CAGEの個人的な攻略推奨順について考えてみる(途中からネタバレ有)

私はCAGEが好きである。そして、出来得る限りではあるがひどい目に遭うことを愉しめる性質のオタクにこのゲームを知ってほしいと思っている。

ロットアップ前、駿河屋で中古単品のOPENが200円程度、CLOSEが500円程度で販売されていたことを知った私は在庫を買い漁り(※金持ちのボンボンだから頭がおかしいとかではないです)
一時期希望するTwitterのフォロワーに無料でプレゼントしまくった事がある。そう、これは崇拝に近い愛なのだよ紺野くん!
その際に攻略ルートメモを同封してプレゼントしたのだが、少しでもCAGEを布教したい私を悩ませることがあった。そう、タイトルになっている攻略順についてのことだ。

正直、全ルートをプレイしてもらえるのであれば実際にプレイしてみて一番気になったヤバ男から好きに攻略してもらうのが一番良いとは思う。
しかし、好きなキャラを攻略して後はソフトを積んでしまう、というタイプも世の中にはいる。
遊び方はもちろん個人の自由なのだが、しかしCAGEに関してはその遊び方は非常~~~~~~~~にもったいないと個人的に思う。
何故ならば、CAGEはルートによって攻略対象のバックグラウンドが変わるという面白システムを採用しているからだ。
(これのせいでキャラの背景に一貫性がなくて戸惑う、と言う方も居るとは思うが、個人的にはこの点があまり他のBLゲーでは見掛けない面白システムだったので気に入った)
そしてこの面白システムをルートに採用しているキャラクターと、採用していないキャラクターがいる。
採用しているのはOPENで言えば新田と矢ヶ崎、CLOSEでいけば斎木様とKOルートだ。私は

【OPEN】
新田or矢ヶ崎→九条→吉本→新田or矢ヶ崎
【CLOSE】
斎木→牧、大衡、来栖で好きな順→石松

あるいはだいぶ変化球であるが
矢ヶ崎→→九条→吉本→新田→斎木→来栖&大衡→石松

での攻略を個人的に推奨したい、という記事をここに書きたいと思う。


ーー以下、激しくネタバレを含む為未プレイ者の閲覧は非推奨ーー


最初の新田と矢ヶ崎については、前述した通り
『ルートによってキャラクターのバックグラウンドが変わる』
という特殊なシステムに慣れるためのジャブとしての先鋒採用だ。
(ジャブとは書いたが、LOVE STORYをOPENの一番最後に持って来てボコボコにされた身としては最初からこれで一部の人間のタマを獲るつもりの心づもりでいる)
この記事を読んでいる檻の民も「どの嘘?」と「フミくん」にはPC画面の前で唖然とした記憶があるに違いない。
まずはこの二人の内のどちらかのストーリーを体験し、背景変化システムの洗礼を受けると同時に今後の攻略対象たちに対して常に疑心暗鬼になってもらいたいと思う。

そして次鋒、九条さん。
ここで「吉本と九条さんのどちらでもいいよ~」ではなく敢えて九条さんをピンポイントで次鋒に選出したのは、吉本ルートの途中で九条さんの本性が少しと言うか結構な量、ダダ漏れかけているからである。
他キャラルートでの九条さんは割とその変態性を隠しきれておらず、言葉の端々に紺野くん大好き変態オーラが滲み出てしまっているのだ。よって、他ルートでも紺野くんへの愛を押し止められない九条さんが色々と露出してしまう前になるべく早めに回収を試みたい。
そして「紺野くんが大好きな変態」というイメージを刷り込まれる前にスーパーハサミショータイムを見て「この人はヤバい人間かもしれない、何をしでかすかわからない男に好かれてしまったかもしれない」という恐怖を覚えてほしいが為に、この位置で選出した。
よって自動的に吉本はOPEN三番目の位置となり、最後は残った嘘つきorフミくんの暴力を浴び情緒をめちゃくちゃにされ、そうしてOPENを終えてほしいと思う。
尚、私の初プレイ時も最後に回収したのが『LOVE STORY』だった為にしばらく「……矢ヶ崎文博………、……矢ヶ崎文博…………」と魘されるハメになったことを報告しておく。

続いて、CLOSE編。
CLOSEに関しては公式から『斎木か石松をはじめに』という推奨順が出ているが、私はここでは斎木旬くん様11歳を最初に推したい。
石松ルートを先にプレイし子猫ちゃんな斎木LエンドをCLOSEの最後に持ってきた場合、それはそれは幸福な読後感が得られ、甘酸っぱい檻の閉め方になると思う。
しかし斎木ルートは始めにプレイすることで
「何故このようなゲームが開催されているのか」「何故賞金は五千万円という金額なのか」
など、OPENでは完全に放置されていた物語の背景が判明する為プレイヤーがスッキリ出来るのだ。
更にこれは別の方の感想で綴られていたことだが、DルートでOPENの攻略対象を殺害することでOPENへの決別が出来る意味合いもある。
更に言うと石松ルートを最後にすることで、これまでどのルートでも気持ちの拠り所であり日常と平和の象徴でもあり、我々プレイヤーにとっても癒しであった紺野家への想いを最大限に高めてから突撃し、あの無慈悲な展開を浴びせ掛けられてほしい……。
……………………………………………どうして……つらいよ………………どうしてあんな優しい家族を奪われなきゃ…………………………………………………………こんなことって…………………………………………………………………………………ねえどうしてなの?石松……………………………………………………………………………………………………………

さて、こうしてCLOSE側の先鋒と主将が決まったわけだが、残りの牧ルート、大衡&来栖ルートは間に好きな順序で挟めて構わないだろう。
大衡と来栖は他ルートよりもだいぶ軽い気持ちで楽しめるため、まとめてプレイをする他に分割して間に箸休め的な癒しポイントとして適度に設置するのも良いかもしれない。

そしてラスト。通常プレイでは斎木様と石松の間に挟めたい男だが、上で
矢ヶ崎→→九条→吉本→新田→斎木→来栖&大衡→石松の
変化球プレイとして挙げた、牧敦義についてである。

個人的にはもちろんOPEN→CLOSEの順にプレイするのが一番良いと思うが、CLOSEは文章力もスチルの画力も導入の面白さもOPENより明らかに上がっている。
個人的に警察殺害の下りは惹き込まれる狂気的な文章に加え、OPENでは使われていなかった美しい処刑ボーカルソング挿入の演出もあり、CLOSEの序盤随一の見どころと言って間違いないだろう。
牧さんルートは斎木、石松ルートと違いOPEN勢や家族にほとんど関わりがないため、これ単品でCLOSEの雰囲気を楽しむことが出来るルートなのだ。
ただし、矢ヶ崎さんが多少関わってくるため最初に選ぶのは出来れば新田ではなく矢ヶ崎さんを指名したい。
そうして「CLOSEは色々と演出も進化してるんだよ~、面白いんだよ~」と牧さんルートで餌をぶら下げておき、そうすることでCLOSEまでプレイしてもらえるのではないか……というような目論見があり、このような案を捻出してみた。
これらはすべて私の脳内思考実験によるものなので、実際にこの変化球プレイに効果があるかどうかは試していないので責任は持てません。すみません。

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