パスタ

パスタの話

先に言っておくが好きなパスタや作り方のこだわりなどを話すグルメな回ではない。誇ることではないが私の舌は鈍いので大抵のものを美味いで済ませる作り手泣かせの舌だ。
 私は自宅の1階にある工場で働いている。自営業っちゃ自営業だが、蓋を開ければただの脛かじりだ。その話は辛くなるので置いておこう。昼食はセルフのことが多い。セルフと言っても料理するのではなく昨晩の残りだったりレンチンをしたりするだけだ。その中で確実に週1で食べるのがパスタだ。乾麺のパスタをレンチンで茹でれる容器に入れてチンしたものに出来合いのソースをかけて食べている。よく食べる男性が好きと聞くので毎食1.5-2人前茹でる。製品の表示で言うと150g-200gになる。週1,2で食べると乾麺はわりとすぐになくなるのでその都度、母親の買い物のときに買って来てもらう。ある日買ってきた乾麺を見て、腑に落ちないことがあった。
 その日、母親が買ってきた乾麺のパスタの内容量が700g、つまり7人前分だったのだ。お気づきだろうか、「7」。素数である。1と7以外で割り切れない。1.5か2で行く私には丁度よく使いきれない。私はこれはメーカー側の配慮不足ではないかと感じてしまった。
 考えてみてほしい。パスタを食べる人の半数は100gかもしれない、けど物足りない人は150か200g行く、これはおかしな話でないと思う。さらに食べたい人は300g行くかもしれない。どう食べても100gでしかいかない人以外が使うと余るようになっている。350g行けば2回で使い切れるよとしたり顔でのたまう人もいるだろう、しかし350行くやつは400行くだろ。350は結構な量だ。300gなら食べられるけどもう50g増えるのはしんどいかなあ、なんて考える大食漢なんて存在しない、そう言い切れる。そういうやつはわざわざ50g刻まずに300か400にする、絶対に。
 仮にラーメン屋に行ったとしよう。パスタ150gもしくは200g行く人は満腹になりたければラーメン大盛りにするだろう。私も大盛りにしたりしなかったりだ。大盛りでも本当に物足りない人はもう1つラーメン行くかもしれない。これは一緒に行った人がしたら驚くかもしれないが、その驚きは食欲に対してだ。パスタでわざわざ350gにするというのはこのラーメン屋の状況ではラーメン1つと大盛りラーメン1つを頼んでいるのと同じことを意味している、と私は思う。もし連れがこれをしたら心底驚くだろう、今回は食欲にではなくこの行為にだ。ここのラーメン屋ではマシマシや半チャーハン、半ラーメンはないものとする。

 誰もがすっきりする例えは出てこないため、ここまでの話を聞いて共感してもらえない場合は諦めます。何が言いたいかというと
「内容量は偶数のが都合がいいだろ」
ということだけだ。
 
 お目汚し失礼致しました。
 

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