「遊」

赤く燃える夕日、影絵の街並み。朱に染まり明るくはしゃぐ。
観覧車から眺める街並みを貴女と眺めている初デートもこの遊園地で、その時は僕の前に君は座って隣を視ていた。
今は隣で僕を視ている。
少しの沈黙のあと、夕日に照らされた二人の影は唇を重ねた。

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