トリックマジック最終35位
はじめに
今回はインターネット大会のトリックマジックの構築記事になります。
約2年ぶりの構築記事なのでお手柔らかにお願いします。
戦績
ちゃんなー 最終35位/レート1801
だびで(@dabide_Ggst) 最終68位/レート1771
構築経緯
今回のルールは使えるポケモンがゴーストタイプだけという非常に狭いプールです。同じ構築に見えてもポケモンの型は様々なので、なるべく相手に左右されずに戦える固定した選出を用意したいと考えました。
まず勝ち筋として注目したのがタラプのみ+のろいで要塞化するラウドボーンです。テラスタルを切ることで幅広いポケモンの技を受けながら詰めていける点を評価し、このポケモンを軸に決めました。
次に、初手にロゼルのみを持ったミカルゲを置くことにしました。相手の初手のポケモンの技をほぼ1発は耐えることから、相手の型やヒスイゾロアークかを判別しながら対面を取って+αの仕事をすることを期待しました。
最後に、詰めの枠としてカシブのみ持ちのミミッキュを採用しています。行動補償が多いことによる対面性能の高さを評価しました。
ラウドボーンが相手のゲンガーのどくびしを苦手としているため、対抗策としてゲンガーを採用しました。相手の初手ゲンガーがどくびしを撒いてきても裏から投げることでどくびしを回収することで対策します。また、要塞ラウドボーンとどく状態の相性がよく、これもプランの一つに組み込むことにしました。
残りの2枠にはヒスイゾロアークとイダイトウが入っていますが、どちらも全く出しませんでした。
コンセプト
ラウドボーンの要塞戦術で相手を詰ませる
個体紹介
①ミカルゲ
特性:すりぬけ
性格:ゆうかん
持ち物:ロゼルのみ
テラス:あく
実数値:157(252)-158(252+)-128-x-129(4)-36(-/個体値0)
技:しっぺがえし / ふいうち / どくどく / トリックルーム
<調整意図>
S:個体値0…ミラー対面でしっぺがえしを後攻にしやすくする
<運用・役割>
初手に置いてなるべく対面を取ってもらいます。
耐久の目安としては以下の通りであり、大体の技を1発は耐えることができます。
こちらのラウドボーンへの対策としてのろいがよく飛んでくるため、のろいのリセットのためにミカルゲを残せる時はなるべく残す動きを心がけました。(例:耐久型サーフゴーやミミッキュには隙を見てラウドボーンバック)
<技構成・持ち物・テラスタイプ>
どくどくはラウドボーンやソウブレイズのような長く場に居座れる相手に対して有効な点を評価して採用しています。(そんなに打つ隙はなかったです)
トリックルームは相手がこちらのふいうちをすかしてくることを読んだ時やラウドボーンの積みをサポートしたい時に使いました。ただ、相手を先制技で縛りたい時に毎回ふいうち択になったのが気になったため、かげうちも欲しいと感じました。
②ラウドボーン
特性:てんねん
性格:なまいき
持ち物:タラプのみ
テラス:でんき
実数値:211(252)-96(4)-125(36)-131(4)-134(212+)-77(-)
技:フレアソング / テラバースト / のろい / なまける
<調整意図>
※ダメージ計算は全てでんきテラスタル時
H-B:てきおうりょく+しんぴのしずくA180イダイトウの水テラスウェーブタックルが84.0〜99.0%
H-D:こだわりメガネC205ハバタクカミのムーンフォースがD+1で38.8〜45.5%
(なまけるで回復が間に合う)
<運用・役割>
控えに置いてミカルゲの死に出しや後投げから強引にのろいを積んだりタラプのみを発動させたり要塞化することで相手を詰ませるのが役割であり、構築の主軸です。基本的にこのポケモンにテラスタルします。
大会の序盤ではeasy winを量産してくれましたが、レートが1700を超えたあたりから明確な回答を用意する相手が多くなり、相手の対策を上回るプレイングをしないといけないのがしんどかったです。
<技構成・持ち物・テラスタイプ>
テラスタイプはでんきにしています。この環境で弱点をつく技が使えるポケモンがほとんどいないことや相手のでんじはが効かなくなることが最大のメリットです。
テラバーストはこの型と相性が非常に良く、のろいで積んだこうげきのランク上昇を活かすことができます。テラスタルすればでんきタイプの技となるのでみずテラスタルサーフゴーやイダイトウへの打点として重宝します。
大会上位でラウドボーンを使っていた方々も大体でんきテラスタルでしたね。
③ミミッキュ
特性:ばけのかわ
性格:ようき
持ち物:カシブのみ
テラス:ノーマル
実数値:131(4)-142(252)-100-x-125-162(252+)
技:シャドークロー / ウッドハンマー / かげうち / のろい
<運用・役割>
ラウドボーンが処理された後のスイーパーを担います。
<技構成・持ち物・テラスタイプ>
行動補償をなるべく増やすためにカシブのみを持たせています。
ウッドハンマーはパーティでやや重めなみずテラスタルイダイトウへの打点として、のろいはラウドボーンやソウブレイズのようなポケモンに対してや相手が残り1匹になった時の詰め盤面にて重宝しました。
④ゲンガー
特性:のろわれボディ
性格:おくびょう
持ち物:きあいのタスキ
テラス:ノーマル
実数値:135-x-81(4)-182-95-178(252+)
技:シャドーボール / あくのはどう / どくどく / どくびし
<運用・役割>
相手のパーティにゲンガーが入っていた際、控えに選出して撒かれたどくびしを消してもらいます。
相手にラウドボーンが入っている時にもどくびしを撒くために選出する場合がありました。
<技構成・持ち物・テラスタイプ>
技を打ち分けたいことや控えに置きがちなので対面性能も落としたくないことから、こだわりスカーフではなくきあいのタスキを持たせています。
⑤ヒスイゾロアーク
特性:イリュージョン
性格:いじっぱり
持ち物:こだわりスカーフ
テラス:あく
実数値:147(132)-148(116+)-99(148)-130-81(4)-144(108)
技:シャドークロー / はたきおとす / かげうち / のろい
選出しなかったので全て割愛
⑥イダイトウ
特性:かたやぶり
性格:いじっぱり
持ち物:しんぴのしずく
テラス:みず
実数値:205(76)-180(252+)-99(108)-90-104(68)-99(4)
技:ウェーブタックル / おはかまいり / アクアジェット / たきのぼり
選出しなかったので全て割愛
選出・立ち回り
① ミカルゲ + ラウドボーン + ミミッキュ
基本選出です。相手のパーティにゲンガーが入っていなければほぼこの選出をしました。
② ミカルゲ + ラウドボーン + ゲンガー
相手のパーティにゲンガーが入っている場合はこの選出をします。相手にラウドボーンがいる場合にも出すことがありました。
反省点
ラウドボーンの詰め性能の高さからレート1700まではすんなり行けましたが、1800まで到達するのが厳しく、1800より上に上がれませんでした。というのもレートが上がるにつれて相手のラウドボーン対策がしっかりしてきて勝ちづらくなったからです。
主な敗因を挙げると以下の通りです。
急所は付きものなので割り切れますが、その他3つに対してしっかりと回答を持っていなかったことが反省です。
全く選出しなかった他2体を別のポケモンや型にしてソウブレイズやラウドボーンに強くなるような選出ができるように考えるべきでした。
最後に
今回の大会の結果に関しては消化不良なので次の竜王戦予選でしっかり考察してリベンジしたいですね。
最後まで閲覧していただきありがとうございました。
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