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適応障害になるまでとなってからの悲しい記憶


仕事が始まってから少しづつ精神面の状態が悪くなっていった。

入社1か月後、神奈川支社に配属された。
社内の雰囲気は良く、残業も少なく、実家からも彼女の家からも程よく近い一番いい環境だった。
今でも神奈川に配属されて良かったと思っている。

初めての一人暮らしであったが、始めの内は寂しさをあまり感じずに元気に過ごせていた。

しかし、元気に過ごせたのは少しだけだった。
研修が終わり仕事を任されるようになると、第一段階の壁に激突。

人とのコミュニケーションがうまく取れなかった。大工さんとは馬が合わず、他の職人さんとも何を話したらいいのかよくわからなかった。
現場ではすぐトラブルが起きるし、そのトラブルを解決するための段取りをするのはメンタルを少しづつ削られる。

上棟工事のときは現場であまり誰とも話をせず、工事を手伝うこともできないのでただただゴミをずっと拾っていた。
図面を持って、職人さんたちの作業をじろじろ見るのが正解だったと思うけど、じろじろ見ることなんて気まずすぎてできない。

休憩のときもコーヒーをいただくが話の輪には入れず気まずい。
携帯で仕事をするふりとかしてその場をやり過ごしていた。

大工さんとの仲はどんどん悪くなっていき現場に行くことがどんどん辛くなっていった。もうすぐ現場に着くというとき何度引き返そうと思ったことか。現場に行っては何で来たんだと言われ、特に何もできずに時間を過ごし、事務所に帰ってわからなかったことを調べるが大体わからず、先輩方に質問のタイミングをうかがって質問をする。

やさしい先輩方であったが、何度も同じ質問をすることも多く、また同じ質問なんてできないと葛藤しながら、別の調べ事をはじめ時間が過ぎる。

メモを取ってもメモした場所を忘れたり、メモしたと思っても重要なところをメモしてなかったりした。

そしてそんなストレスが少しずつ元カノとの関係も悪化させていった。元カノは顔が広く自分も付いていくと毎回新しい人と出会う。
そして話をすることになるのだが、自分の仕事に誇りを持てていないこと、仕事にストレスを感じていることが、隠しきれずテンションは下がりっぱなし。

元カノは人気者でみんなからすごいすごいを言われていた。
そしてなんでこんな彼と付き合っているのか何度も聞かれたことがある。そして元カノは言葉につまる。

大学生のときはなんで付き合ってるのかなんて聞かれることはほとんどなかった。

卒業してから、元カノと自分の魅力度はぐんぐん差が開いていった。自分のやりたいことをやっていてポジティブで面白くてかわいい元カノとあまりイケメンでもなく自信もなくやりたいこともわからず社交的でもない自分。

仕事が始まってから半年くらいは変わらず会ってはいたからそこまで気にしていなかったが、少しずつ元カノからの連絡は少なくなっていった。そして相手から会いたいという気持ちも感じられなくなっていった。

そして少しずつ直接的な言葉で今の気持ちを言ってもらうようになったが、どんどん状況は悪化していった。

そしていよいよ別れを言われてしまった。正確には距離を置きたいということだった。
いつ言われてもおかしくなかったし、相手にされない感じがあまりにも辛すぎて自分から切り出そうか悩んだときも多かった。

でも好きという気持ちは変わらなかったし、元カノ界隈の人たちはみんな自信に満ち溢れていて、自分の興味持ったことをやって充実した日々を送っているように思える人たちばかりだったから、切り出すことはなかった。

自信を持つこと人から好かれるための要素はそんな人たちを見ていたらなんとなくわかるが、それを実行する自信は全くなかった。

例えば、自分のやりたいと思ったことに集中して取り組むとか、誰かの誕生日会を開くとか、誰かにちょっとしたサプライズをしてあげるとか、面白い話をしてあげるとか、単純に飲み会をするとか。
自分の理想的な暮らしをしている人が目の前にいて同じときをかなり多くの時間過ごしたのにも関わらず、自信に満ち溢れているような陽キャのような大人な感じのする人とのコミュニケーションの取り方は学ぶことができなかった。

あれだけ成長する場をくれていたのに全く成長できなかった。

仕事も始まってからずっと同じ調子だった。

元カノから別れを告げられてから1っか月後くらいに自殺願望がとまらなくなり、仕事はおろか生きることがどうでもよくなった。

そして休職という形で休むことになった。

もう休職し始めてから3か月経つが、まだこころの突っかかりは多い。とてもネガティブな状態が続いている。

付き合っているとき今に集中すると元カノに何度も言われた。

けどそれは難しくてずっとそうなればいいなと思っているけれどこころはそうはならない。

この文章を書いているときも集中したり苦しくなったりの繰り返し。

元カノの未練はまだまだなくなりそうにないし、仕事のやる気も起きそうにない。

ただ今日はこうしてnoteを書けている。どん底のときから比べると自殺願望は小さくなったし良くなっていることがわかる。

仕事を休んでいるし何にも所属していないから誰とも話さない日がほとんどでそのつらさもあるが、仕事は始められないし、友達と頻繁に会えるわけでもないし、1人でお金を使うようなこともできないことがつらい。

楽しいと感じられる瞬間も少しはあるが、ほとんどの時間はやりたいこともなく、ぼーと動画を見て過ごす。

でも目が疲れるからずっとは見ていられない。動画から離れて現実に引き戻されるとそれもつらい。そして視力がどんどん下がっていってるのもとても悲しい。

それでも、楽しいを感じられる瞬間を少しずつ増やして、いつかあれやりたいとかこれやりたいを思い続け、実行し続けられる日がくればいいなと思っている。




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