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刑事バディ×超能力×ミステリー【『サイ課』二人用探索型マダミスレビュー】


WACCA IKEBUKUROにて!

君は”サイ課”を知っているか

「サイ課」とは、
警視庁刑事部超能力犯罪課、通称「サイ課」
「超能力」を有する人材が所属する課だ

公式引用

本作、『警視庁刑事部超能力犯罪課 サイ課アロー連続殺人事件』(以下、サイ課)はWACCA IKEBUKUROという複合型商業施設でプレイすることができる2人用探索型マーダーミステリーである

本作にはGMもいなければプレイルームも存在しない
否、プレイルームはWACCA IKEBUKURO全体なのである
施設すべてが捜査圏内、時に指示に従い、時に推理をし、施設のどこに謎を解くヒントがあるのか貴方達はバディ同士の刑事として足で捜査しなければならない

導入はこのくらいにして
サイ課の二人よ、捜査開始だ!

※このnoteは、マダミスビギナー俳優である真野壱弥のマダミス体験記であり、『警視庁刑事部超能力犯罪課 サイ課アロー連続殺人事件』及びマーダーミステリーに興味を持った貴方の作品選びの手助けになることを目的に記録する※

作品概要

タイトル:『警視庁刑事部超能力犯罪課 サイ課アロー連続殺人事件』
人数:2人(男2)
GM:レス
時間:90~120分(筆者は150分)
料金:1,500円/1人
ジャンル:サスペンス

『サイ課』はマダミスHOUSE制作の2人用探索型マーダーミステリー
WACCA池袋 4F『Cafe DEAD DROP』で捜査キットを受け取り
(作品のチケット購入はWebから行う、現地に行ってからでも可能だが事前に購入しておくとスムーズ!)
配役を決めたらキットからキャラクターlineを登録
キットとLineからの指示に従って進行する

本作は探索型と冠されている通り、指示の中に「外に出る」や「何階のどこへ向かえ!」などの移動指示も含まれている。
池袋ミステリータウンという企画の中の一本である本作、「ミステリータウン」の名にふさわしく空間を広~く使ったマーダーミステリー作品なのである。

私は’23年9月にプレイしたが、’24年1月までプレイできる本作はいつでも自由に気の合う友人同士でプレイしに行くことができる。


あらすじ

2023年春。 都内で起こっている連続殺人事件。被害者に統一性が無いため連続殺人事件としては報道されていない。ただ、警視庁内では、被害者に残された共通事項から連続殺人事件として捜査されていた。共通事項は被害者のポケットに残されたカードには矢印のようなマークが描かれており、関係者からは殺人者「アロー」と呼ばれていた。すでに3件同様の事件が起きており、連続殺人事件と断定した。
捜査が難航する中「サイ課」に白羽の矢が立つ。超能力を持った二人が、現場に赴き事件解決へと奔走する。

「サイ課」について
警視庁刑事部超能力犯罪課「通称サイ課」。
一般的な捜査だけでは解決できない未解決事件、通称「カイケン」を担当する課。名前が冠する通り「超能力」を有する人材が所属している。
現在、所属しているのは30代男性《サイコメトラー》の風見ヒロ、10代男性《ゴーストスピーカー》の碓氷誠の2名。また事務係として日野麻未(ひのあさみ)が情報管理、庶務として所属している。

あらすじ(公式引用)

「サイコメトラー」風見ヒロ(かざみ ひろ)と「ゴーストスピーカー」碓氷誠(うすい まこと)の超能力刑事バディが未解決連続殺人事件に臨む。
つかみどころのない風見とどこか陰のある碓氷、二人は協力して難事件を解決に導けるのか。

オススメポイント

探索型という体験と気軽さ

本作は所謂通常のマダミスとは違い、「テーブルを囲まない」「ゲームマスターなどキャストの存在がない」「二人でできる」という要素を含んでいる
マーダー(殺人)のミステリー(謎)を取り扱っているためれっきとしたマダミスなのだが【協力施設周遊型謎解き】だと思うと分かりやすいかもしれない
協力し指示に従い施設を巡りながら真相に近づいてくれ!

