した。
とっても可愛い顔してる。
少しパッと見の個性が強いだけ、うちの可愛い子。

この子のどこが好きかと言えば傷痕がやっぱり目につくんだけど、それぞれ左右で全く印象の違う顔が可愛いのも好き。

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傷痕のある方。

傷の造形はもちろんなんだけど、こちらは少し目付きも鋭くてスパイスの効いた凛々しい顔付きをしていてとても素敵。
アイホールの感じとかもまんま私の好みだな~って思う。

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対してこちらは傷のない方。

こちらは少し困ったような、気弱そうな表情をしているのがすごく可愛いんですよね。
目もパッチリしてて美人さん。
たぶん一人称は「ボク」です。


元々のアイも独特の世界観があって良いなと思うんだけど、やっぱり我が家の子として可愛がるなら比較的普通のアイの方が良いかな~と考えている。
とりあえず今のところは。


このメーカーさんのドールがすごく好きなので出来れば参考に…とまではいかなくても、ほんの少しお迎えのハードル下げたり名前知って貰えたりしたら良いなぁ…というちょっとした情報ブログ的なものを目指して記事を書いてる部分もあるんですよね(でも9割はただの趣味のバカでかい独り言)
でも見てもらいたい、BLOODWOODお迎え検討してる人や、まだ知らないけど好きになってくれる可能性がある人。
そういうオーナーさんたちは…。
くぅ達みたいに牙が生えてたり、この子みたいに大きな傷痕があったりの造形を好むオーナーさんってのはいかにも人外って感じの不気味な雰囲気を好む人がマジョリティなんだろうか~あんまりうちみたいなのは参考にならんし布教にならんかな〜って書き方に悩みもするんだけども、我が家は基本ポップでキュートな異形っ子を目指してるのでこれからもたぶんすごい勢いで人間味が増していくよ。

私が猫可愛がりするせいか、うちに来るとどの子もわりとぽややんと平和な顔になる感じがするので。
異形系が好きな人が求めてるような(そして作り手が想定してる)方向性とも違い、かと言ってそうではない今までの子(CROBIとか)のような方向性のドールが好きな人が求めてるものとも違っているのかもしれなくて。
オーナーとしてのスタイルは昔と比べて変質しているだろうから、昔から知ってくれてる人には見てがっかりされる事もあるかもしれないな〜なんて思う事もあるんだけど。私は私が素直にすごく可愛いと思ってる子に囲まれているのでそれでいいんだろうなって最近開き直ってる。だって幸せだからね。昔から一緒にいてくれる子達と遊んでも、新しく我が家に来てくれた最近の少し個性的な子達と遊んでも。同じようにみんな可愛いので、もう私のQOLは爆上りの天井知らず。

昔はもうちょっと人の目を気にしてた気がするんだけどなぁ。
好きな物を布教したいが為に周囲を意識した記事を書いていたとかそういう話ではなく。
ただ"自分"がどう見られてるんだろうとか。
外から見てオーナーとして自分には何が、どんなキャラクターが求められているんだろうとか。
こういう事をすると幻滅されるだろうかとか。
なんか、そういうことを。
無駄に考えて、勝手に雁字搦めになっていた気がする。

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名前はですね、もしも他の妒に出会っていたのならきっと全然違う物になっていたんだろうと思うんだけれど。
お迎えのチャンスが来て、この子の顔を見た瞬間にすぐ決まりました。
私がこの子の一番素晴らしいと思っているところを名前にしたかったので。
だからこれは他のどの「妒」の為の物でもなく、世界中で彼だけが受け取れる名前。


彼の名前は

【雪峯ーゆきみねー】


と言います。



その口元の痛々しい程の傷造形を、血や肉で表現するのではなくあえて金色で彩るってのが素晴らしいセンスだなと感じたんですよね。

顔に出来た傷って人間であれば多くの人は隠したい、目立たないようにしたい物だと思うし、ドールであれば逆に好きで施すわけなので基本は痛々しい傷痕としてちゃんと目立たせたい物だと思うんですけど。

この子の傷は向いている方向性がまるで違うというか。
痛々しさや悲壮感とかそんな物を感じさせず。
ただただ「これがこの子の美しさだ」と突き付けられたような。
美しい人の美しい部分を更に飾り立てようという気概を感じた、というか。
そういう景色を見たような気持ちになったんですよね。

「金継ぎ」ってあるじゃないですか。
壊れた器を漆と金で直す修復技術の。

この傷痕と色使いで連想したのがそれだったんです。
傷痕さえも愛し楽しむその精神、独特の価値観。
この傷痕からこの子の造形への愛を見た気がした。

だから今回は金継ぎの作品から名前を貰いました。
「雪峯(せっぽう)」をそのまま頂くのもなんだかなと思ったので。
読み方は変えて、名前らしく「ゆきみね」で。

肌も綺麗なホワイト肌。
これから君が住むのも雪国で。
お迎え決まった日はどっかんどっかん雪も降ってたし。
「雪」の字もぴったりじゃないかと思ったのもあったりする。

なかなか目立つ傷痕の子だし、
どうやってこの子を活かしてあげようか、と。
これから楽しいお悩みタイムが始まる訳ですけど。
この名前を付けたからには
「スカーフェイスのドール」としてではなく
「美しい個性を顔に持つ子」として、
これから彼が見て貰えるように
最大限の努力をしていきたい。
そう思ったオーナーなのでした。



ちなみになんですが、もちろんこの先考え方がどう変わっていくかは自分でもわからないんですけど。
私は極力ヘッドの交換とかはしたくないと思っている人間なんですよね。
黄変しても、破損することがあっても。
出来る限り修復してその子をその子のまま可愛がりたいと思っている。

その子をその子たらしめる物が何なのか。
私にはわからないけれど。
同じヘッドに違いがわからない程同じメイクを施していても、ヘッドが元と違えばその子として受け入れがたいと思ってしまう程度には今のところ、ヘッドそのものをその子として見てる部分が今は大きいので。

だからこの名前は私の一つの祈りなのかもしれない。
例えこの先誰が壊れてしまう日が来ても、新しい同ヘッドを迎えて同じ名前を付けるのではなくて、修復して一緒にいたい。
壊れたという事実すらその子の歴史として一緒に愛したい。

たぶん、そういう気持ち。

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