見出し画像

【ポケモン剣盾ダブル】陰湿ラプラスタン【GC winter最終6位(レート1804)/S13最終16位(レート2001)】

こんにちは。今回の記事ではs13最終日やGlobal Challengeで使用したラプラス構築について紹介します。
この構築の使用者の成績
ちゃんなー(@CHAN_naaa_CHAN):s13最終46位/GCwinter最終6位(レート1804/戦績28-6)
だびで(@dabide_Ggst):s13最終16位(レート2001)

構築経緯

1.主軸の決定

s13最終盤にだびでがランクバトルでラプラス軸にボコボコにされたことでラプラス軸に興味を持ち(?)、構築を組み始めることとなった。ラプラスを使用するにあたってラプラス初手ダイマックスで壁展開しつつ数的有利を取る+壁を活かした後発の詰めというオーソドックスなスタイルをとることにした。後発の詰めにはナットレイを採用。

ナットレイの採用理由として
・環境トップのレジエレキ、カプ・レヒレ、ポリゴン2などへの耐性がある
・"てっぺき"を積めればブリザポス、ガオガエン、メタグロスなどを詰ませることができる(ウーラオスは割と怪しい)
・ゴーストタイプが環境に少ないためボディプレス1ウェポンでも十分強い

以上のことから、ラプラスのセンリツを盾に”てっぺき”をつめれば詰む相手が多く、環境に非常に刺さっているといえる。

ナットレイ自体はすばやさが低いため、”トリックルーム”によるサポートも欲しいためトリル要員としてポリゴン2を採用。耐久が高いのはもちろんだがクレセリアやサマヨールなどほかのトリル要員と異なり、腐りにくいため自らも詰めに加わることができる。

ここまでで採用したポケモンの耐久が高いことを踏まえ、ラプラスには”ほろびのうた”を持たせてさらに詰めの手段を増やすことに。それにより、ほろびによる詰めを円滑に運ぶことができたり、クッションとして他のポケモンの場持ちをよくできたり何かと便利なガオガエンを採用した。

以上から 先発:ラプラス+ガオガエン 後発:ポリゴン2+ナットレイを基本選出とした。

2.構築の補完
ここまでの4匹を見れば全員かくとうが一貫しており、ウーラオスに百タテされそうなのでウーラオスに明確に強く出られるフェアリータイプを考えた。ウーラオスの上を取れることを前提としたところカプ・コケコが適任だと考えた。構築で不足する水タイプへの打点を持っていることや”ボルトチェンジ”によってサイクルを円滑に回しやすいことが決め手となった。

また、ラプラスが苦手とするレジエレキやナットレイが誘いやすいコータスに明確に強く出られるガブリアスを採用して構築が完成した。

コンセプト

・ラプラスの初手ダイマックスから壁を展開しながら数的有利を取り、それを活かして詰める
・ガブリアスのダイアースを利用した耐久ポケモンの要塞化

個体解説

1.ラプラス

スクリーンショット 2021-01-20 183744

調整意図
・C:火力が欲しいのでぶっぱ
・H-B-D:ガブやコケコと同時に選出したときに合計でB<Dとなる範囲で総合耐久指数最大になるように振り分け

技構成について”れいとうビーム”はダイマックスしていない状態でも打てる命中安定技として重宝した。あられ下でもない”ふぶき”は打ちたくない。”ほろびのうた”は相手の残数が2匹になった時点で勝ち確にできる最強技なので後発ダイマ構築に滅法強いのが偉い。持ち物は足りない火力を少しでも補える”いのちのたま”。そこまで状態以上環境では無いことを考え、特性は"うるおいボディ"ではなく"シェルアーマー"とした。

よくあるでんき打点は打ちたい相手がレヒレくらいしかいないが、”めいそう”をつまれることを考えるとわざわざダイマックス中に殴る必要がなく、”ほろびのうた”で処理した方が楽なので不要。

