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NEOKETに出展した感想

NEOKET?

以下引用

オンライン即売会「NEOKET」とは
たくさんのクリエイターとファンが同じ空間に集まって、自分の「好き」や感動を伝え、交流し、新しい出会いが生まれる。そんな即売会の空気を、どんな時でも、世界中の人が訪れることができるバーチャル空間で楽しめたら……。そんな夢の実現を目指して、私たちは「NEOKET」の開催を決定しました。

出展の動機

NEOKETは連携サービスに以下を挙げています。

私は元々BOOTHとVRoid(VRoidHub)に何かしら公開しています。

新たな仕組みに慣れるため、サービス公開当初に1,2個投稿してお終い、という訳ではなく、普段使いレベルで利用しています。また、BOOTHへはVRoidHub連携SDKを用いたアプリの公開もしていため、関連性から出展する条件は十分揃っているのではないかと考えてました。

が、しかし、NEOKETのサークル出展枠は200、そして「交流」を推すコンセプトが悩ましい所でした。私は所謂サークル参加をしたことがありません。コミケは何度か行きましたが、一般参加ですし、どちらかと言うと企業ブースが主でした。ですから即売会における交流というものを知りません。

さらに、所謂同人誌的な作品を主体としていそうな雰囲気を感じたので、200枠ということもあり、サークル参加は躊躇う面もありました。とは言え、リリースから1年以上経つ私のアプリを今になって知って頂く方も居るようなツイートを見かけることもあり、それが後押しとなり、サークル参加を決めました。

準備

新刊的なものは用意するつもりがなかったので、当日に向けて新たに何かを作る気はありませんでした。後になって機能追加などのアップデート作業をしていましたが、NEOKETと利用者の方々からのご要望がきっかけとなり、作業していただけで、当日にアップデートを間に合わせる気はありませんでした。

とは言え、NEOKETのブースに配置する展示物の準備があります。ポスター、ポップ、展示品サムネイル、展示品サンプル、お品書き、これらのデータを投稿する必要がありました。展示品サンプルだけは、今回の展示品は全てGoogleスライドで取説を作成済みだったので、そちらを流用しています。が、後にアスペクト比が不適切(UI上は縦長なのに対してスライドは横長)であることをを後悔しています。なお、フォーマットはPDFや画像でした。

ポスターとポップは難産でした。私はデザインセンスに乏しく、大体の見た目がクソダサになります。とは言え、NEOKETのブースはポスターが目立つ構造になっており、珍しくなんとかしようと試行錯誤しました。

ポスター

私にしては珍しく頑張ったと思います。が、VCIは展示品に含まれていないため、後にこちらも後悔しました。また、ポスターに使ったモデルがアバターとして使えず、「誰お前」になりました。展示品サムネイルやお品書きは、とりあえず雑に形だけ用意して力尽きました。以下はポップの方です。

ポップ

先行体験

一般参加の人はアバターチェックをかねた見学、サークル参加の人はブースの事前確認、などを目的とした先行体験が行われました。

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会場に向かう手前演出となる駅前には、プロフィール欄のコメントを利用したネトゲ感が演出され話題でしたが、その裏で読込が終わらない、アバターが表示されない、動くことが出来ない、等々、当日本番が危ぶまれる事態となりました。

先行体験のクライアントが公開されたのは金曜日だったので、「週明けまでこのままかー、水曜とかに出せば良かったのに……」なんて思っていたら土日の内に色々対応していて、運営さん大変ですね。という感じでした。

ブースの方も展示物が一部表示されていない、表示はされているけど落丁があるなど、こちらはこちらで大変そうでした。私は幸いにも特に問題はありませんでしたが、先に述べたようにアス比の失敗がありました。とは言え、データ自体が反映できていないという最中にアス比で対応依頼は出せませんでした。

VR対応はギリギリまでクライアントが公開されませんでしたが、何とか間に合ったようでした。が、本当にギリギリなんとか間に合った感が溢れる挙動で、私は当日デスクトップ版で過ごすことにしました。

当日本番

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私のブースはこんな感じでした。さっきからカメラ機能で撮影をせずに、画面のスクリーンショットなのは理由があります。カメラ撮影はデータが保存されないタイミングがあるらしく、またデスクトップ版だと操作もし難いので、見たままをパッと取れるスクリーンショットになっています。

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ブースの内側はこんな感じです。VRChatで言われる所謂ロリコライダーが配備されていましたが、SDユニティちゃんにはそれでも高さが足りませんでした。あとは離席中の表示ボタンと完売切替ボタンがありました。

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NEOKETの思い出と言えばコレですね。という皮肉はさておき、実際問題サーバーの弱さは致命的なように思われました。駅とA~Jでエリアが分かれており、そのエリア間移動には読込が伴うのですが、10分だとか1時間だとか、なかなか凄い時間を待つハメになる人が多発したようでした。更に入場にはチケット(無料)を購入する手順を踏む必要があり、そのサーバーもタイムアウトで繋がらないという状況でした。当日だけで数時間のイベントとなると、これは致命的なのではないかと思われます。

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他の方のブースはこんな感じでした。参加者同士で音声会話が可能だったはずなのですが、開催時間が進むにつれて、声の途切れ、片側だけ聞こえない、両方聞こえない、と状況は悪化し、終わり際はほぼ音声会話は不可能になりました。

VR参加の人の同期が粗すぎて動きがガクガクだったり、椅子に座ろうとしてる人が空気椅子でスライドしたり、ポータル付近にダミーアバターが消えずに残ったり、本当に色々大変そうな点が散見されました。余談ですが、FEZとかガンオンって凄いゲームだったんですね。

とは言え、展示品サンプルを読んでる状態をアバターが本を手にしている風に表示したり、1インスタンスである恩恵として誰々さんと遭遇したり、良い面はあったと思います。課題は具体的となったわけですし、たたき台としての存在意義は十二分にあったとも思います。不幸にも不具合が直撃する人も居たとは思いますが、概ね楽しめた人も居たことでしょう。

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閉会式

本番終了後、サークル参加の方で閉会式がありました。音声通話がお亡くなりだったので、Discordで通話となりました。非常に大人数で喧噪感があり、アバターの密集具合もあって、本来演出したかった空間はこういうことなのではなかろうか?などと思ったりしました。

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本番中もスタッフの方が肉入りっぽかったので驚いたのですが、閉会式では制服スタッフの方も固有モデルの方が居るようで驚きました。

まとめ

競合という表現が適切かは微妙ですが、VRChatで開催されるvketが良くも悪くも混沌としているので、pixivが主催ということもあり、期待値は高かったです。アバターショーケースなど見た感想として、やはり導線と展示方式の整備は見やすさという点で重要だなぁ、と思ったものです。

が、感想としては率直に言うと若干物足りない気がしました。不具合等に対しても色々と言いたいことはありますが、そこはちょこちょこ前述したつもりです。それを差し置いても、やはり即売会に重きが置かれている方向性と私は相性が余り良くないような気がしました。

私は作品と作者は別、という意見には賛同しますが、この価値観は前時代的なのではないかとも思います。作品を通して作者と交流する。作者も含めてコンテンツ、だからこそ作者と交流することはコンテンツに深く触れるということになる。既に有名な監督などに対する崇拝具合を見受けるに、特段新しい価値観でもないのかもしれませんが……

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雰囲気が気になった方は参加中に配信をしていたので、以下にアーカイブを用意しました。ノーカットなので飛ばしながら見て頂ければ幸いです。


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