2023/4/20 4回生ゼミCA「Chat GPTを用い、いかにして能力拡張をこなすか」

Chat GPTの文章作成機能を用い、いかにして個人の能力を拡張してゆくか、について議論する。
昨年末、米企業OPEN AIによって公開されたChat GPTはその応答力や文章作成能力の高さから瞬く間に世界を席巻した。これに対しGoogleはコードレッド(緊急事態)を発動し、自社製AIの開発を急ぐなど、幅広く影響がみられた。
そして同時に、この対話型AIの登場は教育機関にも影響をもたらしている。
東京大学や上智大学をはじめ、はやくも複数の大学がレポートや論文作成におけるChat GPTの使用を不正行為とみなすとし注意喚起を行った。立命館大学においては生命科学部・薬学部にて英語教育の場へ試験的に導入すると発表したが、Chat GPTの取り扱いについてのルールは未だ発表されていない。
 
今回はChat GPTの取り扱いを通じて、今後どのように自らの能力を拡張してゆくべきかについて議論する。
 
なお今回はChat GPT使用の是非は問わないものとし、これをすべて是としたうえで話し合いを進めてゆきたい。
 
【これをいかにして自分の最低レベルまでもってゆくか?】
 
https://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/230410a#i-5
AIで80点の漫画が作れるからこそ、「100点」を見極める人間の価値が高くなる!?──『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』編集者・佐渡島庸平に訊く「エンタメ業界・うまい飯といい話」第1回 2023年4月10日

はじめに、参考としてchat GPTで作成したエントリーシートの草稿を紹介する。
 
項目
・あなたの人生で、チームで取り組み、成果を上げた経験について教えてください。
 
質問:
とある人物像を想像してください。
彼は大学四年生で、サッカー部に所属しています。
就職活動のエントリーシート執筆に際して、彼がサッカー部でチームとして取り組み、成果を上げた経験を創作してください。
 
chatGPTの解答:
彼はサッカー部に所属していたことで、多くの機会を得てチームで取り組み、成果を上げた経験があります。
例えば、彼は大会に出場するためにチームメイトと共に厳しい練習を行い、その成果として大会で優勝を果たしました。また、チームの中心選手としてリーダーシップを発揮し、試合の流れを変える重要なプレーを多数決めました。
さらに、彼はチームメイトとの信頼関係を築き、練習や試合において相手を尊重することを心がけ、その結果としてチーム全体のモチベーションを高めました。また、自身の技術や戦術の向上にも努め、チームの強化に貢献しました。
これらの経験によって、彼はチームワークやリーダーシップ、課題解決能力などのスキルを磨き、将来の職場においても貢献できることを証明しています。彼はこれらの経験を活かし、職場でのチームプレイやリーダーシップ、問題解決能力の向上に取り組むことができるでしょう。
 
・その取り組みを行うことになった背景や目的を教えてください
 
質問: 
彼がサッカー部において、大会に出場するためにチームを強化した動機や背景について考えてください。
 
chatGPTの解答:
 彼がサッカー部で大会に出場するためにチームを強化する動機や背景には、以下のようなものが考えられます。
まず、彼はチームメイトとともに大会に出場することを目標に掲げた可能性があります。そのため、目標達成のためにチームを強化することが必要であると考え、自身も積極的に取り組んでいったのかもしれません。
また、彼がサッカー部でプレーする中で、自分自身のスキルアップや成長のためにも、チームを強化する必要性を感じた可能性もあります。自分が強くなればチーム全体が強くなり、大会での勝利につながると考えたのかもしれません。
さらに、彼が大会に出場することで、学校の名前を背負って戦うことに誇りを感じた可能性もあります。そのため、チームを強化して大会での勝利を目指すことで、自分たちの学校の名声を高めたいという意識があったのかもしれません。
以上のような動機や背景が彼がチームを強化するために取り組んだ理由の一部かもしれません。
 
質問:
金融業界の志望動機を教えてください
 
chatGPTの解答:
金融業界には多くの魅力がありますが、その中でも私が金融業界に興味を持つ理由は以下の通りです。
まず、金融業界は社会にとって非常に重要な役割を果たしています。金融業界は資金の配分や投資、融資などを通じて、企業や個人の成長や発展に貢献しています。また、金融業界は国や地域の経済発展にも大きく寄与しており、その役割はますます重要性を増しています。
さらに、金融業界は常に変化しているため、その業界で働くことは常に新しいことを学ぶことができるという点が魅力的です。金融業界は技術の進歩や国際的な動向に合わせて、常に最新の知識やスキルが求められます。そのため、金融業界で働くことは、常に成長し続けることができるという点が魅力的です。
さらに、金融業界は高い報酬が期待できるという点も魅力的です。金融業界で働くことは高い専門性が求められるため、その分野での知識や経験を積むことができると、高い報酬が期待できます。
以上の理由から、私は金融業界で働くことに興味があります。金融業界でのキャリアを追求することで、社会に貢献し、自己実現を果たし、さらなる成長を遂げることができると考えています。