運用・役割
基本的に初手においてダイマックスをしていき、壁を展開しつつ数的有利を取ってもらう構築の軸。ダイマックス中に数的有利を取れた場合はそのままほろびをして勝てるし、あまり数的有利を取れなかったとしても後発のナットレイやポリゴン2+オーロラベールの詰め性能の高さを勝ち筋にできるのが強力。”ほろびのうた”が強力なため、必要に応じてダイマックス後にラプを安易に切らずなるべく温存する立ち回りが大切。

2.ナットレイ

画像2

調整意図
H-B:ブリザポスやメタグロスへの受けを重視してぶっぱ
S:トリル下でブリザポスの上取りつつミラー意識で無補正S0(諸説)

技構成について
上4つで完結。環境的に”ボディプレス”の通りがとても良いので他に殴る技要らない。

運用・役割
この構築における最強の詰めであり、優秀な耐性からサイクルパーツとしても扱える陰湿ポケモン。詰めとして使う場合はトリックルーム下や相手の盤面がナットレイに薄い場合に投げて一回でも”てっぺき”を詰めればほとんどのポケモンを詰ませることができるのがポイントであり、そこを意識する。

環境への通りが凄まじいのでこれから流行るかもしれない。(流行るな)

3.ポリゴン2

画像3

調整意図
・H-B:ブリザポスのA+1ダイナックル確定耐え(目安)
・B<D
・C:余り

技構成について”トリックルーム””じこさいせい”は構築コンセプト上確定でもう2つは技範囲を広げられる”トライアタック””れいとうビーム”の2ウェポンとした。この2枠の自由度は高いが、この構築では横との相性補完が取れないため”サイドチェンジ”は論外。

運用・役割
耐久の高さからクッションにもトリル始動もこなせる万能ポケモン。ただし、ラプラスと初手で並べるとあらゆる技が一貫してしまうため、後発に置いてセンリツやガオガエンのデバフを活かして安全に着地させることが多かった。

”ほろびのうた”による詰めの際、このポケモンはまもるを使えないが”じこさいせい”を連打できるので十分ターン凌げる。

4.ガオガエン

画像4

調整意図
・H-B:A216球ブリザポスのダイナックル確定耐え
・B<D
・S:同族意識だが、これでも遅いかもしれない

技構成について
上3つはテンプレで最後に”まもる”を採用。”ほろびのうた”のターン稼ぎで採用したが、ダイマックスターン稼ぎや縛り関係の解除など本来の役割としても十分機能した。警戒されないのがとにかく強い。持ち物は構築でじめん技が一貫しているため、少しでもケアできるよう”シュカのみ”

運用・役割
構築のクッションであり、構築の勝ち筋をより円滑に通すためになくてはならない枠。”すてゼリフ”のおかげで盤面に出したいポケモンをそのまま着地できるのがとにかく強い。ほかにも構築で一貫しているブリザポスに対していかくによるデバフを仕掛けられるなど構築における重要なサイクルパーツとなっていた。

5.ガブリアス

画像5

調整意図
・A:ぶっぱ
・S:ウーラオスやリザードンの上取れるように最速

技構成について
技範囲は上の3タイプで完結しているため、”じだんだ””じしん”両採用にとなっている。”じしん”は範囲技として重宝するが、じめん技が一貫しているので”まもる”を選択したくないときにも地面技を打てるように”じだんだ”も採用している。”ほのおのキバ”や”アイアンヘッド”などで技範囲を広げる選択肢もあるが、圧倒的に打ちたい場面が少ないので採用しなかった。

ドラゴン技は”ワイドブレイカー”とした。相手の火力を下げられるのが非常に強力だった半面、ダイマックス時のダイドラグーンの火力の低さが少し気になったため、”ドラゴンクロー”や”げきりん”も一考の余地あり。

サブウェポンには環境へのいわ技の通りの良さから”いわなだれ”。持ち物は(バナ)コータスを強く意識して”とつげきチョッキ”

