ルートの続き

ルートの続き

前回、巡り巡って私の自慢の話になった。その続き。

 私の2つ目の自慢は小5で漢検2級を獲得したことだ。私は幼い頃から漢字がなんか好きだった。幼稚園のときに姉の漢字ドリルを見ていた。初めて覚えた漢字は「空」だった。漢検の勉強だけはあまり強制されずに自主的にやっていた気がする。
 やや特殊な勉強方だったと思う。過去問をやっていって分からないものは普通にスルーして分かりそうで分からない、もしくはやったけど忘れたものはすぐ答えをカンニングした。最速でアハ体験をしていた。これの効果は一切分からないがもやもやして次の問題に行かずに済むのでスッキリする。私は悩むのが物凄く嫌いで謎謎もすぐ答えを知りたい。相手からしたら問題の出し甲斐がないやつだろう。
 小学校では私の2級取得はそこまで凄いとはならなかった。何故なら同じ下の名前で同じ左利きのやつが同じタイミングで2級を取ったからだ。霞む。しかもそいつは中高は早稲田の附属の学校へ行くかしこだった。私のステータスの6角形のグラフだと尖ってる部分も頭のいいやつのグラフに重ねるとこれと言って尖っていなかった。(あのグラフ、レーダーチャートって言うんだね)平均が低いから目立っていただけなのだと軽くショックだった。
 そのまま1級まで取ろうかと思ったが1級になるとそもそもの日本語が分からなかったり、カタカナ語を漢字にしたり、ゴリゴリ当て字やろみたい読み方が多すぎて諦めたな。あとテレビで小3で1級取った子がいることを知り、もう遅いやん俺と思い白旗上げた。大学で英米文学科に入ったものの同じ授業で帰国子女を目の当たりにした時にも同じ旗を上げた。

 最後の自慢が1番しょうもなくてもはやほっこりする。私は小学1年のとき授業で誰もが読むあの名作「スイミー」を丸暗記した。授業内で音読を何度もさせられていた。それをしていただけで丸暗記したのだ。これの凄さが最初自分では分からなかったが、先生に覚えたと言って披露したらめちゃくちゃ褒められて嬉しかった。それからはやたらめったらスイミーを披露したがった。親にも友達にも。それが続きすぎて、友達に少し嫌がられた。なんとなく察する事が出来たので無事で済んだが危うく私はスイミーのせいで私がスイミーになりかけていたのだった。
     お後がよろしいようで!!!

 お目汚し失礼いたしました。また明日。
 次回「定説」

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