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好きなゆっくり解説動画チャンネル5つ

YouTubeに数多くある「ゆっくり解説動画」。
人間の生声ではなく合成音声を使用し、学問的なものから時事、事件事故、雑学や趣味に関するものなど、様々な投稿者が多岐にわたる分野を解説している動画のジャンルです。
知識欲を手軽に満たせることと、また個人的に動画越しの生声があまり得意ではないためこのジャンルが好きでいろいろと見ているんですが、特に「これは他人におすすめできるな」と思うチャンネルを5つ紹介します。

おすすめの基準はただ「面白い」だけではなく、
・動画の構成や脚本がしっかりしており、文章の文法に違和感がない
・エンタメ一辺倒ではなく、学べる内容が多め
・情報ソースが示されている

・総じて、投稿者の「このジャンルがめっちゃ好きだから広めたい」というモチベーションが伝わってくる(=お金儲けの匂いが強くない)

といったことを重視しています。


地理の雑学ゆっくり解説

国境や地図、気候、言語などの地理に関する雑学を解説しているチャンネル。扱うテーマはトリビアとして面白いものから、学校で習うレベルの地理の学び直しの他、現在も続いている国境や資源に関する国際問題まで。編集技術も高くビジュアル的に分かりやすく制作されていて、参考資料が記載されているのも良いポイント。


特におすすめはこれ。SDGsだカーボンニュートラルだと欧州を中心に推し進められているエネルギーのクリーン化が、実は中国を原産とするレアメタル・レアアースに強く依存しておりかなりヤバいというお話。




ゆっくり土建図鑑

日本や世界の土建 = 土木建築物に関する歴史や仕組み等を解説するチャンネル。建築物は有名なものからマイナーなものまであり、専門的な建設技術に関する解説や、「変な建造物○○選」のようなランキング動画もある。

この地域には地形的にこういう問題点がありました

建設計画を立てて工事を実行しました

完成して便利に!

というプロセスが分かりやすく解説されておりおすすめ。




三崎律日/Alt F4

世界の奇書について解説しているチャンネル。奇書の代表(?)であるヴォイニッチ手稿をはじめとし、数百年前に書かれたような書物や伝承から、科学的に誤りであることが判明した学術論文などにも触れている。動画はおしゃれに見やすく編集されており、動画時間が長いものの苦もなく見られる。


個人的なおすすめはこれ。明治44年から東京朝日新聞に連載され、新渡戸稲造を始めとする教育関係者が複数寄稿したことで日本に「野球害毒論争」を引き起こした「野球と其害毒」に関する解説。「野球はスリの遊戯」「成長期に野球をやると学生の体格を壊してしまう」「手のひらに振動を受けて脳の作用が鈍る」など、現代から見れば詭弁としか思えない言説ばかりだが、これを当時の人々は真面目に主張し議論していたという事実が面白い。


また投稿者の三崎律日さんによる著作も出ている。




どろいろ 迷ケータイの人

最新のスマホから懐かしのガラケーまで、携帯電話に関する歴史やレビューを投稿しているチャンネル。日常でも聞いたことがあるようなiPhoneの話題から、マニアしか知らないような尖った携帯電話の解説もある。この記事で紹介している他のチャンネルよりはエンタメ寄りで、気軽に見られるのが良いポイント。希に淫夢ネタが入るのが玉に瑕




巨大数チャンネル

数学の一分野である「巨大数」に関する解説を投稿しているチャンネル。そもそも巨大数って何?というと、Wikipediaを見ると

巨大数(きょだいすう、large numbers)とは、日常生活において使用される数よりも巨大な数(実数)のことである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E6%95%B0

というシンプルな説明がされているが、

主にインターネット上で、巨大数やその定義、およびそれを支える理論等を研究する数学のコミュニティがあり、その理論は巨大数論(きょだいすうろん)、あるいはグーゴルにちなんで[1]グーゴロジー (googology) と呼ばれる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E6%95%B0

とある通り、「何かの役に立つとかではないがとにかく巨大な数を作りたい人達」のコミュニティがあり、ネット上で「巨大数」といえばそこで研究されているようなデカい数のことを指す。数学の研究と聞くだけで心を閉ざしてしまう人も多いかもしれないが、そもそもネット上の交流から生まれた分野なので大学とかで研究されているような数学とは少し性質が違う。理論を深く理解するのはそれなりに難しいかもしれないが、面白さを理解するのにそこまでの前提知識は必要ないので心を閉ざさないでください。


そして、その巨大数について具体的にどんな種類があるの?どのくらいデカいの?ということを解説してるのがこちらのチャンネル。まずは「その1」である上記の動画を見ると、動画3分の時点で無量大数とは比べ物にならないほどデカい数が出てきて、その2分後にそれを遥かに凌駕するデカい数が出てくる。


そして「その2」を見ると、さらに馬鹿デカい数が出てくる。これを見ると巨大数研究が何をやりたいのかが分かるかもしれない。大まかなポイントとしては

・「巨大な数そのものを作る」というよりは「巨大な数を生成する仕組みを作る」ことを目的とする
・ある人が作った「巨大な数を生成する仕組み」が改良され、さらに強い仕組みが登場する
初歩的な巨大数(上記のテトレーションや矢印表記)の時点で人間の認知の範囲を遥かに超えるデカい数なのに、それを軽々と超えるデカい数が次々と登場するインフレーション具合が面白い

という分野なのだ。このシリーズは現在part15まで投稿されていて、順を追って見ていけばその面白さが理解できるようになっている。


またこのような単体の解説動画もある。ただし巨大数の前提知識があった方がより理解できて面白いので、後から見るのがおすすめ。




以上!ありがとうございました!


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