質問:
それは他の業界においても言えることでは?
 
chatGPTの解答:
はい、金融業界での志望動機は他の業界においても同様に言えることがあります。例えば、企業の成長や発展に貢献し、社会に貢献することは、様々な業界に共通する価値観です。また、技術の進歩や国際的な動向に合わせて常に学び続けることや、高い専門性が求められることは、多くの業界においても共通する特徴です。そして、高い報酬が期待できることも、多くの業界で求められる点です。
ただし、金融業界には独自の魅力があります。例えば、金融業界は特にグローバルな視野や数理的な分析力が必要とされることが多く、高度な知識やスキルが求められるため、専門性を高めるための機会が多くあります。また、金融業界は国際的な取引が多く、様々な国や文化との接点があるため、国際的な視野を広げることができる点も魅力的です。
つまり、金融業界での志望動機は、他の業界においても同様に言える部分がある一方で、金融業界独自の魅力があるということが言えます。個人のキャリア目標や志向に応じて、それぞれの業界での魅力を考慮し、最適なキャリアパスを選ぶことが大切です。
 
これらはあくまで一例であるが、少なくともエントリーシート上での応対の最低条件は満たしているし、これを用いればエントリーシート執筆や面接の想定問答への準備などといった諸々の手間を大いに省くことができるだろう。

★このツールを用いることによって得られるメリットと問題点は何か、それを踏まえてこれを「自分の最低レベル」にまで持ってくるにはどうすればよいだろうか?これを道具として使いこなすにはどうすればよいか?

議事内容
事務的な定型文、エントリーシートなどといったテンプレートがある程度決まっている文章の作成については大いに発揮されそう
 
質問者の国語力が問われるのでは
 
このままでは使えない
 
「わかりません」と言わない。リテラシーが問われる
 
計算問題の精度は高くないように感じた
 
【議事内容】
自分の最低レベル→これを使った上で自分らしさの付与の仕方、トランスヒューマニズム
そもそもの自分のレベルはバラバラ→それは相対的。
これを活用して、自分がどう生きていくかなどの議論の方向性はどうか。
 
例に上がっているESなどをみて、自分で判断できる能力を持つことが重要。
このチャットGPTに打ち込むために、自分を捉えていて、その応答に対して客観性を担保できるようにならないといけない。
 
機械を使う人の能力が問われている。
 
飲み込まれないようにしていくことが重要。例えば、子供がこれを使っていくと、判断力が乏しいため乗っ取られるのではないか。
〈大学1回生と4回生においても、学問の意義を理解した上で使い方の認識が異なる〉
→調べ方が甘いから、結果として出てくるものもたかがしれている
 
AIが当たり前になっていく社会自体は問題
→あたえられた情報が全て当たり前という認識の人たちが増えていく
 
大学においては正解ではなく、その先の思考が深まらない
 
手元にある選択肢を増やすきっかけになるのではないか。整合性には弱い?
→逆に狭めないか 
 
AIにはできないことを人間がいかにできるのか(EQがこれからの社会では重視されていく)
 
人間が機械に従う世の中になってきているから、機械に支配されると捉えるか、利活用していると捉えるか
 
人間らしさという概念が代わりつつある?
 
0→1は、今の社会ではまだ残っている。
それを人間の力だけで1→10ではなく、道具を使って1→100にするか
 
【先生のコメント】
 chatGPTを使って、エントリーシート作ってたら見たら落とすなと思う。
必要な項目を上手く使えばchatGPTは使える。一番危惧するのは、日本の大学がものすごくネガティブに遅れるものになる原因になるのではないかと考える。大学のレベルがchatGPTが答えられるような知識を問う質問しか作ってないそれが悪い。
イギリスとかは知識を問う質問をしない。イギリスでは、剽窃は厳しく見られる。大学を含め日本はもっと危惧しているレベルが低い。心配しているレベルが低い。
私たちは、次元をあげて使って欲しい。
学校が禁止しているのはプロダクトに対して禁止している。プロダクトの質が上がるのであれば問題はないと考える。
プロダクトに気をつけなさい。小中高は考えるものが大事。
ある意味、大学側は教員や学生を侮辱していると捉えられる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?