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Medical Artに参加してきたお話。

【9月15日(日)】
 今回は、Medical Artというイベントに登壇させてもらったので、そのお話でブログ書きます。

 昨年も「N-festa」という名前で、TBMさん主催で行われたイベント。

昨年の第1回目ダイジェスト👆 

 今回は、
・山田修平さん
「最高にイケてる高齢者の写真展」

・内田直生
「乙武義足プロジェクトを通して伝えたいこと」

・ベィmagazineメンバー
「医療×旅行雑誌の可能性」

・竹内さん、渡邊さん
「脳卒中はスタートライン」

・J-Workout谷野さん
「~Know No Limit~脊髄損傷のこれまで、そして現在から未来について」

 というテーマで、それぞれ話をすることに。それぞれの先生方のお話で感じる部分があって。共通しているのは、どうやって「How to」よりも、なぜやろうと思ったのか?なぜそう感じたのか?「Why」の部分が気になった。 

 あと、山田くんなんかは、プレゼンテーションの作り方・話し方・身振り手振りなんかもすごく上手くて。引き込まれるような魅力がある。意識してやってるのかな?発表時間の30分間、眼も耳も頭脳もフルで使ってインプットさせてもらってる感覚だった。あと、笑顔が爽やかすぎる。 

 ベイMagazineのメンバーの人たちは、とにかくメンバーの人たち自体がすっごく楽しそうで。いい意味で、大学時代のメンバーで学祭の路面店出すみたいな。そんな温かい雰囲気と、奥にあるビジョンを感じた。「本当楽しそうだな。」というのがシンプルかつ本質的な感想でっす。 

 竹内さん、渡邊さんのセッションでは、もともと竹内さんは「OTOTAKE PROJECT応援プロジェクト第1回」でご一緒したときのことを凄く覚えてて。「歩いている時の、乙武さんの世界観についてどう感じますか?」というような問いをされたのが衝撃的だった。この日のお二人の内容は、クライアントのパーソナライズな部分によってビジョナリーな話だったので、それも普段の現場感に自然と落とし込まれて、響くものがあった。 

 谷野さんのお話は、何だろうな。J-Workoutのことやクライアントのことはもちろん良かったんだけど、「なぜ谷野さんが今の仕事をしているのか」「どういう想い・感情なのか」谷野さん自身に凄く興味が湧いた。社会人4年目の自分としては、「すげーカッコいい先輩に出逢った」というような感覚だ。二次会も、帰りの電車でご一緒させてもらったのも本当に大切な時間だった。

集合写真👆(前日の友人結婚式だったので、スーツで参加) 

 僕も話をさせてもらったが、動画を流して、最後に少しプロジェクトへの想いとディスカッションテーマを出させていただいた。社会についてとか、障害について、多様性とか生き方について。そんなことを語れるようなレベルじゃない。と思いつつも、この機会を引き受けさせてもらったのだから、自分の想いを伝える責任がある。というような二律背反的な感情にはいつも狩られる。「まあ、感じていることを素直に話そう」と。

内容に関しては、関わらせてもらってからの活動の様子を客観的に伝えた。色々なことを日々感じるのだけど、常日頃感じているのは「アスリートだよな、これ」という感情。

トレーニングの負荷量、歩いた後の息切れや汗、取り組む姿勢や目線。そもそも、このプロジェクトってリハビリじゃないんだよね。

障害者=かわいそう、助けなきゃいけない存在。みたいなのって何か違う気がして。もちろん、サポートもするし、手も貸すんだけど。けど、障害関係なく誰にでもサポートはするでしょ。もっとフラットに見ようぜ!って思うわけです。

なんかそういうイメージとか言葉とは違う関わり方を、プロジェクトでもするし、普段の障害者の人とのトレーニングでも持ってる。

「別に障害者が頑張ってること自体が凄いわけじゃなくないか?」って思うのかもしれない。だって、誰だって頑張るし・努力も失敗もするじゃん!って。

 ディスカションテーマは3つ用意してた。
1)「24時間テレビと乙武プロジェクト」
 →先日の超福祉展2019で遠藤さんがテーマにした内容だ。これについて、Medical Art参加者の方の意見も聞いてみたかった 

2)「理学療法士が魔法使いと呼ばれることについて」
 →当日のテーマはこれにした。
これも、現代ビジネスの記事が出てから遠藤さんによく聞かれること。「魔法使いなの?」と半ばイジリ気味に聞かれる。僕は、正直どっちでもいい。それよりももっと結果で示さなきゃいけないし、そんなこと考えて発言したり、立ち振る舞う余裕もない。 

 「クライアントがそう感じたのだ」以上。僕はそう思いつつも、この記事が出た時には、SNSやメッセージで色々な意見をもらった。理学療法士がマッサージ師と呼ばれる、「魔法使いじゃない!動作分析や問診として、評価をして...緻密にやってんだ」そんな声も聞こえてきた。この記事をみた人はどう思うだろうか。 

ここでも「このテーマにしなきゃ良かったかなー。。。」と鬱々と考えていたのだけど、どうだったかな。

3)「なぜ障害者の人が社会の中で不利益を被らなきゃいけないのか」
 →3つ目はこれだ。かなり抽象度が高く、色々なレイヤーで議論ができてしまうのでこれにはしなかった。どちらかというと、僕の仕事の根源にある思いで、social angerだ。 

 「生まれる時のくじ引き・人生のほんの機会で、それを引いただけなのに、不利益なことがあるって、おかしくないか?」「そもそも、不利益と言ってしまっている自分に対しても悔しいし、おー。こういう感じで俺は生まれたか。体の特徴だね!いえーい。くらいで生活できるような社会になってほしい。」 「しなきゃダメだ。」

 これについては、領域が広すぎて、各方面で同じような想いで活動している方々がごまんと居る。今日の参加者や登壇者だって、共感してくれるはずだ。

懇親会での写真👆スタッフさんと登壇者で。

毎度こういったイベントの帰りには、「あー。先輩や◯◯君すごかったな。」「追いつけんのかな。」「自分、全然やな。」というような鬱々した気持ちも持ちつつ、帰路につく。めちゃくちゃ良い意味で。「自分の現状って不足と自己への不満が多くて、上の人たちの凄さとカッコ良さにはたくさん触れる」そんな環境は、すごく必要で。そのギャップと悔しさも大切なんだ。

Medical Artはそういった意味でも、本当に大切で素敵なイベントだった。また参加したい。

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けど、このイベントを通じて、1番良かったのは『障害はマイナスではなくて、"余白"である』と自分も想えて、それを初めて人前で伝えられたこと。HERO Xというメディアで遠藤さんと乙武さんが話していて、自分もようやくそれが腹落ちできた。

余白である。という社会実装のためには、解かなければいけない課題は多々あるのだけど、そこに自分も取り組む覚悟ができたのと、プロジェクトを通じて、"僕が"そう思ったことを皆さんにお伝えできた。 

いろっいろな感情が、ぐちゃぐちゃに込み上げてきて、混ざっていくようなイベントは貴重で。全ての登壇者の人の話、出逢った人たち、自分自身。色々なものから刺激をもらって、言語化できないような(むしろ、したくない)イベントだった。とりあえず楽しかった!!!(まとめる気0) 

お声かけいただいた、吉田さん、唐沢さん。スタッフの皆さん。このようなイベントを開いてくださり、本当にありがとうございました!


いつも応援してくださる皆さんに内田直生は支えられています。本当にありがとうございます。