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「挫折と、確信。 」 早稲田での4年間を振り返る。

4月2日。

同期が新社会人となり、希望や愚痴に溢れたストーリーズがちらほら見える。

大学入学から、丸4年。

4年前の今日、早稲田に入った。

いろんな感情を抱いているうちに、あっという間に時間は過ぎた。


「あれだけ頑張ったんだ」

「よくやったよ」

「俺にできることは、最大限やった」


そんな痩せ我慢を、大学生活の隅に置いて去る。




「後悔はない。」




そんなことはねえ。

たくさんの人を傷つけたし、たくさんのチャンスも逃した。


今回は、大学生活で抱いた感情を、そっと書き記して、自分の大学生活を終わらせようと思う。





高校3年の春。

愛知県立千種高等学校。

バスケ部。

自分史上最大の後悔を、この3年間で残すことになる。

この後悔を胸に、これからの人生で同じような過ちを犯さないことを決めた。

進学希望先は早稲田。

2017年3月、早稲田大学教育学部試験会場16号館にて。

国語を大問ごと1つ時忘れていることにラスト3分で気付き、脳内にてサイコロを振り、記号を入れる。

第一志望の商学部、第二志望の社会科学部には落ちるものの、教育学部に合格。思わず千種高校の男子トイレにて喜びの舞を踊る。




2017年、4月。入学。

英語劇サークルと、ミュージカルサークルと、下駄ダンスサークルに入る。

英語劇がメインになるかと思いきや、ネタで入った下駄ダンスサークルになぜかハマり始める。

7月。他サークルは辞め、下駄ダンスサークルにしか行かなくなる。

スタバにて、人生初のバイトを始める。

フラペチーノの作り方が覚えられず、店長の顔が怖いので2週間で辞める。


大学1年の自分は、とにかく自分に酔ってたと思う。

いや常に自分には酔ってはいるが、酔っている自分に自覚すらなかったのかもしれない。


この頃からダンスに夢中になる。


結論からにはなるが、ここからの大学での3年間は、今起業しているのと同じくらいの熱量で物事を考えて、とにかく必死だった。必死になれることだった。



とにかく入学1年目は、自分が好きなように、大学生活を謳歌する。そんな生活。





2018年4月。

2年生になった俺は、挫折を味わうことになる。

圧倒的にコミットしていたダンスという領域で、他のメンバーとの熱量の違いで苦しむ。

9月。

新潟総踊りという、踊りにおける大きなお祭りの担当者として参加する。

この頃は、もう熱量が他の人と違い過ぎて、存在ごと浮いていた。

浮いていたのは、熱量を言い訳にして勝手な行動をとるようになったことも起因していると思う。

大半の人には反感をかっているようだが、一部俺の考えを理解してくれる人がいたらしい。


お祭りというと、少し小さいことのように聞こえてしまうかもしれない。

俺にとっては、このお祭りが自分の生き様を決めたと言っても良いくらいかもしれない。


大学2年生のこの頃から、ある女の子が俺に説教してくれるようになる。


彼女は、俺の考えを一部理解してくれていた。


理解しているからこそ、俺の身勝手な言動のせいで、俺の考えが他の人に理解されないのが、悔しいのだと泣いた。


自分のことを理解なんてできるわけがないし、俺も彼女の一部の側面しか知らない。



ただ、彼女が俺に泣きながら怒ってくれたことは、俺にとっては衝撃的で、言い返したいようで嬉しくて、暗闇の中で手を差し伸べてくれたように感じたんだ。



ただ、このお祭り期間を通じて、俺の言葉は

誰かの胸に刺すことができる。

言葉で誰かの行動を湧き起こし、その人に影響だって与えられることができることを知る。



同じく9月。


「早稲田大学で、さらには日本で、うちを代表的なダンスサークルにする。」


その想いは、なかなかメンバーのマスには届かず、チームの代表選挙で落選する。




2019年4月。

大学3年生。

代表に落ちた俺は、練習長という踊りに関するトップの立場として、この一年は尽力した。

新学期になるタイミングで、毎年ステージとして使えるはずの大隈講堂が大型改修に入り、引退のタイミングで利用できないことを知る。

外部施設でのパフォーマンス系のサークルで大型イベントの開催を12月に企む。


その名も「四谷大作戦」

だせえ。

一旦半年後の開催に向けて、80万円ほどのホールを借りる。

資金集めに奔走し、最終的には黒字化させ、イベントも成功をおさめて引退となる。



もちろん、割愛している楽しいことも、辛いこともたくさんある。

激動の3年間が、入学から過ぎ去った。

ここからは就職活動。

もうあまり刺激的なことはないだろう。



そんなことはなかった。



2020年3月、メガベンチャーで内定をもらった自分は満足して就職活動を終わらせようとしていた。


そこで現れたのが、コロナウイルスだ。


どこかで見た光景。


約10年前の震災が思い出される。


名古屋にて小学校6年生だった自分は、ただテレビで津波が家を流していく映像を見て怖がることしかできなかった。


10年が経ち、自分は小学校6年生の時からどう変わったか。


何も変わってなかった。


ただの傍観者。


自分には関係あるようで、あまり関係がないものなんだろう。


高校、そして大学で味わった、後悔。


自分の生き様は、こんなもん。


あの時の苦味が、口の中に広がる。



「このままでいいのか。」



気付いたら、就職という道は自分の選択肢にはなくなっていた。



お金にならなくてもいい。

まずは、何か行動を起こさねば。



そして生まれたのが、飲食店向けの先払いサービス。

技術力はない。知識もない。

行動と巻き込み。

それだけで、なんとかそのボランティア事業は形となり、世の中に出ることになる。




2020年7月、会社を設立。

資金調達を経て、ワークアウトアプリをリリース。



激動の1年間を経て、2021年4月、今に至る。


起業してからの話は大きく割愛したが、これが俺の大学生活だ。



自分の愛したサークルとは、なかなか両思いになることはなかった。



しかし、この大学生活で感じた、「喜び」と「悔しさ」。



そして、あの時俺に泣きながら怒ってくれた女の子。



あの時の感情は二度と忘れない。



大学生活で、何度も訪れた挫折。



しかし、その挫折の中でも、唯一俺が手にしたものがある。



それは「確信」。



俺は、もしかしたら、大半の人には受け入れられない人種かもしれない。



しかし俺は、誰よりも人の心を突き動かす。



陰の言葉で殴られてもどうだっていい。



あまり面白いことが言えるタイプでもない。

顔がかっこいいわけでもない。

頭が特別切れるわけでもない。



ただ、俺は死ぬその時まで、one of themには成り下がらない。





二村祐介というこの名前で、世界に衝撃を与える。





大学生活で関わってくれた、全ての人に感謝します。



二村祐介

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