隙間



    予定と予定との間に二時間だとかの余裕が出来ることは一週間前から分かっていて、それで今朝もその事を思ってゆっくりカフェなんかに入って本を読もうと鞄に最近購入したシリーズ本をつめたのだけど、全三巻だけれど一冊一冊はそれ程重くないのに何故か二冊しかつめていなくて、カフェで二冊を読み終えた時にびっくりした。あと一冊なんて余裕で鞄に入るし多分だけれどそれを読み終えたら時間はぴったりだったと思う。
    何を思って一冊だけ家に置いてきたのだろう。読み終えられなくても電車では読めただろうに。しかも今日はスマホのバッテリーの調子が悪いらしくぐんぐん電池は減るし、モバイルバッテリーは勿論持ってきていない。何にもすることの無い時間を過ごした。

    全部の予定を終えて、え〜携帯も本もない状態で(あるにはあるけど)電車に二、三十分揺られるの〜?やだ〜。となったのでブックオフに立ち寄る。ほしいなと思っていた本はブックオフにたくさん置かれていたのだけど、こういうのは好きな本屋で買いたいな…とかいうめんどくさいところが出て、それで、初めて見た作家のグルメエッセイみたいなものを買った。
    舞台が京都で、地名なんかが出てくるとあ〜あそこねとなるくらいには身近で、でもお店の名前になるとてんで知らないところで、行ってみたいなぁとなる。私はお酒はビールくらいしか飲めないけれど、色々なお酒が登場したので飲んでみたいような気にもなった。

    家に帰ってスマホの充電をして調べると、買った本の著者はグラフィックデザイナーだった。居酒屋探訪家として知られているらしい。居酒屋探訪家。グラフィックデザイナーと同じくらい私には馴染みがなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?