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統合失調症を発症して「あきらめようと思った5つのこと」ー④結婚編ー


統合失調症持ってますが、色々前向きな「なっちゃん」です!


今回は前回に引き続き、私が統合失調症を発症したときに「あきらめようと思った5つのこと」の4つ目の「結婚すること」についてお話ししたいと思います。

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『結婚なんてできるはずがない』


私が統合失調症を発病して半年間の入院後、グループホームで生活をしている時に、親戚や友達の中で結婚した人がいました。


私はそれをとても羨ましく思っていました。


もともと、結婚願望はほとんど無かった私でしたが、病気を患って人生におけるほぼ全てを失い『奈落の底の住人』と化していた私。


何だか「結婚」するということが、とてもキラキラしたものに思えていました。でも、

私には幻聴がある→結婚しても毎日の家事なんて出来っこない

仕事もしてないし、経済的自立もしてない→結婚資金もない

=私はもう一生グループホームから出られない。


デイケアの人や、同じ病気を持っている人の中でも結婚している人の話は、ほとんど聞いたことがありませんでした。

デイケアのベテランの職員さんからも「この病気を持っていたら、結婚なんて絶対しない方がいいよ!」


そんなことを言われていました。


そして、誰より私自身が「結婚はしない方がいいんだ。」と思い込んでいました。なので、デイケアとかで彼氏はいたことはあったけど、自分には「結婚は無理」と思うようにして、毎日それとなく過ごすようにしていました。


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転機


でも、そんな私にも転機が訪れました。

デイケアで悶々とした毎日を過ごしていた私ですが、ダメ元で就職活動してみたらなんと就職が決まったのです。


障がい者枠で大学の事務アルバイトをすることが決まったのです!

就業時間は週5の1日6時間勤務で、学生が休みになる夏休みと冬休みの期間は仕事も無いような、結構軽めな仕事でした。


結局その大学のアルバイトは、8年間続けたのですが、そのアルバイトのお陰で、経済的には少し自立でき、長い休みを使って、現在所属しているソフトバレーボールのクラブチームの練習にも余裕を持って参加出来ました。

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そして

色々擦った揉んだがありまして笑、なんとそのバレーチームで将来の旦那様(以下、現旦那様)となる男性と出会うことができたのです!


付き合った最初に、

「結婚しよ。」

と言われたのですが、嬉しい反面ダメだろうなと思っていました。


でも付き合って2年くらい経った時に私が、

「グループホームを出て猫を飼ってみたい。」

となんとなく現旦那様に話したときに、

「それなら、一緒に住もうか!?」

ということになり、二人は少しずつ本当に一緒に住むという目標に向けて動き出すことになりました。

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両親からの大反対

しかーし!事はすんなり進まず、、。

その時実家暮らしをしていた現旦那様はまだご両親の理解があったのですが、、


私の両親には私が「約9年入所していたグループホームから退所して、現旦那様と一緒に一般のマンションで暮らしたい。」と打ち明けた時、大声で大反対されました。


理由は、


「生活環境が変わって、また病気を悪化させたらどうするの!!!家事もろくに出来ないのに!!」

でした・・・。

思い返してみれば、


私が高校で友達が出来ず家族に悩みを相談した時、私が大学受験で失敗した時、私が精神障がい者手帳を申請したいと言った時、私が・・・


その度に、

「あんたは弱すぎる!!そんなんで生きて行けると思ってるの!?」

と声を荒げて、私に怒鳴り散らした両親でした。


その両親をどう説得したらいいか分からずその時は、現旦那様と一緒に住むのを諦めてしまおうかなとさえ思いました。


でもそんな時、普段はあまり親交のない姉に電話でこんなことを言われました。

「グループホームで自分で料理を作ってそれを写真に撮って父さんと母さんに見せたら?料理出来ることをアピールして、自立出来ることを証明したらいいやん。あと、やりたいことあるなら、親には全部『事後報告』でいいんだよ!」

「それだ!!!!(*゚д゚*)」


その一言で私は、簡単な料理をグループホームで作るようになりました。料理は学生の時一人暮らしをしていたので、美味しいとまではいかないものの少しは作れました。それで、パスタや丼ものなど、自分が食べたいと思うものをクックパッドを見ながら作って写真を撮り、たまに会うと両親に見せました。

すると、両親からは「美味しそうに作ったな」とは言われましたが、結局それだけでは現旦那様と一緒に住むことは許して貰えませんでした。

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強行突破


それで私はもう両親の意見を聞くことを辞めました。「事後報告」という形を取ることにして、強行突破でグループホームを退所することにしたのです。一般のマンションを探して、現旦那様のご家族に手伝って貰って引っ越して新しい生活を始めることになりました。

グループホームを退所したことも、新しい住所も私の両親には伝えずに・・

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結婚出来たのだ!!

現旦那様と暮らし出した当初は、生活費や体調の管理のことで不安になることもありましたが、それはあまり生活に大きな影響を与えるまでにはなりませんでした。(生活保護もこの時抜けました。)


家事も主体的に現旦那様がやってくれ、私が仕事から帰って幻聴で倒れている時などは、とても助かっています。


現旦那様からは、「しんどい時は『僕に家事を任せる』ということをWRAPの道具(WRAPについてはまたお話ししようと思います)にしておいたらいい」とも言われ、本当に彼には感謝しかありません。


そんな私たちは昨年8月にようやく入籍できました。結婚の挨拶をするために旦那様と一緒に私の両親に会いにいった時は、もう両親は私たちのことをとやかく言うことはありませんでした。


長い道のりでしたが、

諦めなかったら結婚することもできました。

ほんとに長かった・・・

そんなわけで、今は夫婦二人で支え合いながら、仲良く生活が出来ています(^O^)


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それでは、また!

次回は、統合失調症を発症して「あきらめようと思った5つのこと」の完結編の、ー⑤家族関係編ー です!





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