1/30 あとメリトクラシー

今日は8時に目が覚めました!いつもよりやや遅めの目覚めですが世の中との歩調が合っている気がして安心しますね。

お昼くらいから頑張ってメリトクラシーの記事を読みました。

メリトクラシーは現代社会の構造の最も強固な基盤で、資本主義よりもはるかに支配的なようです。とはいえやはり問題は山積みで、「行き過ぎたIQ至上主義」や「格差すら許容する冷淡さ」についてはため息が出ます。

同時に、イデオロギー論争にありがちな「インテリの世界観からの提言」がことメリトクラシー論においては少し厄介に感じます。
メリトクラシー修正論の具体的な政策は、奨学金制度を筆頭に「貧困層の隠れたアインシュタイン」しか相手にしていないものが多いように思います。

私の所属していたインターナショナルの高校はまさしくこうしたメリトクラシー修正論をベースに奨学金制度を充実させていたのですが、それに伴って今度は「隠れたアインシュタイン」にのみ門出が開かれるようなところでした。

もちろん教育は万人のもので、ましてや経済状況ゆえに教育を諦める子供が出てきてしまうことは嘆かわしいことです。しかしこれでは"貧困"の定義が経済的なものから教養的な尺度に推移しただけで、事実個人の人生の立て直しを考えたときに真っ先に必要なことは「手元にお金があること」と同時に「生きるのに十分な賢さ」で、申請主義的な社会においてはなおさらだと思います。

Twitterで仲良くしてくださっている方達の影響で最近MMTに触れてみているのですが、そこで提言されるジョブギャランティーのような福祉拡大ももちろん効果はあると思います。でもそれはあくまで経済的支援の側面が強く、社会で持続的に生きていく上で必要な”賢さ”の支援までは包括できないのですよね。。。

サンデルやTwitter世論が親世代の影響を強調するのって経済的な側面での恩恵だけでなく、文化資本やそもそもの知能といった"賢さの側面"を指摘しているので、建設的だと思いました。

(隠れた)アインシュタインでなくとも充足感を感じて生きていける社会であって欲しいものです。それを叶えるのは他人への理解を増していくことしかないのかもだけど。



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