もしかしたら人生変わる曲「我が心のピンボール」


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「我が心のピンボール」


日本の誇り、大滝詠一さんが
1981年繰り出したアルバム、
「A LONG VACATION」

そのサウンドの唯一無二さは
40年経った今も色褪せない作品で、
現在の高校2年の僕でさえ虜にしてしまった
神作。

代表曲「君は天然色」も気になりますが、
それはまたにして、アルバム中盤のこの曲を今回は取り上げていきたい。どうぞ最後までお付き合いくだされ。

このアルバムではアコギだけでなく、
珍しく歪んだギターが中心にいる。
ボーカルがエコーをかけられすぎて返しがめっちゃ聴こえる。ギターこそ歪んでるけど、全体的にリバーブがかかっててちゃんと「A LONG VACATION」の一員だ。

間奏のあーーーっていうコーラスめっちゃ好きなんだ。あとパーカッションの「シャランッ」とか
「シャンッ」みたいな部分。
こういうちょこちょこと入ってるギミックでだいぶ曲って変わると思うし、退屈することなく聴くことができる。
滝ちゃんマジパねぇ(馴れ馴れしい)。

この曲の背景としては
かつて大阪にあったレコード屋「フォーエバーレコード」の店長かつ雑誌、「Forever」の発行者、宮下静雄。
彼が当時亡くなってしまい、交流の深かった大滝さんが追悼として作った曲。
宮下さんが好きだったデルシャノンというミュージシャンの楽曲をいくつかオマージュとして仕込んでるらしい。

歌詞も追悼のようなそれっぽい感じがあるが、
作詞した松本隆さんは大滝さんにその旨を伝えて書いてもらったんだろうか。いずれにせよ、すごくいい歌詞だなって思う。
時々出てくる「Tilt」とは、なんだろう。
英語としては「傾ける」とか「傾き」とかそういう感じらしい、
恋の傾き??真意はわからない。


個人的には大滝詠一さん自身が亡くなってしまい、ちょっと一種の鎮魂歌のように感じてしまう。本来なら宮下さんへの追悼曲だが、
大滝さんを追悼する形で聴いちゃう時がある。
それはもちろん本人の趣旨とは違うかもだけれどもそんな聴き方もあって良いのではなかろうか。
心がカタカタ泣いてるよ...

もうすぐすれば亡くなられてから8年になる。
死してなお輝き続ける、
なんならこんな僕のような世代にさえ突き刺さり、宝物にしてしまった。
きっと大滝さんも微笑んでいることだろう。
(と思いたい)

しかしこのアルバム聴けば聴くほど謎が出てくるし、奥が深い。
レコーディング現場とか作曲現場を見られないものか。

もし俺が死んだら大滝さん本人に
「あそこってどうやったんですか!?」とか、
「この部分はこれがモチーフですか!?」
とか聞いてみたいものだ。



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以上になります、ここまで読んでくださり
ありがとうございました。

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