施設丸ごと捜査圏内

謎を解き明かすという要素の他に、それぞれの秘密を隠したり、物語を体験したり、実際にリアルな現場を調査したりするという、これまでのマーダーミステリーにはない新しい体験を味わえます。

 本作はWacca IKEBUKURO全体がプレイルーム。本作最大の強みはここにある。4階のカフェで受付をし、ストーリーを進めていくと地下から上階から様々なスポットに足を運ぶことになる。実際に刑事となり捜査を進めていく感覚はもちろん、Wacca IKEBUKUROには様々なテナントが入っているため操作の途中でそれに入店することだってできる。制限時間もないため捜査に行き詰まったらコーヒーブレイクをしたっていい、私もコーヒー休憩を途中で設けました。プレイ後にはクレープを食べたっていい。本作は「マダミスを一つ遊びに行こう」ではなく「ミステリーもしながら1日かけて仲のいいあいつと出かけに行こう!」のメンタルでぜひ楽しんでほしい。

まだまだ暑かった9月上旬、コーヒーブレイクを挟んでもヨシ!

注意事項(気を付けてほしいこと)

・モバイルバッテリーとイヤホンの準備を!
→Lineを最後まで使うのが大前提の本作、また途中で映像・音声の資料が配布されることもある(音声は文字情報でも得られるが)。モバイルバッテリーとイヤホンの準備は必須だ!

・序盤の「施設の外に出てください」の指示でWacca IKEBUKUROから離れすぎないように!
→これは私が冒したミス(?)。物語序盤の「施設の外に出てください」という指示で、私は本作を冊子とパートナーさえいればWacca IKEBUKUROでなくても成立する作品だと思ってしまい危うく遠くのドトールコーヒーに向かいかけてしまった。前述したとおり、Wacca IKEBUKUROの中を探索する本作、皆はあまり離れないように…!「あまり離れすぎないで💦」の注意書き、あったら嬉しかった!

・周辺プレイヤーへの配慮を!
→いつでもだれとでも申し込みさえすればプレイできる本作、もちろん今この瞬間にもプレイを始めたバディ刑事がいるはずだ。あなた達のプレイ途中、真後ろについさっきプレイを始めた新人たちがいるかもしれない。思わぬネタバレを踏ませぬように、踏まないように。周辺プレイヤーへの配慮として小声での読み合わせや周辺を確認してからの推理を推奨する

感想

筆者は『ゴーストスピーカー』碓氷誠(うすいまこと)
でプレイ!(画面左)

 僕は今作150分でクリアしました。途中どこかカフェに寄ろうとしたら日曜日でどこも満員だったり、そのあと入ったカフェでのコーヒーブレイクやらを含めればまあ妥当かな?制限時間が設けられているわけではないので自由なペースで進められるのは本作の大きな強みですよね。
 また、本作は1500円と安価なのも魅力の一つかと。店舗でマダミスを遊ぶのはハードルが高い…とかまずは気軽に挑戦してみたい…とか、何よりパートナーになるもう一人を誘うのに誘いやすい価格設定かなと思います!
 施設丸ごと楽しめる『サイ課』。1月までやってると油断せず、今すぐチェックしてみてください!

 本作は「池袋ミステリータウン」という町ぐるみでの大企画のうちの1本となっています。ぜひこちらもチェックしてみてください!

あとがき

 成人してから友達同士で遊ぼうとすると高確率で「飲み」になる。次点で「カラオケ」とか精々が「シーシャ」とか「ボウリング」といったところだろうか。それに全く文句はないし、子供のころにできなかったお金の使い方が出来て気分がいいのも事実。でも改めて小学生のころ公園で遊んだり、部屋でDSやったりという日々を思い出すとあれは凄まじく黄金だったし今それを焦ってやってみたからって取り戻せるわけではない。
 大人になってなぜか遊びの選択肢が狭まっちゃったかなあと思うことがある。もちろん前述のものだけじゃなく映画や舞台も観に行くし、スポーツをする日だってあるのだけど、「新しい一手」というのがどうも少なくなって安定択の中からえらんでしまっている感は否めない。

 今回はその「新しい一手」になりうる体験になったんじゃないかな?と思っています。池袋っていう立地的な手軽さも個人的にgoodでした。寄り道したりクレープ片手に気軽に謎解き、ガッツリ最速クリア目指して謎解き、池袋で貴方達だけのバディになってきて下さい!

またの~。

参考サイト

警視庁刑事部超能力犯罪課 サイ課アロー連続殺人事件

池袋ミステリータウン

WACCA IKEBUKURO


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