役割・運用
ラプラスが苦手とするレジエレキに対して強く出られるため、主にレジエレキが見えたら初手に出す。レジエレキがいるだけでラプラスの動きが縛られがちなので、ラプラスと同時に出した場合でもガブにダイマックスを切ることがよくあった。

また、ダイアースによるDバフが強力なので、ラプラスの通りが悪い相手にもこのポケモンでダイマックスを切りながら横にナットレイやポリゴン2を置いて要塞化を図る立ち回りが多かった。一例としてバナコータスポリ2相手には初手ガブポリ2でほとんどの場合Dバフを活かして勝てる。(立ち回りは後述)

ここまでダイマックスを前提としているが、当然ダイマックスしていなくても強い。ただし、全体的に技の火力が控えめなのが対ウーラオス性能に欠けていてそこが気になる点である。

6.カプ・コケコ

画像6

調整意図
・火力が欲しいのでひかえめCSぶっぱ
 (性格をおくびょうにしても現環境で抜ける範囲がほぼ変わらない)

技構成について
上4つで完結。即効性のあるアタッカーとしての採用なので特に他に欲しい技がない。持ち物は火力の底上げ可能な”じしゃく””マジカルシャイン”でウーラオスには確定一発取れるため、特にそこの火力を上げる必要はない。

運用・役割
主にウーラオス、テッカグヤ、カプ・レヒレ、ガラルファイヤーに対して強く出られる点を評価しており、それらのポケモンが入っているかつでんき技の通りがいい相手には積極的に投げていく。他にも、全体的に重いまけんきボルトロスが見えた際には横のダイマックスエースの技と合わせてダイマックスされても倒せるように絶対に初手に置く。

また”ねむりごな”する気しかなさそうなバナコータスに対しても投げてエレキフィールドを展開しつつガブリアスで殴っていくことができるのも精神衛生上良い。

選出・立ち回り

・基本選出
先発:ラプラス+ガオガエン 後発:ナットレイ+ポリゴン2

相手の構築にレジエレキやウーラオスがいなければほとんどこの選出。記事の中で何度も書いているがラプラスの初手ダイマックスから数的有利を取り、”ほろびのうた”やナットレイの”てっぺき”で詰めていく。

・レジエレキ入りの構築
先発:ラプラス+ガブリアス 後発:ナットレイ+ガオガエンorポリゴン先発:ガブリアス@1 後発:@2(だいたいナットレイ+ポリゴン2)

①は主にラプラスを止めてくる相手がレジエレキしかいないときの選出。ほぼ初手にレジエレキが来るので、よっぽどのことがない限りラプラスをダイマックスさせずに守り、状況次第でガブリアスにダイマックスを切っていた。その場合、ラプラスは最後に”ほろびのうた”で勝ち筋を残せるように温存していく。ナットレイやポリゴン2の特防を上げて相手が積みそうならなるべくそれを勝ち筋にすると楽。初手にレジエレキが来ない場合はラプラス初手ダイマックスでよい。

②はレジエレキ+ウーラオスなどラプラスが苦手とする相手が多い場合極力ラプラスを出さずにガブリアスを軸に組み立てていく選出。選出は相手の他の4匹次第だが、ナットレイを詰め筋に持っていくところは変わらない。

・VS壁オーロンゲ+Gファイヤー・カプレヒレ・ヒートロトム
先発:ラプラス+ガオガエンorカプ・コケコ 後発:ポリゴン2+ナットレイ

今回のGlobal Challengeで一番当たったと思われる並び。基本的に初手に来るオーロンゲをラプラスのダイマックス技で2ターンで処理することを目標にし、Gファイヤーはダイマックスが切れてから殴ることを意識する。その間、横のガオガエンまたはカプ・コケコはポリゴン2に交代し、トリックルームからのナットレイ+ポリゴン2によってどうにかしていた。2匹処理できれば”ほろびのうた”で処理できるが、あまりほろびで詰められることが多くなかった。割と立ち回りゲーだが、この系統には大会中一敗もしていない。

