昔描いた4コマを振り返る1
何を思ったか線流は2016年4月24日から4コマ漫画を1年間毎日書き始めた。
『伝染るんです。(吉田戦車)』『クマのプー太郎(中川いさみ)』『コージ苑(相原コージ)』『あんたが悪いっ(いがらしみきお)』『うめぼしの謎(三笠山出月)』『ゴールデンラッキー(榎本俊二)』『ペケ(新井理恵)』『B.B.ジョーカー(にざかな)』『ギャグマンガ日和(増田こうすけ)』『がんばれ酢めし疑獄!!(施川ユウキ)』『ショートカッツ(古屋兎丸)』『ねぎ姉さん(小林銅蟲)』あたりの、シュール・ナンセンスと評される作品の影響が強く、ツイッターで主流なそれとは一線を画した意味不明な作品をネットの片隅で量産した。
投稿してから時間も経ったことだし、意図や小ネタについて解説してもいいかなと思い始めたのでnoteにまとめることにした。
『人参嘆く』
冷凍倉庫で人参がよくわからない物体の保存状態に悩んでいたら、同僚が真っ二つになって嘆くという話。
ハードルを下げるため、何も考えずに勢いで描いた記憶がある。描いている時に次のコマを考えていない。人参の断面をググった記憶がある。
--
『モノリス』
「あのモノリスまで競争しようぜ!」とエアフレンドに話しかける人の話。モノリスにぶつかり、モノリスは倒れる。起転承承パターン。
毎日描くにあたり、どれだけ手を抜いて描けるか試したような気がする
--
『違い』
カピロテっぽい頭巾を被った人が自信満々に適当なことを言ったら上半身裸の下半身が逆方向に歩いている人にケチョンケチョンに論破されて悔しさと怒りを覚える話。
服のしわを描こうと頑張った跡がある。
素っ頓狂なキャラクターが急に怖い自我を出したら面白いかなと思って描いたオチな気がする。
--
『ゆびみみ』
気持ち悪いくて怖い物体を、普通に持って帰ってペットの餌にしようとする人の話。ホラーからの脱力、緊張と緩和を露骨に狙った話。
1コマ目は近所の道がモデル。
--
『人生で一番焦った』
クリーチャーからの謎の攻撃を受けるも普通に脱がれ、焦るクリーチャーの話。タイトルが左の人間の感想と思いきや、クリーチャーのことで「いやお前が焦るのかよ」という露骨で浅はかな叙述トリック。
クリーチャーを見て(床屋かな・・?)というありえない感想を持つという小ボケは好き。そして、4コマ目の長文を最後まで読むと実はクリーチャーが床屋だという事がわかる。
基本的に固有名詞や芸能ネタは入れないが、この4コマは「サンタフェ」という固有名詞が使われている。
--
『発見』
「水子のしゃれこうべころがし」を見つけたペリカンの話。
フンコロガシが髑髏を転がしている絵が描きたかっただけ。
「いそいでみんなにインフォメーションしないと」とペリカンが突然ルー語で話すところはお気に入り。
オチはイマイチ。
--
『トロンボーン』
ボケとツッコミで構成した漫才的な話。
嫌な人間は描くのも見るのも嫌なので、暴言を吐くも人見知りの小心者にシフトチェンジした記憶がある。
--
『たるず』
一人かと思ったらそういう家族だった。というオチ。
3コマ目まで描いた所でオチがしばらく思い浮かばなかった思い出がある。
--
『هل هذه مصر؟』
タイトルは「これはエジプトですか?」という意味。
雑なエジプトは好き。
--
『目覚まし時計』
左のグチャグチャがよく書く落書き。
グチャグチャが目覚まし時計と見せかけて、オマケとして付いてきた物と見せかけて、目覚まし時計を購入したモノローグの主、という叙述トリックだが、伝わり辛い気がする。
--
『小売業界の未来について』
saiが良く止まるのでフォトショップの3D機能で適当に作った記憶がある。
流石にシュールが過ぎると思い、一コマ目の台詞を「ありませんえん札野口英世」に変えバランスをとった記憶がある。
--
『つたえることのむずかしさ』
1コマ目の映像を口頭で伝えようとする右と、それをほぼ理解する左と、それを全然違うと断じる右。
3Dを用いるとばかばかしさが減るのか、面白さが落ちる気がする。
--
『肝との遭遇』
とりあえず山盛りのレバーを描いてあとは適当に話を作り上げた奴。描いてて楽しかった。
--
『改造クレーンゲーム』
脳みそにカレーをかけるゲームが描きたかった。
微塵も困惑せずにノリノリで楽しむキャラは良かったが、オチは良くない。
18円という値段設定は好き。
--
『念写ちゃん』
saiがフリーズして書き直したような記憶がよみがえった。
オチの台詞を見切れさせて伏字代わりにする方法は気に入って、この後もたまに使うようになります。
右の子はとぼけてるけど念写ちゃんです。
--
『カタツムリ』
カオスでシュールでツッコミ所だらけ。こういうのが一番好きかも。
「たぶんボクが悪いんだ」と思考停止するオチが好き。
↓に続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?