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【デュエマ】ガイアッシュ採用型アナカラーオービーメイカー【レシピ・解説】

1.前書き、環境雑感

   令和5年1月末、12月の診断発売以降4邪アナハン青魔アビスの4topで環境が固定化されていた所に、アナカラーオービーメイカーという新デッキの研究、開発により新しい風が吹き始めて役2週間ほどでしょうか。

  制限改訂まで大きく変わることは無いのではないかと思われていたTier表に、いきなり新しいアーキタイプが登場したのは若干の驚きと感動を持ってプレイヤーに受け入れられたと思います。特に、上位4つの中で頭ひとつ抜けていると評される4邪に強いというのが強みとしてあるのはすばらしいですね。

  環境に4邪に強く受けの脆いデッキが増えたことで若干ながら赤単系の立ち位置が相対的に向上したり、上位の対策し合いが激化したりと、TCGらしいメタゲームの変遷を感じられて僕は今の環境がとても好きです。CS等になかなか出るチャンスがないので、色々と考えることが尽きない「大会に出るまで」の過程が楽しい時期ってまた違った良さがありますよね。

  さて、環境への風穴となったアナカラーオービーメイカーですが、いくつか前の記事でちらっと触ったように、Tier上位に強く、苦手なデッキをTier上位が駆逐してくれるという今環境ならではのアーキタイプだなぁと感じてます。

  終着点がオービー+追いゲンムなこのデッキですが、オービーメイカーの取り回しの良さとゲンムエンペラーの環境への通りの良さの補完が素晴らしいですね。反面、問題点の多いデッキでもあります。

  • オービーメイカーの性質上リソースをほぼ使い切るターンと相手を倒しに行くターンにラグがあること。

  • リソースの増え方にムラがあること

  • そもそもオービーメイカーというカードの封殺力があまり高く無いこと。

  • ほぼ確実に赤単に勝てないこと

  以上の点でデッキパワー自体を疑問視する見方は根強く、僕もその1人でした。もちろん、環境への通りの良さという点は高く評価すべき点で、そこをどう擦り合わせるか?ということに頭を悩ませた結果できたレシピがこちら。

2.デッキレシピ

「オービーメイカーでもジャオウガが最強?」
「ああ、ジャオウガを信じる俺を信じろ」

  基盤はアナカラーなんだからガイアッシュの力を借りましょうという結論に至りました。更に、オービーメイカーという小型が並びやすいアーキタイプの性質上、サブプランとして相性がめちゃくちゃ良いCRYMAXジャオウガを採用。見た目は半分くらいアナカラージャオウガですね。

  レシピを作った当初はガイアッシュがASMラジオのハズレになることと、連鎖してオービーメイカーの着地を目指すターンのノイズになりかねないことを若干怪しんでいました。しかし、実際使ってみるとかなりの好相性だったため、備忘録も兼ねてこの記事に起こすことにしました。

  もちろん大きなCS等で試せた訳では無いため個人の感想止まりですが、このアーキタイプに同じような違和感を感じている人の助けになれば幸いです。続いてデッキ解説へ。

3.デッキ解説

  大元は既存のアナカラーオービーメイカーと変わりません。青黒緑基盤によるデドダムジルコンといったリソース源の確保と、エールサンナップによる小型連打からのオービーメイカー→ゲンムで蓋の動きはもはや説明するまでもないと思います。今回はガイアッシュを採用したことによる変化点と、評価を上げたカードを主に取り上げたいと思います。

《流星のガイアッシュ・カイザー》

ガイアッシュこそがカイザーだ

  リソース+潤滑油
  軽減対象はオービーメイカーとゲンムエンペラー、主な役割としては、先にこいつを着地させてからオービーとゲンムを同時に並べ、相手の処理難度を上げることです。

  オービーメイカーだけ、ゲンムエンペラーだけならなんとか処理してくる相手も、クリーチャー/タマシードcip封じ+コスト5以外クリーチャー呪文無視を超えるのは相当至難です。今のテンプレに近い形だと、どうしてもオービーメイカー着地の次のターンにゲンムエンペラー着地となり、その1ターンでオービーメイカーを処理され、減ってしまったリソースでは再展開ができないケースがよく見られました。

  その問題に対して、相手のデッキによって早期にオービーメイカーを着地される従来のプランを取るのか、ワンテンポこいつで置いてリソース溜めてから一気に圧を掛けに行くのかを選択出来るのは多くのデッキが存在する現環境に適しています。先手を取って4tに着地出来ればギリギリ赤単系への牽制としてキルターンを遅らせることが出来るのも高評価

  相手の踏み倒しに対応して出てくるタイミングは、今のオリジナル環境だと若干少ないですね。B我や邪王門は踏み倒しが通ったらそのターンに負けているでしょうし、有象やラジオ、サイクロペディアあたりが役割になるくらいです。


《極楽鳥》

ダイレクトアタックはいける

   枯渇しがちなマナ色補助要因
  ガイアッシュ採用により更に使用感の良くなった1枚。元々2tに設置してデドダムの足りない色を補ったり、3tラジオに貢献したりと2tブースト的な役割としてはかなり高水準でした。

  更にそこにガイアッシュが入ったことで、2t極楽鳥設置→3tデドダム/ラジオの強い動き→4tガイアッシュでリソース伸ばす→5tオービーメイカー+ゲンムエンペラーに自然に繋がりやすくなったのが、デッキの対応力向上にかなり貢献しています。

《CRYMAX  ジャオウガ》

鬼の歴史のモルトNEXT/負けないボルバルザーク

  最強のサブフィニッシャー
  オービーメイカーというアーキタイプの明確な弱点として、オービーメイカー単体のキル性能の低さが挙げられます。4点が通らないとキルを組めないことや相手ターンに効果が適用されないことで、どうしてもトリガーに怯える部分がありました。それらを補うためにゲンムエンペラーを併用しているわけですが、あとひとつ大きな問題があります。

  オリジナルでもアドバンスでも、このアーキタイプを使ったことのある方なら痛感したことがある点だと思いますが、SAがデッキ内に存在しないため、大型を並べた次の相手ターンに普通に軽く小突かれて負けることが多々あります。

  それを解消できるこの基盤のフィニッシャーといったら最も強力で最も手軽なこれ。小型を多く並べられるという部分はアナカラージャオウガもアナカラーオービーメイカーも同じです。

  赤単などの対アグロ系に対して全力で序盤マナブーストして、こいつをギリギリで間に合わせて殴り掛るなどのサブプランで、ガイアッシュと合わせてなんとか不利を捲りましょう。0-10対面が1-9にでもなったら儲けもんです。さすがにそこまで寄りはしないと思いますが。

次はちょっと採用したかったカードについて

4.採用候補のカード達

《希望のジョー星》


青魔が白魔に……

  サンナップとオービーが機能停止してしまうので採用を見送った1枚。とはいえ3tに設置出来たらこちらの欠損を補って余りある障害になるなぁと実感しました。赤単系へ厚く見るなら取ってもいいと思います。

《終末の監視者  ジ・ウォッチ》

出りゃ強いよ。そりゃぁ

  ガイアッシュ採用により取りたかった1枚。環境への通りの良さは随一クラスだし、こいつを主軸にしたアナカラーのデッキが生まれてるくらいなので強さは保証済みと言ってもいいでしょう。ナスオがギリ自由枠なのでお好みで。

5.おわりに

というわけで今週は最近使ってるアナカラーオービーメイカーのレシピ記事でした。また近いうちにお会いしましょう。では

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