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中2病

中学まで多くの人は、親や教師の言う事に従うことが当たり前とされています。しかし、中学から大学にかけて世の中について理解が深まると、少しずつ疑問を抱き始めます。この時期に親に反抗することはよくあることですが、多くの若者は自信、経験、お金を持たないため、疑問を持つことに困惑を感じます。

世間とは異なる考えを持つと、周囲の人々がその意見を受け入れず、自分だけが浮いてしまい、思いを実現することが困難になります。そして与えられた道から逸脱すると、社会に順応できないというレッテルを貼られ、自分自身おかしいと感じる事にもなります。疑問を持つことは決して悪いことではありませんが、多くの人は反社会的な行動をして、周りから逸脱するのを恐れます。

一方で、宗教に救いを求める人もいますが、宗教が提供する答えは自分自身で見つけた真理ではありません。本質的には、自分の身に起きたことは自分自身でしか対処できません。他人の意見に従っても、最終的には自分が選択した結果となり、自分に帰ってきます。

このような生きづらさから、多くの悩める人は哲学者や小説家、クリエイターや芸術家となっていきます。彼らは、この世のルールや真理について深く考え、独自の答えを見つけ出して生きています。ただ、誰もがこのような道に行けることはなく、多くの人は、与えられたレールに従って生きているのかもしれません。

若者の自己探求の過程は、個人の成長にとって重要ですが、同時に多くの課題も含んでいます。自分の考えを持ち、それに基づいて行動することの重要性を認識しつつも、周囲の理解や支援を得るのが難しい点です。哲学者や芸術家のように、自分なりの答えを商売にできればいいですが、その道は難しく、簡単に落ちぶれてしまうこともあるのです。まだまだ日本は多様な生き方を認めていないと思います。

悪い話ばかりになりましたが、現代社会は、政治や企業における汚職、賄賂、規則違反の不正行為、差別など、多くの倫理的問題が顕著になっています。こうした問題に真っ向から批判する人がいなかったり、倫理的、道徳的に正しい行動ができいない人が多くなったという事でしょう。まさしく人に従って生きてきた結果、このような事態になっていると思います。
自分で考え、正しいと思ったことを行動にする人が増えれば、世の中を正しくできると思います。

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