見出し画像

【マインド】リスペクトですね~

私は気が向いたときに、アミューズメントカジノに行っている。それはポーカーをしたいから、という理由も少しはあるのだが、どちらかというと、出会いを楽しんでいるからだ。

今日はどんな人に会えるだろうか、面白い客がいるといいな、ディーラーでトークがうまい人には勉強させてもらおう、など、ルンルン気分でアミューズメントに向かうのだ。

そうして過ごす中で、「リスペクトですね~」が口癖のお兄さん(命名:リスペクト兄さん)に出会った。リスペクト兄さんはアクションとともに発言が目立つ。フォールドするときは「リスペクトですね~」、コールするときは「諸事情!」、などのバリエーションに富むプレイヤーだ。

といいつつも、プレーラインはしっかりしており、典型的なタイトアグレッシブ(ハンドを絞って、ここぞというときは積極的にベットする)だ。実際、プレーは上手に感じたし、半分冗談に思える「リスペクトですね~」という発言にも、対戦相手に対する敬意が含まれているのだ。現実として、相手に敬意を払える人は少ない。

上記はアミューズメントカジノでの話だが、TwitterやYoutubeなどのSNS媒体でも、ポーカーの議論や意見が飛び交っている。過去にはなるが、ポーカーのゲーム性についても議論されたことがある。「ポーカーというゲーム自体が楽しいものであり、純粋な競技として素晴らしい」「ポーカーではお金をかけないと意味がない」といった極端な自己主張、ひどい場合は押しつけが横行したりもしていた。

この話について、どのような意見を持つかは個人の自由だと思う。ちなみに私は、「ポーカーはギャンブルに向いている競技」だと考えている。麻雀もそうだが、ポーカーは不完全情報ゲームなのだ。お互いの情報(ポーカーならハンド)が見えないことで、初心者と上級者の差が一見しただけでわからないようになっている。そしてなんといっても、初心者でも勝てる瞬間が多々ある。そのため、初心者は実力差に気づきづらく、負けたとしても偶然で片づけてしまう場合が多い。

上記でもとりあげたが、「ギャンブルしてこそポーカーだ」という主張の人は多くいる。ただ、それを「ギャンブルしないポーカーはポーカーじゃない」「お金がかかっていないから。真面目にやる気がおきない」などと言い切るのは、間違っている。何より、その発言が自分自身の価値を下げている。本当にマインドがしっかりしている人は、自分の意見を持ちつつも、不用意な発言をしない。発言することでの利はないが、損はあるからだ。

長くなってしまったが、言いたいことはひとつ。独りよがりは控えよう、だ。ポーカーは相手がいてこそのマインドスポーツだ。自分だけが楽しくなっても、相手が楽しくなければ、戦う相手がいなくなる。強者は常に相手を観察しているし、戦いたい相手ほどヨイショする。ポーカー強者にとって、自分の楽しみは二の次、おもてなしの精神が第一なのだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?