私の色気が出来上がるまで。

「色気がある女性になりたい」
って、昔からよく思ってた。
彼氏もずっといなかったし、
「かわいい」「子供っぽい」っていわれることが多かったし
気になってる男性にも「友達とか妹みたいにみえる」ってよくいわれてた。
だから色気がある大人っぽい女性に憧れてた。

色気ってなに？って思って調べたとき
色気は、「相手が勝手に感じるもの」って出てきた。
私ががんばって相手に色気を感じさせよう！って動いても
相手がそれを感じないときもあるし
自分が意識してないところで相手が勝手に私に対して色気を感じるときもある。
ほんとに相手次第なんや～って思った。
それを知ったとき
なんか相手次第なんやったらそんながんばらなくてもいいかって力がぬけた。
自分の魅力がでるように色気がでるように自分のペースで動いたあとは
色気を感じるかは相手に任せよう
って思った。（笑）

私は自己肯定感が低かったから
まずはお風呂のときとか洗面所にいるときとか鏡をみたときに
「美月はほんとに魅力的やなあ～♡」
「美月はほんとに色っぽいなあ～♡」
「美月はほんとに綺麗やなあ～♡愛されるのわかるわ～♡」
って思ってなくても口にだしてなんか口癖になるまでゆってた。笑
１カ月くらいたったら口癖になって
２～３カ月くらいたったら
「ほんまに魅力的で色っぽいかもしらん」って思い始めてきた。
半年後くらいには
自分のセルフイメージが、
「かわいい女の子」１００％
から、
「かわいい女の子」８０％「魅力的で色っぽい女性」２０％
くらいになってきた気がする。
あと、いつぐらいからか決めてたことがあって。
綺麗ですねとか色っぽいですねとか褒められたときは
そんなことないですよって返すんじゃなくて
「ありがとうございます」って照れながらでも笑顔で言うようにした。
なにかの記事で
「相手から褒められたとき謙遜するのは、相手から出てきた感情や言葉を否定すること。それは失礼じゃない？」ってゆうことばを読んで
確かにそうやなって思った。実際に本心じゃないかもしれないけど、一旦相手の言葉を全部受け入れてありがとうって言おうって思った。
ありがとうっていうようになったらさらに自己肯定感があがった。

その次は見た目を変えた。
服装とかメイクも似合うのわからんかったから骨格診断とかブルべイエベとかの診断をうけた。結果は骨格ストレートでブルべ冬やった。
骨格ストレートはピシッとしたスーツみたいな服装が似合うみたいで
ずっとふわふわした体形がみえにくい服を着てたから
今まで着てた服全部合わないことが発覚したときは驚愕した。
あと似合う色もいままでメイクとか服で身に着けてきた色とは真反対のハッキリした色で、これが似合うことに驚愕した。
でも、ピシッとした服と、ハッキリした色を身に着けるようになって自分の目の色がキラキラするのがわかった。似合ってるから。
さらに「美月は色っぽいなあ～♡」っていうようになったし、そのころは他人からもちょっとだけ「美月綺麗やな」「色気でてきた？」っていわれるようになってきた。

あと、同時期くらいにＳＭバーに通い始めてた。
そこには綺麗で色っぽい女性が多くて、褒め上手なひとが多かった。
ランジェリーを着て緊縛してもらうときとか
「美月綺麗やなあ～その服似合うなあ～」
って言ってもらえた。
プレイ中に恥ずかしい格好になってたり人に見せられへん表情になっててもありのままの自分の姿を見てくれて「綺麗や」「その表情いいよ」っていってもらえた。
自分の恥ずかしい部分をさらけだしても綺麗だっていわれること
オシャレしたらみんな気づいてくれて褒めてくれること
プレイが終わったらプレイ相手もプレイを見てた人たちからも色っぽかったって言ってもらえること
それが自己肯定感につながった。

ＳＭバーに通い始めて半年くらいにＳＭショーに出た。
私のことを可愛がってくれる女性のスタッフさんと和装して緊縛ショーをした。
初めて大勢の前で自分の感じてる姿とか苦しんでる姿を見られて
音楽と自分たちが考えたストーリーを演じる自己表現をみられて
なにかの殻が破れた気がした。
その頃くらいから、初対面の人からもよく「色っぽいですね」っていわれるようになった気がする。凄く嬉しかった。

色っぽい女性を待ち受けにしたり
動作や言葉をゆっくり丁寧にしてみたり
ゆっくり話を聞いてみたり。
自分が綺麗、魅力的、色っぽいっていわれてるところをイメトレしたり。
なんかいろいろした。
でも最初に書いたように
最後は相手の気持ち次第よな～
って思ってた。笑
今でも私に対して「子供っぽい」「色気を磨きなさい」しかいわないひともいる。
それはそれでいいなって思う。
そのひとの前では私は可愛い女の子としていたいんやなって思うし
相手も私のことをそういうフィルターをかけてみてる。
子供っぽくふるまえる関係性も心地いい。
力が抜けるから。

この数年で私は
可愛い女の子と、色っぽい女性を状況に合わせて出せるようになった。
凄いなあ。愛おしい。