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口ずさむ歌は世界を変える

「だんご三兄弟」が生活の中にこんなにも入り込んでくる日がまた来るなんて。

1999年に「おかあさんといっしょ」から誕生し、社会現象となった「だんご三兄弟」、同世代の方であれば1度は口ずさんだ事があるのではないだろうか。

2歳の娘が今よく見る番組は、おかあさんといっしょやいないいないばあ、アンパンマンといったところだ。

その中でも、録画してある「おかあさんといっしょ60周年記念ファミリーコンサート」は特にお気に入りで、娘が「おねーさん観たい」と言う時は、これのことを指している。
何度も繰り返し観ているので、歌詞もメロデイーもよく覚えていて、ひとりで口ずさんでいることも多い。

その中に、そう懐かしの「だんご三兄弟」もあり、独特のメロディーや哀愁漂う歌詞に2歳の娘も夢中になったのだ。


「ママ、車に乗ってから、だんご三兄弟歌おう!」

ここ数週間毎日、保育園送迎の車内はエンドレスで私と娘のだんご三兄弟コンサートが繰り広げられている。

ちゃっ、ちゃっ、ちゃっちゃら、ちゃっ、ちゃっ、ちゃっちゃら♪

娘は合いの手の部分を歌ってみたり、タンゴのような振り付けを真似ておどけて見せたり。
毎日なのでちょっと飽きてしまった私が替え歌にすると、喜ぶ日もあれば、ちゃんと歌ってと怒られることもある。


幼いころから私も歌が大好きだった。
実家に帰るとよく今年95歳になる祖母が昔のカセットテープを取り出してくる。そこには、楽しそうに童謡を歌う私の幼い声が残っている。

思い返せば、家族と車でどこかに出かける時は、決まって父と私が歌を歌っていた。「紅葉」の輪唱が大好きで、何度も何度も歌っていた。父の声ときれいなハーモニーが作れると嬉しくてたまらなかった。

5歳から習っていたピアノは、練習も教室もあまり好きではなかったのだが、たまにある歌の練習の時だけは張り切った。
ああ、歌だけの教室だったらすごくいいのに。そう思っていた記憶がある。

それからも、自分ではあまり意識していなかったが、友達から「いつも何か歌ってるよね。」とよく言われていた。

歌う、と言うよりは、口ずさむと言う感じなのだが、自分にとってはそれがすごく自分をリラックスさせてくれたり、なんというか、ご機嫌でいられるのだ。


だから、2歳の娘が楽しそうにまだよくわからない歌詞を一生懸命覚えて歌っている姿を見ていると、とても嬉しくなる。

歌は日常に愛とパワーと喜びを与えてくれる。

気持ちが落ち込んだり、カサついている時も、お気に入りの歌を口ずさめば世界がパッと明るくなるように感じる。

娘と一緒に歌えば、もっともっと明るくなる。

大きな世界は変えられなくても、今ここにいる自分たちの世界は、自分たちで明るくできるのだ。


ちなみに、夫が最近新たに娘に教えていた歌がある。

私がプンプンしていると、夫が「ごめんね、♪」と口ずさむ。
すると娘が続けて、「素直じゃなくて♪」と口ずさむ。

美少女戦士セーラームーンの「ムーンライト伝説」だ。

もう!と怒っていても、これをやられると笑うしかない。なんて秘技!

「月にかわってお仕置きよ!」




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