・VSポリゴン2+ガオガエン+ブリザポス
①先発:ラプラス+ガオガエン 後発:ポリゴン2+ナットレイ
②先発:ラプラス+ガブリアス 後発:ナットレイ+ポリゴン2orガオガエン

①はレジエレキがいない場合。有利盤面からナットレイで”てっぺき”を1回積めれば勝ち。有利盤面じゃなくても非トリル下でガオガエンと対面していなければ壁を活かして強引に”てっぺき”積めば問題なし。

②はレジエレキがいる場合。ガオガエンもなるべく選出したいが選出する枠がなくなっているため、ナットレイでブリザポスを見がち。この場合もナットレイがぶっ刺さっているのでこいつを詰め筋として重宝する。(㊙情報だけどこの構築、初手レジエレキ+ブリザポスが非常にキツい。GCで一度だけその選出をされ、そのときはラプを強引にダイマックスさせて鬼の立ち回りで何とか勝てたが...)

・VSメタグロス軸
先発:ラプラス+カプ・コケコorガオガエン 後発:ポリゴン2+ナットレイ

ラプラスで壁張ってナットレイで”てっぺき”積めばだいたい勝てる。グロスの横もナットレイに薄いことが多いので積む隙は容易に作ること可能。

・VSバナコータス(ポリ2)
①先発:ガブリアス+ポリゴン2 後発:ナットレイ+ガオガエンorカプ・コケコ
②先発:ガブリアス+カプ・コケコ 後発:ナットレイorガオガエン+ポリゴン2

激減した並びではあるが、一応記載。①はフシギバナが初手ダイマックスしてきそうな並びの場合。ガブでダイアース連打してれば相手はポリゴン2を突破できなくなってeasy win可能。

②は不自然にバナコータスが構築に入っていて”ねむりごな”する気しかなさそうな時。この場合もコケコをポリゴン2あるいはナットレイに下げながらガブでダイアースしてるだけで勝てる。

その他気になる相手への回答があればちゃんなー(@CHAN_naaa_CHAN)あるいはだびで(@dabide_Ggst)までお願いします。

公式大会を見据えた考察

ここまでこの構築の詰め筋は最強だと豪語していたが、大きな弱点がある。それは受けに回りやすいために急所や技の追加効果の引きの試行回数を相手に稼がせやすいということだ。実際、私はGC winterで6敗したが、そのうち2つは急所が絡んだ負けとなっている。他にも、勝ち試合でもナットレイが技の追加効果で焼けたり凍ったりしてさらに手数を踏まないといけない状況が存在した。何を言いたいかというと、この構築は公式大会向きではないということである。公式大会は無限に対戦回数こなせるランクバトルとは異なり、最大で45戦しかできない。上位を目指すならいかに勝ちを増やすかではなくいかに負けないかが重要なため、下振れを引きやすい状況を作ってしまうと勝てた試合を落とす可能性が高くなり、それが非常にもったいない。この記事の中で書くのはどうかと思うが、公式大会に持っていく構築は自ら殴れて強力な勝ち筋をもったものの採用を強く推奨する。もちろん、この構築の勝ち筋は強力なのでランクバトルでは十分に活躍できると思う。

最後に

ここしばらく公式大会での結果が振るわなかっただけに最終1桁順位を取れて満足しています。(取り組んでる人は多くありませんでしたが...)

画像7

また、だびでと構築を共に考察し、共有するのは今回で3度目になりますがいずれも完成度が高くなっており、彼には感謝してもしきれません。

あと、下のyoutubeチャンネルでこの構築での対戦の録画をあげていくので興味ある方はぜひご覧ください!
https://www.youtube.com/channel/UC2KtaaJRHdcYsWVxdsBq7kA

ここまで閲覧いただきありがとうございました!
有料部分ではチームのレンタルコードを公開しています。使ってみたい方はどうぞ!

ここから先は

0字 / 1画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?