2022.01.09
こんばんは。今年から、気が向いたときに日々の記録をつけてみようと思い立ちました。SNSで繋がったばかりのひとも多いし、自己紹介にも新年の事始めにもちょうどいい。
観たもの・読んだもの・聴いたもの・触れたもの・考えたことほかいろいろ。
Twitterでは書ききれないことが多すぎるのと、今の自分がなにをどう捉えているかを、時間が経ってからも読み返せるようにしたいと思いました。生活記録(睡眠時間、食事内容、運動量、血圧、体温など)は紙の手帳に毎日つけているけれど、ブログのような記録形態、読まれることを前提とした日記からは、そういえば長らく離れていた。
さて、年末年始はTwitterで呟きまくり踊り狂ったノーエク一色でございました。異なる世界線が一瞬だけ交わる、創作バンドの夢の狂宴です。主催の山川さんが企画発足の経緯から当日の様子までまとめてくださっていますので、興味のある方はリンク先ツイートのツリーをご覧ください。自分の呟きは見てほしいようなほしくないような、じつに気恥ずかしい思いです。
ひと組だけ明らかに異界からやってきたトンデモ集団がいますね。卒爾ながら参加を申し出て、まったくの別界隈からの飛び入りであったにもかかわらず、あたたかく迎え入れて頂き、本当にお世話になりました。さまざまな創作者さんからたくさんの刺激をうけて、たいへん良き経験となりました。
このように30・31日はTLで騒ぎまわり、詩や短歌、ものづくり関係で繋がっている方には申し訳ないことをしたなと……ようやく脳内麻薬の分泌が落ち着いてきました。これからも、ちょいちょい架空制作物架空制作者の話をするかと思います。ちょっと楽しそうじゃないの、と興味を持って頂けた方は、なにとぞこの先もよろしくお付き合いください。
架空制作物についてですが、これからは少し今までと違ったことをしたいと思っています。今まで発表してきた詩や短歌では、主に自作の物語のことを歌ったものが多くありました。自分はその作品群を「物語詩」と呼んでいます。
作品の持ち方に対して、ずっと引っかかりというか違和感があって、それについてここ数年考え続けていたのですが、それってもしかして「作品の作者が自分であること」じゃない? と思い至りました。なにを言っているのでしょう。
とりあえず確信できそうな方針を定めたい。すると、「被造意識のある(他人に作られたと認識している)短歌や詩」、あるいは「架空の創作作家の作品をつくること」を意識してみたいかも……? と(本アカウントの物語でも似たような傾向のことをしているため、「結局こうなる」感がある)。メタフィクションが好きなのです。
なんというか、明らかに高原英理さんの『歌人紫宮透の短くはるかな生涯』に影響を受けています。1990年に亡くなった紫宮透という歌人の遺した歌、その考察、時代背景や周辺人物の証言まで網羅された、「すべて架空の実録」本です。紫宮透は架空の人物ですが、あたかも実在した人物のように語られています。自伝や伝記ならぬ“偽伝”。80年代のサブカルチャーのリアリティが感じられるぶん、虚構と現実の境の曖昧さに惑わされます(80年代に生きた経験がないので実際の体感はわかりません)。
そのような架空の文藝民藝作家(詩人・歌人・小説家/陶芸家・染物職人・ステンドグラス作家・木工楽器職人)についてのお話もしたいなあ。「当然存在しますよ」といった顔で「架空の作家の委託本」を頒布したい。などなど、やりたいことはたくさんありますが、欲張らず、張り切りすぎず、マイペースに。今年はそのような感じでやっていきたいです。
うまく伝わっているか知らん。自作品のコンテンツ化やセルフプロデュースがびっくりするほど不得手。(べつに得意じゃなくていいと思っている)
覚書。去年と年末休暇に摂取したもの。
アニメ作品では、春〜夏の『Vivy -Fluorite Eye's Song-』、『ましろのおと』、『Sonny Boy』そして『オッドタクシー』。どれも美しくて鮮烈な作品でした。『ダイの大冒険』も観ています。おかげでマカロニえんぴつの存在を知ることができた。自分にしては、こんなに旬のアニメを観た年は珍しいです。今年もいろいろ観たい。
特に『Vivy』や『ましろのおと』あたりは、のーえく参加を予期していたわけではない(できるわけがない)のでまったくの偶然なのですが、音楽関係の作品で、観ていてよかったと心から思いました。
『オッドタクシー』視聴後は、ヒップホップが聴きたくなって、久々にニコニコ動画でインディーズのニコラップタグを漁ったりしていました。実家のような安心感。
映画も観られたらいいなあ。『ひそひそ星』が大好きで、寝る前のBGVにしています。お気に入りの映画を何度も観るのも良いけれど、そろそろ知らない映画に挑戦する気力も戻ってきたはず。
そして今日は、テレッテレー作業日こと、特別なおやつと猫さまちゅ〜る献上タイムの日でした。わたしは寒中見舞いの図案を練り練りしながら、アニメを視聴。
フォロワーさんからお勧めいただいていた『吸血鬼すぐ死ぬ』。これは、OPやEDでキャラクターが踊るタイプのアニメ!(キャラクターが踊る演出が大好き/パフォーマンスをするということはキャラクター自身が「観られること」つまり視聴者を意識しているというメタ表現だと思うのです)(早口)。たいへんゆるくて面白いです。原作は未読。年末年始は創作企画に夢中で今更の視聴になりましたが、休日にまったりしつつ観るのにぴったりですね。
吸血鬼界隈には疎いのですが、「噛んだ側と噛まれた側に生じるイニシアチブ」や、「人間と吸血鬼のハーフ=ダンピール」などは、創作としていつ頃一般化した概念なのだろうか。少し前に観た吸血鬼が題材の演劇にも同じ設定があったため飲み込みやすかったです(舞台のほうはとてもシリアスな話でしたが……)。
読んでよかった漫画は『ベルリンうわの空』。ライフスタイルや人生、ものづくりにおいて、他人や社会と向き合いながら自分を良い感じにもっていくにはどうすればいいか……といった実践と思索の生活まんが。香山哲さんのトイチックな絵や思慮深く穏やかな考え方、作家として意欲のスパークを求める生き方がとても好き。完結おめでとうございます。
同作者新連載の『プロジェクト発酵記』もとても面白いです。どうやって制作や企画を進めていくか、計画し実行するかという連載。自分は一介のしがない創作者ではありますが、参考になることばかりで、書籍が出るのを心待ちにしています。ebookjapanというアプリで読めます。露骨な宣伝。
あとは、スマホで指で絵を描くのに限界を感じ始めているため、タッチペンの購入を検討中。検討と言っても、百均で売られているものをささっと買ってしまえば良いのだけれど、ちょっとした買い物っていつも忘れて帰宅してしまう。生活必需品を求めて百均にはよく足を運ぶのに、毎回忘れている。
そんなところでしょうか。とにかく底冷えして寒い。生きているだけで100点。なにかできたら上乗せ1000点。
最後に、個人的に永遠に聴いていられるSerphの一曲を。曲も素晴らしいし、この公式MVもとても好き。こんな夢を見たことがある、という気がしてくる。具象化された幻想。すごい。
それではまた。