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東京

5月はしんどい月だった。就活で東京に1週間いた時が一番しんどかった。

東京。東京。憧れの東京、理想の街。

私が描いていた東京は思っていたよりも灰色で混沌としていて、人間の欲と鬱な部分が混じった場所だった。

東京に住んでる人が心に余裕がなくなる理由がわかる。
小さなストレスに沢山耐えなきゃいけない。
大勢の人を避けて歩かなきゃいけない。
満員電車に耐えなきゃいけない。
誰よりも早く歩かなきゃ生活できない。
落ち着ける場所は駅のトイレとか公園とか。
常に心がざわざわしていて心を落ち着かせる余裕がない。余白がない。


でも、東京はそんな混沌とした日常の中にある小さな幸せ、小さな余白を強く感じられる場所でもある。

誰もいない電車、誰も掴まないつり革。
コンクリートジャングルの中に咲いている紫陽花。
歌舞伎町でゴミ拾いをしている人たち。
下北沢で見つけたおしゃれな喫茶店。
渋谷駅の中で聞く大森靖子の歌。歌詞がより一層耳に入ってくる。
私を守ってくれるのはこの歌しかない、そう思わさせてくれるのが東京。
沖縄では感じられない小さな幸せを東京では強く感じられた。

東京はぐちゃぐちゃで混沌としていた。私が思い描いていた理想の東京は見つからなかった。

でも小さな幸せ、小さな余白を見つけることが得意になった。

東京カオスだなあ




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